鳩山総理と小沢幹事長が辞任を表明した2日後の2010年6月4日、民主党の代表選が行われます。この代表選挙は、政権与党として当選すれば総理大臣になる、民主党にとっての初の選挙になりました。
また、投票できるのは、民主党議員の衆参両院の議員423人のみ。一般党員やサポーターの参加は見送られています。任期満了にともなう選挙以外では、国会議員だけで行うという民主党の規約になっていたということですが、大事な総理を決める選挙で、それはないでしょ?と2018年の安倍氏と石破氏の代表選のマスコミの過熱ぶりをみて感じました。
立候補者は二人、菅直人氏と樽床伸二氏(衆・大阪12区)。小沢氏のグループは樽床氏側反小沢氏の議員は菅氏側を応援しました。その結果は菅氏の勝利です。日経新聞の記事です。
代表選、菅氏291票、樽床氏に162票差 2010/6/4 12:21
鳩山由紀夫首相の退陣表明に伴う民主党代表選は4日昼、両院議員総会での党所属議員の投票の結果、菅直人副総理・財務相(63)が樽床伸二衆院環境委員長(50)を破り、新代表に選出された。投票結果は菅氏291票、樽床氏129票だった。4日午後の衆参両院本会議で第94代、61人目の首相に指名される予定。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0400E_U0A600C1000003/(日経)
こうして鳩山政権は幕を閉じました。それは、育ちも性格も人間性も全く異なる二人の桁違いのお金持ちが繰り広げた「権力振り回し劇」だったように思います。
民主党議員とマスコミだけが有頂天になってはしゃぎまわり、国民は期待からどん底に落とされてしまいました。それでも悲劇はまだ終わったわけではありませんでした。