鳩山氏、小沢氏と続く民主党政権の「顔」の三人目はこの人の登場です。言うだけ番長・前原誠司氏(衆・京都2区)です。
ちなみ「言うだけ番長」というニックネームは、口だけは偉そうだけど、実行力がともなわないとネットでいつしか呼ばれるようになりました。「夕焼け番長」という昭和アニメの題名からつけられたその名は、言い得て妙です。前原氏本人は気に入らなかったようです。このあだ名を報道した産経新聞に対して、取材排除を表明します。まったく懐の狭い御仁です。
さて、その前原氏は、鳩山政権では国土交通大臣に抜擢されましたが、後述の「八ッ場ダム」問題で早々と無能ぶりを露呈します。
実は前原氏は、政権交代前から不祥事を何度も起こしていて、個人的には政治家としても人間性にも疑問符がついています。しかし、なぜかマスコミ受けだけはよく、地元京都での人気にも根強いものがあり、粗相をして失脚しても、いつのまにか孑孑(ボウフラ)のように何度でも政治の水面に浮かび上がってきているのです。なので「言うだけ番長」だけでなく、個人的には「ゾンビ前原」とも名付けたい気分です。この前原氏ほど不祥事を起こしては、平気な顔して復帰している御仁はいないからです。
「がせメール事件」(※後述)という全国を騒がせた前代未聞の捏造・嘘つき事件を起こし、同僚一人を議員辞職、自殺に追い込むほどの不祥事を起こしているのに、鳩山内閣でオメオメと国土交通大臣に就任、八ッ場ダムでリーダーシップのなさを露呈しても、菅第一次改造内閣では外務大臣に、尖閣諸島沖中国船衝突事件で自らの職の責務を放棄し、韓国籍の在日外国人からの献金が発覚して辞任しているのに、2011年8月の党代表選に立候補、総理の座を狙うも落選、そのまま党の政調会長に就任しています。
野田第3次改造内閣では、国家戦略担当大臣、海洋政策担当大臣、内閣府特命担当大臣(経済財政政策・宇宙政策・原子力行政・科学技術政策)として政権に復帰するのですが、この時も、事務所の実態がない秘書宅を事務所として届け出て経費1232万円を計上したり、ホテルニューオータニの領収書がコクヨの手書き領収書だったことから偽造が取りざたされましたが、結局説明責任を果たさず、あやふやなままです。その後、2017年またしても民進党の代表に復帰します。蓮舫氏辞任の後、枝野幸男氏と代表選で戦った前原氏はこう語っているのです。J-Castニュースからです。
前原氏が明かした「どっちらけ」代表選 「1番聞かれるのは、なぜ蓮舫は辞めたのか」 2017年8月22日
・・・(略)前原氏は与党で得た経験として「失敗は(国民に)ずっと覚えられる。八ッ場ダムだけは、いまだにどこに行っても言われる。1つの失敗が命取りになると認識させられた」と語った。国土交通大臣時代の09年、前原氏は八ッ場ダム(群馬県長野原町)建設事業の中止を発表し、関係者の大きな反発を招いた経緯がある。そこで、「失敗した人間だからこそ怖さを知っている。そういう人間が中核にいないと、何かの拍子で我々が政権をとってもまた失敗を繰り返す」と主張した。・・・(略)
https://www.j-cast.com/2017/08/22306429.html?p=all(J-CAST)
もうすでに一回だけでなく何回も失敗を繰り返していると思いますが・・・。あなたが中核にいるから失敗するんです。頭の中どういう構造しているんでしょうね。?そして、小池百合子氏の希望の党との合流でリーダーシップを取ろうとして(カッコのいいところ見せようとして)大混乱を招きました。またもや失敗を繰り返し「言うだけ番長」の本性を世間に晒したのは記憶に新しい限りです。現在は静かにしているようですが、きっと近い将来またゾンビのごとく前面にしゃしゃり出てくることでしょう。その姿を、ちょっと見てみたい気がしています。今度は失敗しないでね。老婆心ですが・・・。
前原氏もそうですが、蓮舫氏や菅氏をみていると、こうもやすやすと自分の過去を忘却できるのだろうと関心します。そしてこの神経を持ち合わせないと今の野党は務まらないのでしょう。これも、マスコミが甘やかして、野放しにしているからとも言えるかもしれません。
前原誠司氏 浮沈略歴 凡例 ▲浮上 ▼沈没
2005年 ▲民主党代表に就任 岡田克也氏辞任後、菅直人氏を2票差で破る
2006年 ▼がせメール事件で党代表を辞任 永田氏は議員辞職・自殺。
2009年 ▲鳩山内閣で国土交通大臣 八ッ場ダムで混乱を引き起こす
2010年 ▲菅第一次改造内閣で外務大臣 中国船衝突問題で責務を果たせず
2011年 ▼民主党の代表選に出馬 落選 野田佳彦氏が代表に
▲党の政調会長に就任
2012年 ▲国家戦略担当大臣等で内閣復帰
▼その後事務所費問題、領収書問題が発覚
※(参考)がせメール事件
この事件は、堀江メール事件とも永田メール事件とも呼ばれています。
2006年ライブドア事件の問題で民主党の永田寿康氏(衆・千葉2区)が、「証券取引法違反で起訴されたライブドア元社長の堀江貴文被告が、2005年8月26日付の社内電子メールで、自らの衆院選出馬に関して、武部勤自民党幹事長の次男に対し、選挙コンサルタント費用として3000万円の振込みを指示した」と指摘しました。しかしこのメールの信憑性に疑問が付き、その後永田氏がメール誤りがであったことを認め、前原氏は代表を辞任、永田氏は議員辞職、後に自殺しています。(Wikipediaから抜粋編集)
この問題の最中、前原氏は、「メールの信憑性が高いと確信している」や「期待しておいてください」と新たな証拠があると思わせる発言をしていて、早くも「言うだけ番長」の片鱗を見せていました。