民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇「四列目の男」と「弁当運び」

菅内閣で急激に頭角を現したのが官房長官仙谷由人氏(衆・徳島1区)です。東大出身、全共闘系の過激な学生運動家でしたが「弁当運び」と呼ばれていたそうです。

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Wikipediaから。

 東大同級生で後年、社会党でも同僚となった松原脩雄によれば、「彼は東大全共闘でも、端の方にいた。安田講堂に立て籠もって機動隊に逮捕された学生もいましたが、仙谷は逮捕された人たちの救援活動をする側だったんです。弁護士の手配や、弁当の差し入れをしたりしていた。彼らは“弁当運び”と呼ばれていましたが、仙谷もその中の1人でした」という。

(『週刊新潮』(2010年10月28日号)「仙谷由人の研究(前編)」29ページ)

 学生運動において菅総理が「四列目の男」なら、仙谷官房長官は「弁当運び」ってわけです。国を背負って立つお二人の過去にしては情けない限りです。自分を安全なところに置いておいて、好き勝手に指図して、人のせいにして責任を取らない。サヨクの典型のお二人です。

仙谷氏は、旧日本社会党から政界入りしています。民主党政権の中でもサヨク中のサヨク、赤の系譜です。鳩山政権では、内閣府特命担当大臣(行政刷新担当)に就任、国務大臣公務員制度改革担当も兼務して入閣します。

そして菅内閣において、仙谷氏は内閣官房長官に任命されます。「影の総理」、「赤い後藤田」と呼ばれるほどに注目されることになります。

仙谷氏は確かに優秀ですが、菅総理があまりにも無能だったことも一因と思われます。週刊現代がそのあたりを興味深く記事にしています。

菅直人 ああ、男の嫉妬は見苦しい「総理はオレだ、仙谷じゃない!
もはや笑うしかない民主党劇場 2010.11.01

 「仙谷総理!」。ヤジが飛ぶたび、菅直人首相はひどく傷ついた。なんだ? これはオレの政権だぞ? ささくれだった感情は、出過ぎた官房長官に向けられ、「嫉妬」の暗い焔が首相の胸を焦がす。

・・・(略)

 国会の答弁でも、菅首相が指名されているというのに、後ろに座る仙谷官房長官が「オレだ、オレだ」と手を挙げ、野党と激論を交わす。その自信過剰なさまは、「誰が"真の総理"なのか」を国民に疑わせるのには、十分な態度である。

 これに対して、菅首相に浴びせられるのは、「逃げている」「存在感がない」といった、情けない批判ばかり。

「質問には正面から答えようとせず、ずっとメモを読んでいる。野党時代の輝きはすっかり色褪せてしまい、残念ですね。もっとも、最初から語るべき国家像などを持たないまま、総理になってしまったのでしょう。女性の視点で言うと、すごく卑怯なオトコ(笑)に見えます。肝心な時に、責任を取らずに逃げる。そんなイメージがついてしまいました」

(衆院本会議で菅首相に質問をした、自民党稲田朋美代議士)

 "逃げ菅"との評がすっかり定着した首相に対し、仙谷氏はまさに飛ぶ鳥を落とす勢い。官邸内の官房長官室には、連日、各省庁の官僚らが列を成して待機しているという。霞が関の官僚たちは、誰がこの政権の主で、誰が自分たちを庇護する者なのかを、完全に見切ってしまった。

「まずは"仙谷さま"に報告を」

 官邸を乗っ取った官房長官と、それに群がる官僚たち。いま民主党政権は、いってみればこの「カンカン」体制によって支えられているのだ。

 一方で、本来の「カンさん」こと、菅首相の周囲では閑古鳥が鳴いている。

「菅さんのところには、全然人が来ないんだよ」

 首相の側近、寺田学首相補佐官は、そう嘆いた。

 この惨状に、ようやく菅首相は気づいたのだ。官邸内も党内も、そして霞が関も、誰も自分のことを気にしていない。自分のことを、ただのお飾り総理だと思ってバカにしている―。

「なんで、全部仙谷なんだ。おかしいじゃないか。総理はオレなんだ」

 菅首相は最近、若手議員との会合で、

「仙谷はとても頼りになる。でも、煙たいんだ」

 そうホンネを漏らした。政権スタッフから絶大な信頼を受け、政権を一人で切り盛りするナンバー2・・・。懐の深い為政者であれば、その異才を十分に活用することで、国家の繁栄を築くことができるだろう。

・・・(略)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/1461週刊現代

 ネトウヨからすると、菅総理の言動にはイライラさせられ頭に来ていましたが、影の総理・仙谷氏の言動には冷酷さを感じ怖いとすら思っていました。それなりに政治家としての実力はあったのでしょう。サヨクとして中国寄りでなく日本人のための政治をしてくれたら、立派な仕事ができたのだと思います。残念ですが生涯サヨクの方でした。

さて、この「四列目の男」「弁当運び」の総理と幹事長は、ややこしい関係を構築したまま、尖閣諸島中国漁船衝突事件という未曾有の事態を日本にもたらすことになります。

なお仙谷由人氏は、2018年10月16日死去されました。合掌。

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