民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇脱小沢のサヨク内閣

奇兵隊内閣と名付けられた菅内閣ですが、官房長官仙谷由人氏(衆・徳島1区)を起用、党の幹事長には枝野幸男氏(衆・埼玉5区)が就任し、「脱小沢」を明確にして支持率回復を狙っています。小沢氏を悪者にしたて、それを排除することで、自らの人気を高めようとしたのです。政権交代の立役者で政治家としての大先輩を、手のひら返しで悪人にしたてあげる菅直人氏らしいやり方だと思います。

閣僚の面々は以下の通りです。

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菅内閣の閣僚  (2010年6月8日発足当時)
職名 氏名 備考
内閣総理大臣 菅 直人   衆院 東京18区
財務大臣 野田 佳彦   衆院 千葉4区
総務大臣 内閣府特命担当(地域主権推進) 原口 一博    衆院 佐賀1区
法務大臣 千葉 景子    参院 神奈川県選挙区
外務大臣 岡田 克也    衆院 三重3区
文部科学大臣 内閣府特命担当(科学技術政策) 川端 達夫    衆院 滋賀1区
厚生労働大臣 年金改革担当 長妻 昭    衆院 東京7区
農林水産大臣 山田 正彦   衆院 長崎3区
経済産業大臣 直嶋 正行    参院 比例代表
国土交通大臣 内閣府特命担当(沖縄及び北方対策) 前原 誠司    衆院 京都2区
環境大臣 小沢 鋭仁    衆院 山梨1区
防衛大臣 北澤 俊美    参院 長野県選挙区
内閣官房長官 仙谷 由人    衆院 徳島1区
国家公安委員会委員長  内閣府特命担当(防災)
拉致問題担当
中井 洽    衆院 三重1区
内閣府特命担当(行政刷新) 行政改革担当 村田 蓮舫   参院 東京都選挙区
内閣府特命担当 (金融) 郵政改革担当  亀井 静香
日本新党  
衆院 広島6区
内閣府特命担当
  (消費者及び食品安全、経済財政政策) 
国家戦略担当
荒井 聰   衆院 北海道3区
"内閣府特命担当
  (少子化対策男女共同参画、「新しい公共」)
公務員制度改革担当
玄葉 光一郎   衆院 福島3区

気になる人事を上げておきます。

 ・官房長官仙谷由人氏(衆・徳島1区)。元社会党の重鎮。赤の系譜です。

 後に尖閣沖中国漁船問題で注目されます。

法務大臣千葉景子氏(参・神奈川県選挙区)留任。

 次の参院選で落選しても法相の職にとどまりました。

外務大臣岡田克也氏(衆・三重3区)留任。鳩山政権時、

 「竹島は不法占拠されている」と自分の口から絶対に言わなかった大臣が留任です。

 普天間の問題でも何ら存在感も示すことができない外務大臣でした。

財務大臣野田佳彦氏(衆・千葉4区)。財務副大臣からの昇格。初入閣です。

厚生労働大臣長妻昭氏(衆・東京7区)留任。

 世間では「ミスター年金」って思われているからはずせませんね。

農林水産大臣山田正彦氏(衆・長崎3区))。

 赤松氏の後を受けて、口蹄疫の際に副大臣だった山田氏が昇格しました。

 あの惨劇を引き起こした張本人が大臣になるとは・・・。

 宮崎の皆さんは激怒したと思う人事です。

国土交通大臣に前原誠司氏(衆・京都2区)留任。

 これまた八ッ場ダムを混乱させて留任とは・・・。空いた口が塞がりません。

内閣府特命担当大臣・消費者及び食品安全担当、経済財政政策担当

 荒井聰(衆・北海道3区)。

 あのキャミソール荒井さんです。不祥事起こしても入閣できるんです。

国民新党との連立では、亀井静氏(衆・広島6区)が内閣府特命担当大臣・金融担当、郵政改革担当大臣として入閣していますが、6月11日に郵政改革法案が第174回国会において成立が見送られたことに激怒、大臣を辞任し、連立解消まで行きかけました。周囲の説得もあり連立解消は回避、自見庄三郎氏(衆・福岡10区)が代わりに大臣に就任します。

 

一方、党の執行部は以下の通りです。

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菅内閣時の党三役 (2010年6月8日発足当時)
職名 氏名 備考
代表 菅 直人   衆院 東京18区
代表代行 なし      
幹事長 枝野 幸男   衆院 埼玉5区
政調会長 玄葉 光一郎   衆院 福島3区
国対委員長 樽床 伸二   衆院 大阪12区

民主党幹事長枝野幸男氏(衆・埼玉5区)。お馴染みの枝野氏です。真打がやっと登場してきました。

鳩山政権で廃止した政調会長が復活、玄葉光一郎氏(衆・福島3区)が就任、国対委員長には、代表選で菅氏に敗れた樽床伸二氏(衆・大阪12区)が就任します。

 

小沢グループとしては、農林水産大臣の山田氏、国家公安委員長中井洽氏、国対委員長の樽床氏ぐらいしか見当たらず「脱小沢」路線が色濃く反映されています。

しかし、脱小沢を指向する一方で、鳩山政権でヤラかしてくれた皆様が、堂々と留任、入閣されていることにあきれ返ります。民主党は、何やっても責任をとらなくてもいい。そんな姿勢がはっきりしますね。それはいまの立憲民主党や国民民主党に、しっかり引き継がれているようですが・・・。人材が圧倒的に不足しているという理由もあるのかもしれません。

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