官邸の中に「被爆者の会」ができたという話です。菅総理の怒鳴り声に傷つく人の会だそうですが、そのネーミングにもセンスがないというか?現地で被ばくにおびえる被災者、福島で被ばくの危険と戦いながら働く人々、さらには広島、長崎の被害者を馬鹿にした言葉でもあります。
こういう質の悪い冗談が飛び交っていた総理周辺の空気を察するにあまりがありますが、官邸が崩壊していた証でもあります。
菅直人内閣時に原発事故が起きた後、首相秘書官たちは菅氏にめちゃくちゃに怒鳴られては、互いに「今日は40ミリ菅シーベルト被爆した」などと言い合っていたと当の秘書官から聞きました。不謹慎ではありますが、あの頃の官邸内の空気を表していると思います。
— 阿比留瑠比 (@YzypC4F02Tq5lo0) 2021年3月16日
週刊現代からです。
辞めることもなく、辞めさせることもできない「逃げ菅」首相という不幸
「東電怒鳴り込み」「谷垣入閣要請」で問われる統治能力 2011.3.28案の定と言うべきか。民主党議員によると、首相官邸に「被爆者の会」ができたという。放射線にさらされる「被曝」ではない。官邸の主、首相・菅直人の怒鳴り声で傷つく人が次々と出てきているという意味だ。
3月11日の巨大地震、津波、原発事故から2週間余が経過した政権の実相は、菅の関与をできるかぎり減らし、前官房長官・仙谷由人を急きょ副長官に起用するなどツギハギで乗り切ろうする姿だった。
仙谷が官房副長官に起用されたのは震災発生から6日後の17日。それまでは「政治主導」の名の下に進められた政権運営によって、官僚機構がほとんど機能していなかった。各省が独自に動いて官邸に知られようものならストップがかかるありさまだった。
しかし、仙谷が20日、首相官邸に各府省次官を呼び、「目詰まりを起こしているところがあれば、私が責任を持って対処するので言ってほしい」と要請した。仙谷が責任を持つ姿勢を示したことによって、官僚機構がようやく機能するようになった。
だが、冷静に見るなら、仙谷が官邸に入らなければ、官僚機構が動かないのは実におかしなことだ。本来、この仕事は首相が行うべき任務である。
その首相は「頭の98%ぐらいは原発が占めている」(民主党幹部)という。指揮官は一歩引いて被災者対策などを含め全体を見渡して、各部隊の動きをチェックしなければならないのに、原発対策に突っ込んでしまった。
「総理は現場主義。我々にも『現場を見ろ』と言うが、逆に言えば現場を見ないと動けない人。見たところからしか発想できない。テレビで悲惨な状況を見たら、カメラが入れるところでもあの程度なんだから、カメラが入れないところではもっとひどいはずだと思うでしょ。ところが、首相にはそういう想像力が働かない」(別の民主党幹部)
「菅さんにはそもそも統治能力が欠けている。市民運動家は自分の関心があることだけやっていればいいが、統治する場合は嫌なこともやらなければならないし、自分の言動の影響も十分に考えて行動しなければならない」(民主党若手)・・・(略)