民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇日韓通貨スワップの拡大

2011年10月19日、就任早々の野田総理は韓国へ赴き、李明博大統領と首脳会談を行います。その際に、菅総理が菅談話で約束した日韓図書協定に基いて朝鮮半島由来の図書から5冊を持参して、李大統領に手渡ししました。

f:id:hate_88moshi:20190307000351p:plain

「日韓は共存共栄なんです。共存共栄をしなければならない最も重要な隣国だと十分認識している」と野田総理の心の声なのか?リップサービスか?韓国媚びに終始した首脳会談になりました。

この会談での合意の一つに、通貨スワップの拡大があります。時事通信です。

外貨融通、700億ドルに拡大=為替安定へ規模5倍に-日韓首脳合意 2011/10/19

 日韓両国は19日の首脳会談で、韓国銀行(中央銀行)と政府・日銀が結んでいる外貨融通協定(スワップ協定)の限度額を現在の5倍強の700億ドル(約5兆4000億円)まで拡大することで合意した。韓国では欧州債務危機に端を発した世界的な金融市場の混乱で通貨ウォンが急落し、ドルなどの外貨不足が懸念されている。日韓両国は今後の緊急時の備えとして融通枠を拡充し、東アジアの金融為替市場の安定強化を目指す。

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol&k=2011101900346(時事・リンク切れ)

 通貨スワップは、各々の国が通貨危機に陥った際にお互いに融通する枠を決めましょうという協定です。本来の目的は、相手の国に進出している自国の企業に対し、相手の国が通貨危機に陥った際に救済するためだと聞いていますが、どうも相手の国の信頼保証的役割が強調されている感じがします。

日本と韓国のスワップについてWikipedia「日韓通貨スワップ」の項からまとめます。

【日韓通貨スワップ推移】

チェンマイイニシアチブ ドルvsドル 2006年2月24日締結 

 ▶2006年2月  引き出し限度額  韓国→日本 100億ドル 日本→韓国 50億ドル

 ◁2015年2月 終了

②日銀・韓国銀行 円vsウォン 2005年4月締結 2010年6月・3年延長 

 ▶2005年   引き出し限度額 30億円ドル

 ▶2008年12月 引き出し限度額 200億ドルに増額 リーマンショック対応

 ◁2010年 4月  引き出し限度額 30億ドルに戻る

 ▶2011年10月 引き出し限度額 300億ドルに増額 欧州金融市場の不安定化

 ◁2012年10月       引き出し限度額        30億ドルに戻る

 ◁2013年 7月       終了

財務省外国為替資金特別会計・韓国銀行 ドルvsウォン 2011年10月締結 

 ▶2011年10月 引き出し限度額 300億ドル 新規

 ◁2012年10月       終了

 

赤字 ①+②+③=700億ドル 2011年10月現在

上記の中で、③の財務省為替資金特別会計というのが曲者ということが次の記事でわかりました。通常、通貨スワップは両国の中央銀行同士が結ぶものだそうです。BLOGOSの記事からの抜粋です。

日韓通貨スワップの大いなる誤解 小笠原誠治 2012年08月22日
・・・(略)国と国との間で行われる通貨スワップは、通常は双方の中央銀行の間で締結されるのが原則です。つまり日本銀行と韓国の中央銀行の間で結ばれる、と。従って、幾ら実質的にみて、この日韓の通貨スワップが韓国支援の意味しかないとはいっても、中央銀行同士が慣例に従ってそうした協定を結ぶのであれば、国民としてとやかく言うことはできないのです。だって、中央銀行の独立性はある程度確保されているからです。
しかし、今問題になっている韓国との通貨スワップ700億ドルについては、中央銀行同士のスワップは半分にも満たない300億ドルにとどまっているのです。そして、残りの400億ドルについては、誰が当事者になっているかと言えば、日本政府、細かく言えば外為特別会計が韓国の中央銀行と協定を締結しているのです。
つまり、通貨スワップと言いながらも、その半分以上は伝統的な通貨スワップではなく、日本政府が韓国の中央銀行相手に、韓国のウォンを担保にお金を貸す契約をしているに過ぎないのです。
しかし、先ほど言ったように、韓国は、もはやODAの対象にならない国。つまり、通常であれば、日本政府が融資を行うような国ではないのです。にも拘わらず日本政府は外為特会というブラッボックスを通じて、自ら定めたルールに違反するような行為を行っている訳なのです。
さらに言えば、外為特会で保有するドルを利用するとはいっても、そもそもそのドルは、外為特会が政府短期証券を発行して得た円で購入したドルに他ならないので、結局韓国に融資するドルは、日本政府が借金をして得たドルということになるのです。・・・(略)

https://blogos.com/article/45375/(BLOGOS)

要は通貨スワップという名の支援、融資であったということです。民主党政権ならではのごまかしの支援だったということでしょう。

さて、野田政権時に700億ドルという大盤振る舞いした通貨スワップも、2015年には全てが終了しました。しかし、経済状況が苦しい韓国政府は、何とか日本との通貨スワップ再開したいのですが、その後、麻生財務大臣は首を縦にふりません。慰安婦に関する日韓合意の韓国側の不履行はもとより、反日政策ばかりしている韓国に対する麻生大臣のお言葉です。

f:id:hate_88moshi:20190307000741p:plain

夕刊フジからです。

 「せせら笑って喧嘩」麻生氏暴露した日韓スワップ交渉停止の生々しいやり取り
メディアは「妄言」一斉非難2017.02.16

「信頼関係で成り立ってますので、約束した話を守られないと貸した金も返ってこない可能性もある。私どもとしては少なくともスワップやるやらないの話で信用関係ができ上がらなくなってきている。難しくなってきている」

 「いきなり『何とかしてくれ』って言ったってできませんので、ちゃんとそういうのをもっとかないと(と言ったが、韓国側は)『いや、大丈夫だ。借りてくれっていうなら借りてやらんこともない』ってことだった。せせら笑って喧嘩したな、あの時。切ったのは向こう。こっちは何回も言ってきた」

https://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170216/frn1702161130008-n1.htmzakzak

お金の保証が欲しくて日韓スワップを喉から手が出るほどしたいのですが、片方で慰安婦合意の不履行など反日活動にいそしむ韓国政権を一蹴する麻生氏に拍手です。 

ネットでは、早く国交断絶すべきとの声が大きいです。

韓国国内に多くの日本人がビジネスなどで存在する現実を考えると簡単にはできませんが、こちらが黙っていると、じわっと侵出を狙ってくるので、積極的に言うべきことは言う政策が必要とされるのは、これからの時代のニーズになってきます。

頼みます。安倍さん、麻生さん。

次へ→  目次へ→