官僚たちから見ると、民主党政権はえらそうな馬鹿で仕事のできない無能の集まりと捉えていて、いいようにあしらっていたのだと思います。
政権交代当初、官僚たちは、国民の期待の大きさと政治主導という言葉に対し、ビクビクしていたのではないでしょうか?そしていきなり事業仕分けでこれまでの予算を全否定されたりして、警戒し、敵視しはじめていたと個人的に推測します。しかしマスコミの熱狂的な報道が一息つくと、就任した大臣は素人ばかり、偉そうにいばっているけれど、おだてに弱い。百戦錬磨の頭のいい官僚たちにとっては、飼いならしやすいタイプだということを学習します。そして政権の化けの皮が剥げかかるにつれて官僚たちは、官邸や大臣手玉に取って、やりたい放題のノウハウを獲得していくのです。
官僚たちにとって無能な政権ほど、やりやすいものはないのです。読売新聞です。
政権交代後、天下り101人…61人が菅政権 2011年2月22日
2009年9月の政権交代から今年1月1日までに、天下りした省庁の指定職OBが延べ101人で、このうち61人は菅政権が発足した昨年6月以降の約半年間に行われていたことが22日分かった。
政府が同日閣議決定した中川秀直・自民党衆院議員の質問主意書への答弁書で明らかにした。
菅首相は就任直後、鳩山政権下でぎくしゃくした官僚との関係修復を宣言しており、それが影響した との見方もある。61人の中には東京電力顧問に就任した石田徹・前資源エネルギー庁長官などが 含まれている。
政府は答弁書で、「国家公務員法の再就職等規制を順守する」「情報公開を進める」として、 天下り自体に問題がないとの見解を示している。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110222-OYT1T00936.htm?from=main2 (読売新聞・リンク切れ)
あれっ?マニフェストでは天下り根絶を謳っていたのじゃありませんでしたか?それがいとも簡単に答弁書で「天下り自体に問題がないとの見解」として「情報公開」の問題にすり替えていませんか?と思ってマニフェストを見直すと「天下りのあっせん」を全面禁止ということでした。「天下り」はいいの?、はぁ?
官僚たちは、大臣の言うことさえハイハイと聞いていれば、後は何でもかんでもやりたい放題状態だったのがこれでわかります。
そういえば、前川喜平元文部科学事務次官は、「天下りあっせん」で更迭されました。今は立憲民主党や国民民主党、マスコミから聖人扱いですから・・・。安倍政権を追及できるのなら、「天下りあっせん」やデートクラブ通い、そんなことはどうでもいいのでしょう。
写真は鳩山政権時代の菅氏ですが、官僚を大バカ扱いしています。自分がバカ扱いされていることには気づかない、ホントに幸せな御仁です。日本にとっては最大不幸の源でした。