民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇泥船からの脱出

野2012年11月16日野田総理の解散の声を聴くと、「民主党の肩書では落選する」そう危機を感じた議員が続々民主党を離党します。「新党きづな」や「みどりの風」など民主党政権末期にできた政党に加え、滋賀県知事の嘉田由紀子氏が小沢一郎氏の「国民の生活が第一」と一緒になり「日本未来の党」を設立、離党議員の大きな受け皿となりました。他にも中小政党が乱立し混乱状態となりました。日経新聞11月27日の図です。この中から嘉田知事が新党「未来の党」を立ち上げ、小沢氏の「国民の生活が第一」が合流する形となります。選挙はボロ負け、選挙後小沢氏と嘉田氏は仲違いします。

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そんな新党ブームで各党、各議員の思惑が交錯する中、選挙前の時点で民主党からは78人が離党、過半数割れを起こしてしまいます。

ちなみに元総理の鳩山由紀夫氏は、立候補を断念しました。まずは日経の記事です。

民主党離党は11人に 初鹿氏は「みどりの風」 2012/11/19

民主党内の離党の動きは19日も続いた。小沢鋭仁環境相山田正彦元農相、阪口直人氏が離党届を提出。川口浩氏(比例北関東)も16日に離党届を提出していたことが分かった。14日の党首討論野田佳彦首相が衆院解散を表明した後、11人が離党の意思を示した

既に離党届を提出している初鹿明博氏は19日に記者会見し「みどりの風」への入党を発表した。民主党が党の公約に従うとする宣誓書の提出を公約条件に据えていることに触れ「誓約書には署名できないというのも離党の原因の一つだ」と語った。

民主党衆院を解散した16日に党所属の前衆院議員に公認申請書を送付。党公認候補としてふさわしくない行動をとった場合には「それまでに供与を受けた便宜の一切を弁済すること」への宣誓を求めた。公認料を受け取った後の離党を防ぐ狙いがあるとみられる。

https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS19027_Z11C12A1PP8000/(日経)

初鹿氏と言えば、現在立憲民主党でセクハラ疑惑の説明責任を果たさない御仁です。セクハラの系譜は、しっかり民主党から引き継がれているようです。

次は朝日新聞です。

 政党替え・くら替え多発 民主大量離党や新党乱立で 2012年12月4

 民主党から離党者が相次いだこともあり、今回の衆院選では前回とは違う党から立候補する「政党替え」をした前職がひときわ目立つ。前回は比例単独で当選した前職が選挙区へ、またはその逆の「転出」、参院議員を辞めて立候補する「くら替え」も多い。

 民主党は前回当選した308人中、78人が離党。そのうち、議員辞職した1人を加えた75人が今回、民主党以外から立候補する。大半は旧国民の生活が第一の48人で、旧脱原発の7人、みどりの風の3人、公示直前に民主を離党した1人を加えた計59人が、合流した未来から立つ。民主離党者はほかに、維新(7人)、みんな(3人)、新党大地(2人)、国民新党(1人)からも立候補した。

 維新では民主を離党した7人、自民だった2人、旧たちあがれ日本2人の前職11人が立候補。また元職が18人、首長や地方議員経験者が少なくとも51人いる。

 未来の民主離党組の前職58人のうち、37人が当選1回生だ。うち6人は前回は比例単独で当選したが、今回は選挙区候補として「転出」する。

 参院からの「くら替え」では、未来、維新各4人、自民2人、民主1人の計11人が立候補した。未来の4人は民主からの離党組。維新は4人のうち3人がみんなからの離党組で、1人は旧たちあがれ出身だ。

 別の選挙区に移る「国替え」は、民主3人と未来2人。未来の1人は野田佳彦首相の選挙区で挑戦する。

http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/news/TKY201212040316.html(朝日)

選挙に受かりたいだけの議員が、あっちがいいかな?こっちがいいかも?とぶれる中国民はよく見ていたと思います。新党はほとんど壊滅状態になりました。

くどいようですが民主党は政権にある間、綱領を持っていませんでした。同じ考え、方向性を持つ政治家が集まった政党ではないのです。元社会党などサヨクばりばりから民社党にように右より野党、小沢一郎氏のように自民党でバリバリ利権政治をむさぼっていた人まで種々雑多な議員の寄せ集めなのです。集まっている理由はただ一つ、選挙に勝って政権に属すること。それだけです。それが故に、菅政権の酷い日々を「解散されたら困る」の思いだけで放置し、国民にその負担を押し付けたのです。「解散怖い」と「国民の負担」を天秤にかけ、自らの保身を選んだのです。

そんな彼らですから、民主党では当選できないと敏感に感じ取ることができ、離党して少しでも当選確率があがりそうな政党へと滑り込むのです。泥船からの脱出。

次の選挙でも同じようなことが「希望の党」への移籍で起こりました。所詮それだけの人物なのです。

元民主だけは、例外なくダメです。これだけは自身を持って言えます。

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