民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇節約の夏。日本の夏。

霞が関では、菅総理が辞める辞めないと茶番劇を繰り広げていましたが、巷では夏をどう乗り切ろうかと節電がクローズアップされていました。原発再稼働の道が閉ざされた中、冷房による電力が跳ね上がる夏に向けて、あの手この手の節電対策がマスコミを通じて叫ばれていたのです。個人的には、大げさな感を拭えず、危機に乗じた洗脳活動との印象も少し受けました。

また、日本の空調メーカーは、この危機に際して本気で節電対策に取り組み、日本の省エネ技術はステップアップしたと思っています。話は少しそれますが、日本の製造業は様々な危機に瀕しては強くなっていると感じています。例えば尖閣諸島中国漁船衝突事件レアアースの中国からの輸入がカットされた際にレアアースなしでの製品を開発してきたことです。同様に、この電力危機は日本の製造業を節電ベクトルで強くしました。

経済産業省資源エネルギー庁の冊子がWEBで見つかりました。

この夏の節電に向けて

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http://www.meti.go.jp/setsuden/archives/jigyo/2011/pdf/setsuden_pamphlet.pdf資源エネルギー庁

ピークカットとピークシフトの二つが叫ばれています。実際に個人や企業が節電にこれほど関心を持った夏はなかったでしょう。朝日新聞による節電の一例です。

車内冷房・ダイヤ・照明…首都圏の鉄道、節電へ試行錯誤 2011年6月14日

 首都圏の鉄道会社が夏に向けて節電策を次々と打ち出している。公共性が高いとして電力使用量の制限は緩和されたが、節電の方法次第で利用者に大きな影響が出るかもしれない。震災直後の混乱を教訓に、利用者の足を確保しながらどう節電するか。各社の試行錯誤が続く。

 14日午前8時すぎ、通勤客で混み合うJR山手線の車内の窓は開けられ、ドアは熱気で白く曇っていた。冷房の設定は例年より2度高い27度。半袖でノーネクタイ姿の男性は何度も汗をぬぐう。蛍光灯も1両あたり4本抜いてあり、車内には薄暗い場所もある。

 JR東日本は7月からの電力使用制限令を前に、節電策に乗り出した。一部の自動券売機を停止したり、案内板を消灯したり。今後、運転本数も削減する。もともと山手線など一部の首都圏路線は、JR東が自前の火力・水力発電所で生んだ電力で運転しており、制限の対象外だ。だが、JR東はこれらの路線でも節電する。

 背景には、「東京電力への恩」がある。2008年にJR東の信濃川発電所新潟県)で不正取水が発覚。1年3カ月にわたって発電所の運転を止める事態に追い込まれ、東電に頼る日々が続いた。「東電のおかげで輸送を確保できた」と担当者は振り返る。震災後、初めて東電に電力を売り、ピーク時には7万世帯分を供給した。現在も節電で生んだ電力を売っており、7月以降も続ける。

JRの節電策で利用者に我慢を強いることになるが、担当者は「非常事態なので、協力関係にご理解いただきたい」。エレベーターや音声誘導チャイムは常に作動させ、エスカレーターも高低差や混雑状況に応じて日中も動かすという。 

 一方、電力を東電に頼る地下鉄や大手私鉄は、電力使用量がピークを迎える午後に大幅な節電が求められる。高齢者や障害者も目立つ時間帯で、サービスの低下につながるおそれも残る。

 国土交通省は「節電が利用者の不便につながらないように」と、駅ごとに最低1カ所はホームのエスカレーターやエレベーターを動かすよう各社に求めている。東京メトロはエレベーターは止めないが、エスカレーターは「夏に全駅で動かすのは難しい」(担当者)という。

 震災直後は日中の運行本数を2割削減。駅構内の案内板も消し、エスカレーターを止め、4月下旬には電力使用量が昨年同時期に比べ約25%減に。ところが、利用者から「階段の上り下りがつらい」といった苦情が続々と寄せられた。

 このため、5月下旬からエスカレーターを全駅で再開したが、夏の間は「階段の長い駅は優先的に動かすなど、利用者の声を聞きながら決める」。

 より外気温の影響を受けやすい地上の鉄道は「快適さ」重視だ。西武鉄道は「気分が悪くならないように」と冷房を例年と同じ26度に設定。代わりに日中の運転本数を約2割減らす。エスカレーターも、一部のターミナル駅を除いて正午から午後3時まで止める。同社は「エレベーターは動かし、困っている乗客は駅員が手伝い、最低限のバリアフリーは守る」とする。

 東急電鉄も東横、田園都市線で始発を午前4時台に繰り上げ、6~7時台に増発して時差通勤を促す。

 日本大学の轟朝幸教授(交通工学)は「エスカレーターや照明を止めざるを得ないならば、駅員を適切に配置したりエレベーターまでの案内図を掲示したりするなど、電気を使わないサービスで利用者の不安を解消する努力が必要だ」と指摘する。(宮嶋加菜子、永田工)

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201106140232.html(朝日)

 当時、節約に対して、過剰にストイックで過剰にヒステリックであったと少し感じていました。(すいません関西に在住なので問題意識が低かったのかもしれません。)ただ、国民は福島の現実と輪番停電の経験が、それをすんなりと受け入れる状況にありました。そして、民主党政権は、節電啓発担当大臣のポストまでつくって対応していました。蓮舫氏です。その人選からしてポストをつくって仕事をしたふりをしただけ・・・。そんな民主党政権らしい感じがします。

石原慎太郎都知事がその蓮舫氏に対して意見を述べています。

地震石原都知事、夏の節電めぐり蓮舫大臣を痛烈批判 2011/04/17

 「夏の節電について、首都圏の自治体がルールを作って国に申し込もうと検討している」。石原都知事は15日の記者会見で明らかにした。

 経済産業省が夏期の電力需給対策で、大口需要家には25%程度、小口需要家には20%程度、家庭・個人には15~20%程度の引き下げを目安として設定し、制度的手法を検討していることについて、都知事「節電しようといっても、各企業は自社がどれだけ電力を使っているかわからない。しっかり計量して通達する必要はある」とコメント。また、自動販売機やパチンコの節電についても再度触れ、「ピーク時の電力は地下鉄が36万kwに対して、自動販売機26万kw、パチンコ84万kw。こういうべらぼうな数字で電力をくっている。これを自粛する具体的な政令をださないと効果はない」「この前、自動販売機の協会の偉い人がでてきて、我々は浪費はしていない、といっていたが冗談じゃない。浪費でしかない」と語気を強めた。ちなみに、同日、日本コカ・コーラは自販機25万台の冷却運転を輪番で停止することを発表し、ダイドードリンコも冷却機能停止による最大使用電力の25%以上削減を発表している。

 また、蓮舫大臣(節電啓発担当相)が自販機やパチンコの規制について、慎重姿勢を見せていることにからみ、「てにをは」を分からない大臣、など痛烈に批判した。・・・(略)

https://www.rbbtoday.com/article/2011/04/17/76238.html(RBB TODAY)

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そうなんですよ。石原都知事よくぞ言ってくれました。パチンコ屋です。パチンコ屋。こんなに無駄な電気を使っているところはありません。電気を止めても普通の国民は困りません。ネオンサインを昼からつけて、あの広いスペースにガンガン空調効かせて、大音量で音楽かけて、遊戯のための機械に電力を使っている。こんな無駄な業界が、なぜか節電に関しても民主党政権では優遇されているんですよね。

もっと優遇されているの業界があります。テレビ局です。ピークカットするなら、昼の13時から15時まで全ての放送を止めたらいいのです。そうしたら見るものなくてテレビも消します。どうせつまらないバラエティしかやっていないのだから。当時のブログでは本気で訴えていたのですが、もちろん見向きもされませんでした。その時のキャッチフレーズです。

「この夏はテレビを消して節電だ。」

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