長妻氏は、大臣としてきっちり法整備をするのが苦手だったばっかりか、人を使うのも大変下手だったようです。これは大臣になったからではなく、以前から国会議員として官僚を奴隷のように扱って、ブラック労働を強いているようです。それが政治主導であるかのように・・・。
政権交代前の産経ニュース2009年5月29日の記事です。
「お尋ねについては、調査に膨大な作業を要することから、お答えすることは困難である」
政府は29日の閣議で、国や独立行政法人が発注した事業の入札書類を落札業者の関係者が作成したケースの提示を求めた民主党の長妻昭衆院議員の質問主意書に対し、たった1文で 回答拒否を伝える答弁書を決定した。長妻氏は「ありえない。バカにした話だ」と憤慨し、改めて提出する考えだ。
質問主意書の提出は国会法で認められた制度で、政府は質問主意書を受け取ってから7日以内に答弁書を決定する仕組みになっている。質問主意書を活用する野党議員は少なくなく、長妻氏も質問主意書を通じて国立病院の医療ミスの実態や幹部公務員の退職金の額などを公表させてきた。
一方、官僚サイドは徹夜で答弁書を作成することも珍しくない。とくに長妻氏は、霞が関では 「官僚泣かせ」で名が通り、国の施設に入るテナントの選定や使用料などを個別に聞く質問主意書では電話帳並みの厚さになる答弁書を作成させられるなど、他の議員よりも膨大な調査を求める ケースが多いという。
今回の答弁書を作成した財務省は「すべての省庁と独法に1件ずつ照会して調べなくては いけない。数カ月単位の調査が必要だ」と説明した。国会法の規定を逆手に取ったともいえる。
長妻氏は「国会で指摘した案件すら書いていない。最近の答弁書は手抜きが多い」と批判した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090529/stt0905291747005-n1.htm (産経・リンク切れ)
平成二十一年五月二十一日提出 質問第四二八号
落札者による入札書類・関連資料作成に関する質問主意書
提出者 長妻 昭
落札者が国や独立行政法人の入札書類・関連資料を作成することがあってはならない。 国や独立行政法人が入札書類・関連資料の作成補助を外注することがある。その外注先に、当該入札で落札した企業や団体の構成員が、出向や請け負い等の形態で係わり、結果的に落札者の一員が入札書類・関連資料作成に関与したケースをお示し願いたい。
以上について、内閣の見解を問う。
右質問する。
衆議院議員長妻昭君提出落札者による入札書類・関連資料作成に関する質問に対する答弁書
お尋ねについては、調査に膨大な作業を要することから、お答えすることは困難である。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a171428.htm
どうも長妻氏は、以前から自らのパフォーマンスのために質問主意書を乱発するクレーマー的存在であったようです。おまけにその質問に答える側の作業量を全く考慮していないのです。もしかすると膨大な作業が発生することを長妻氏は理解していながら、敢えて質問を提出している。それならば、官僚からすればそれこそ「敵」だったでしょう。
そのクレーマーが、政権交代により「厚生労働大臣」となり、政治主導を掲げ、官僚に対し「あれやれこれやれ」と指示をする立場となったわけです。民主党政権下の官僚の方々のモチベーションの低下、いや絶望感と言ってもいいかもしれませんは、相当なものだったでしょう。
それが初登庁の日に現れています。官僚のみなさんお通夜のようにお迎えしています。
写真は、こちらのページからお借りしました。
No.B-101 〜長妻昭厚労大臣を非礼に迎える官僚の面腹背反〜 JH4SEHのシャック/ウェブリブログ
そして就任してからの官僚の声が次のように報道されています。J-CASTニュースからです。
「一番上司にしてはいけないタイプ」 長妻厚労相「役人いじめ」の中身 2010/7/29
長妻昭大臣に厚労省職員の多くが不信感を持っていると、各メディアが大きく伝えている。確かに「年金」には詳しいが、「政治主導」の意味を勘違いしているようなのだ。
「一番上司にしてはいけないタイプだと思いますね。職員に対する指示がサディスティックで、パワハラまがいのいじめもあるんですよ」
職員を2時間待たせ、土曜日にもレク
ある政治部記者は、長妻昭厚労相の資質について、こう手厳しく指摘する。
新聞各紙によると、厚労省職員の多くが長妻氏に不満らしい。若手職員に長妻氏がやらせた職員アンケートの結果は、なんとも皮肉だった。厚労省の目標として「おごりの一掃」を掲げていたが、なんと長妻氏ら政務三役に「おごりを感じている」という答えが半数を占めたというのだ。つまり上司として、多くの職員がレッドカードを突きつけたことになる。
このアンケでは、「現実的なスケジュール感の観点から納得のいく指示が示されている」と答えた職員は、わずか1%だ。三役に「速やかに相談できる」も、ほぼ1%。長妻氏自身は、この結果にショックで言葉を失ったのか、「提言した方々の勇気と労力に敬意を表したい」などと語るだけだった。
長妻氏は日ごろ、職員に対してどう接しているのか。
前出の政治部記者によると、長妻氏は、「政治主導」実践のつもりなのか、職員のチェックには余念がない。例えば、朝9時半の始業前になると、職員が続々とエレベーターホール前に集まってくるのが、長妻氏には我慢できない。職員に対し、ぎりぎりに来るのではなく、もっと早く来るようにと細かく指図するというのだ。つまり、仕事への姿勢が大事だと言いたいらしい。
また、職員の使い方が、手荒いようだ。職員を長時間待たせることも多く、大臣レクチャーのため、時間通り午前10時に来ても、2時間も会えないことがあった。レクも、自らの都合から、土曜日に平気でやらせるという。その結果なのか、省庁労組の調べによると、厚労省の残業が1人当たり月平均70時間を超えて最長になった。
https://www.j-cast.com/2010/07/29072262.html?p=all(J-CAST)
こんな上司がいたら最悪です。厚生労働大臣自らが、官僚に対してブラック労働を強いているわけです。この官僚いじめの体質は、モリカケ問題でもギリギリまで質問を出さずに、官僚に対し徹夜を強いている状況に引き継がれています。「ミスターブラック労働」とでもあだ名をつけたいくらいです。
そして今なお、この長妻氏が「ミスター年金」としてテレビでチヤホヤされるのを見ると虫唾が走ります。マスコミの意図的な印象操作による「虚像」なのですが、ご本人がその気になっていることが「人」として恥ずかしくないのか?気になります。最近では、野党とは、こういう種類の生き物なのだと納得してはいますが、彼らが日本の政治の現場にいることには、本当に怒りを覚えます。選挙による結果だから仕方ありませんが・・・。