民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

■民主党政権とは何だったのか?

「国民の声をよく聞き、諸悪の根源シロアリ官僚をやっつけ、自民党のように老獪でなく若くて、お金にクリーンで、オープンに情報公開し、何でもバリバリにこなして日本の未来をバラ色に切り拓く優等生」

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あの政権交代で国民が求めた民主党の姿はこうでした。マスコミがそう印象操作したことも原因です。

民主党の議員は、いつでも優等生であることが求められ、それを自ら強烈に意識していました。そして、自分の姿がこうであると信じて疑わなかったと思われます。今の立憲民主党の方たちを見ていると今でもそう思っているように見えます。

しかし、次第に理想の姿と自分の無能さとの間に次々とギャップが生まれ、理想像が崩れていきます。そのギャップを国民に見せたくないがために情報隠蔽とごまかしと官僚など人のせいにして、糊塗していくのです。マスコミも報道しない自由を行使してそれを援護します。そのごまかしが、ごまかしを呼ぶのです。「最低でも県外」から始まった普天間基地移転問題を見るとよくわかります。

でも、そんなことは長く続くはずがありません。結局最後には隠しきれなくなって、開き直ってしまうのです。そんな3年3か月だったと私は思っています。

 

そもそも民主党には綱領がありません。「こんな日本にしたい」という思いがバラバラの議員の寄せ集めなのです。それぞれの思いの方向がばらばらなのに、その力が結集できるわけがありません。ただ一つ共通の思いは「選挙に落ちたくない」これだけなのです。

 正しいリーダーシップを持つ人材がいなかったことも迷走の原因です。権力についても、お金についても全く考えが違う二人・小沢氏と鳩山氏が、同時に権力を握ることによるチグハグさが、民主党政権をおかしくしました。

小沢氏は、その剛腕をブンブン振り回してお金も権力も自分の思い通りに行使する「ドラえもんジャイアン」タイプです。民主党幹事長として陳情一元化、天皇陛下の政治利用と剛腕をふりまわします。

一方の鳩山氏は、お金はたっぷり持っています。権力もいりません。欲しいのは自分の名声。みんなに褒めてほしい、「ちびまる子ちゃんの花輪くん」タイプ。総理として「最低でも県外」「トラストミー」と、その場でのウケを狙って墓穴を掘ります。そして「鳩山イニシアチブ」と称して二酸化炭素25%減、できもしない数字をぶち上げ、多額の支援を約束するのです。自らの名声を高めるためのバラマキです。

こんな二人がお互いに連携もとらず、個々に勝手に動いたことが民主党政権の初動です。そこにはリーダーシップのかけらも感じられません。続く菅氏は、鳩山氏以上に自己顕示欲が強く、小沢氏以上に権力志向が強く手の付けられない「ドラゴンボールフリーザ」のような総理でした。野田総理はぐちゃぐちゃになった民主党をなんとか崩壊しないようにすることで精一杯でした。キャラを形容するのが難しいですね。見てくれは「ハクション大魔王」っぽいです。個人の感想です。
当のご本人方は、日本を救う正義のヒーローと思っていそうですが・・・。

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「こんな日本にしたい=ビジョン・綱領を持たない党」「選挙に落ちたくない議員」「リーダーシップの微塵もない権力者」が、「自民党の経年劣化」、「マスコミのおだてと煽り」「国民の何となく新しいものを求める空気」の勢いに乗って政権交代が起こったのです。日本の転換期であったとはいえ、その間に東日本大震災が起こったことは最大の不幸でした。一方で「外国人地方参政権付与」「人権侵害救済法」に日本を根底から破壊しかねない2つの法律が、民主党政権に間に成立しなかったことに胸をなでおろします。無能で助かりました。

 では、なぜ民主党政権の3年3か月は悪夢だったのか?民主党政権とは何だったのかを見ていきたいと思います。

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