野田政権の第三次改造内閣で、初入閣大臣が続出、「思い出づくり内閣」「在庫一掃内閣」とマスコミから揶揄されたことを前の記事で紹介しました。
大臣だけでなく、政務官もまた粗製乱造されていたことを、公明党の横浜市議の行田氏が指摘しています。
政務三役 与党議員の半分が経験について 2012年11月7日
昨日は市民相談現場へ、また関連の打ち合わせに走りました。
公明党の漆原良夫国会対策委員長はBS11の番組に出演し、民主党政権3年で閣僚が頻繁に辞任、交代を繰り返していることに触れ、「人事の失敗。これでは一貫した政策なんてできない」と厳しく指摘。公明新聞が伝えていました。
漆原国対委員長は、同政権で辞任したり、問責決議を受けて交代したりした閣僚が14人に上ることに言及。さらに、8度にわたる組閣や内閣改造人事で、大臣、副大臣、大臣政務官の政務三役経験者(官房副長官も含む)が218人を数えることから、「民主党政権発足当時の民主党議員(420人以上)のうち、半分くらいが政務三役になっている。これは粗製乱造だ」と強調。
民主党政権の政務三役経験者数
また、参院で野田佳彦首相の所信表明演説が行われないなど、異例の事態となった臨時国会について、「混乱の原因は首相の言葉にある」との認識を表明。首相が自民、公明の両党首に「近いうちに信を問う」と約束したほか、問責決議を「重く受け止める」と述べたものの、その発言に全く行動が伴わないことから、「首相の言葉が(与野党間の)信頼関係を壊している」と指摘。
一方、懸案の特例公債法案については「(予算の)水膨れ部分を直してくれと3月から言っている。ところが政権は何も修正しようとしない」と政府・与党の対応を批判した上で、「自分たちが怠けていたことを棚に上げ、(地方交付税の支払い延期で)自治体を困らせて、それを圧力にしている。正しいやり方ではない」との考えを示しました。
早く解散すべきです。
https://www.komei.or.jp/km/gyota/2012/11/07/%e6%94%bf%e5%8b%99%e4%b8%89%e5%bd%b9%e3%80%80%e4%b8%8e%e5%85%9a%e8%ad%b0%e5%93%a1%e3%81%ae%e5%8d%8a%e5%88%86%e3%81%8c%e7%b5%8c%e9%a8%93%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6-2178/(公明党・行田朝仁横浜市会議員)
民主党政権は当初「政治主導」を掲げ、事務次官会議を廃止、政務三役の大臣・副大臣・政務次官による「政務三役会議」を中心に官僚を動かすよう組織を作り変えました。自分たちが言いたい放題すれば、あとは官僚がやってくれると信じていたようです。
→■政治主導という名のやりたい放題 - 民主党政権3年3か月の研究
しかし無能な政務三役に官僚が動くはずもなく、仙谷官房長官が事務次官を政務三役会議へ出席させ、野田政権で事務次官会議を復活させました。
→■政治主導の顛末 - 民主党政権3年3か月の研究
赤松口蹄疫では、初動時に赤松農林水産大臣が外遊、舟山政務官も外遊、山田副大臣は地元でパーティー、佐々木政務官も地元でメーデー・あいさつ回りと農林水産政務三役不在だった疑惑があることに見られるように、政務三役会議が無能議員で構成されて機能していなかったことも想像できます。そうそう、東日本大震災でセクハラしたのは外務副大臣で、ジャカルタでエステに買い物三昧なのは外務政務官でした。
→◇こんな時にもセクハラだけは忘れない - 民主党政権3年3か月の研究
→◇ジャカルタでエステに買い物、菊田外務政務官 - 民主党政権3年3か月の研究
大臣が不祥事で問責されコロコロ変わると同時に改造内閣のたびに政務官も変わり、多くの民主党議員が”はく”をつけてきたことが伺えるのです。
そして多くの議員がその”はく”を自慢げに掲げながら、悪政を反省することなく、立憲民主党や国民民主党で議員を続けているのが現実です。
マスコミさまが、彼らの不祥事を報道しないのが大きな原因だと思います。それが、日本の野党が成長できず、いつまでたっても政権与党の批判しか能がなくなってしまった理由なのだと思います。