民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

■隠蔽する政権・メルトダウン

東日本大震災での民主党政権の対応は、隠蔽だらけといってもよいと思います。民主党政権が日本を救う、菅総理がヒーローになるというシナリオから外れてしまう都合の悪いことは隠蔽に走ったのです。震災当初「なんとかなるさ」と甘く見て夢物語を描いていた政権が、現実にうまくいかなくなると、隠し事をはじめてさらに事態を悪化させるのです。

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福島第一原発の状況は、かなり初期の時点でメルトダウンがの発生を官邸が知っていることを裏付ける記事があります。メルトダウンを仄めかした正直な原子力安全・保安院の審議官を菅総理は更迭してしまいます。週刊ポスト2011年4月1日号からです。

  地震発生から菅政権は混乱の度合いを深めていった。地震発生翌日の3月12日夜、原発より先に暴発したのは、菅直人首相だった。

 その日、経済産業省原子力安全・保安院中村幸一郎・審議官が、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と記者会見で明らかにした。ところが、菅首相は審議官の“更迭”を命じた。

菅首相と枝野官房長官は、中村審議官が国民に不安を与えたと問題視し、もう会見させるなといってきた」経産省幹部)

https://www.news-postseven.com/archives/20110320_15548.html週刊ポスト

菅首相と枝野官房長官は、中村審議官が国民に不安を与えたと問題視し、もう会見させるなといってきた」

臭いものにフタですね。自分の都合に悪いものは、はじめから隠す気満々。国民から本当の情報を隠蔽し、生命の危険と不安を与えたのは、民主党政権あなたたちです。臭いにおいは元から絶たなきゃダメなんです。

メルトダウンの隠蔽についての週刊ポスト2012年6月15日号の記事です。

後から言い訳がましいのが民主党政権の醜いところです。

福島原発事故調査委員会で菅・枝野氏が醜い責任のなすり合い 2012.06.05

・・・(略)まず問題なのは「メルトダウン炉心溶融)隠し」だ。

 本誌は事故直後、原子力安全・保安院中村幸一郎・審議官が会見(3月12日)で「炉心の中の燃料が溶けていると見てよい」とメルトダウンに言及したことが官邸の怒りを買い、会見担当を“更迭”されたとスクープした。枝野氏は事故調でこう言い張った。

「国民にわかる言葉を使え、会見で発表するときには官邸に報告を入れろといっただけで、こういう言葉を使うなとか、誰を代えろとか申し上げたことはありません」

 ものは言いようである。官僚側にしてみれば、「国民にわかる言葉」とは、“メルトダウンを使うな”、「官邸への報告」とは、“官邸の許可なく発表するな”という指示と受け止めるのは当然だろう。

 しかも、枝野氏は自身を正当化するため、こんなことまで言い出した。

「私は炉心損傷の可能性は高いと早い段階で申し上げている。否定もしていない」

 ウソである証拠を示そう。事故2日後の3月13日の会見で、枝野氏はどう説明していたか。「メルトダウンが起きているのか」という記者の質問をこうたしなめたのだ。

「言葉の使い方を丁寧にやらないと。炉心の一部が、若干、炉の中で変形をする可能性は否定できない。しかしながら、(炉心)全体がメルトダウンに至るような長時間にわたって水没していない状況が続いていたという状況ではない」

 明らかな「否定」だ。

 実は、そのころ枝野氏はメルトダウンの可能性を知っていた。官邸の危機管理センターには、事故当日(3月11日)のうちに

〈24:50 燃料溶融〉

 とメルトダウンをはっきり示すERSS(緊急時対策支援システム)による事故進展予測が文書で伝えられていたからだ(本誌2011年6月10日号既報)。菅前首相は事故調でその文書を「見せられた覚えがある」と認めた上で、なぜ国民に説明しなかったかについてこう証言している。

「国民への発信は官房長官にお願いしていました。その当時の考え方は、事実を隠さない。しかし、事実としてわからないことをどこまでどう表現するかは、官房長官として判断してやっておられた」

 醜い責任のなすり合いである。

 本誌の検証と枝野証言をつきあわせると、もうひとつのウソが見えてくる。

 枝野氏は事故発生当日夜の住民への避難指示の際、会見で「これは念のための指示でございます。放射能は現在、炉の外には漏れておりません」といい、翌日の1号機の水素爆発の後も、放射性物質が大量に漏れ出すものではありません」と安全デマを流し続けた。

 しかし、避難指示の前には原子炉建屋で高い放射線量が観測されて立ち入り禁止になっていたし、水素爆発のときにはメルトダウンの可能性を十分認識していたはずなのである。

 それでも事故調では平然とこういってのけた。

「念のため発言は、念のためと思ったのでそういっただけ。その時点では、長期避難を避けられるという認識をしていた」

 こんな男が、いまも「安全は確認された」と大飯原発再稼働に動いていることは空恐ろしい。・・・(略)

https://www.news-postseven.com/archives/20120605_113468.html週刊ポスト

官邸内でどのようなやり取りが行われていたのかは知る由もありませんが、

メルトダウンだけは絶対に国民に知らせてはダメだ」

菅総理が怒鳴り散らしている場面が目に浮かびます。最初に真実を口すべらせてしまった審議官が更迭されるのを見て、誰も何も言えなくなってしまったのでしょう。

真実よりも政権の面子が優先してしまう最悪の事態を菅総理が率先して実行してしまうのです。

支持率が落ちていて、自身の外国人献金問題で追い詰められていた総理が描いた「俺が日本を救うヒーローだ」夢物語からの脱線は許されなかったのです。

「俺がリーダーシップを取って、福島第一原発を爆発寸前から奇跡の収束を迎え、日本を救うヒーローとなるのだ。そして全国民が俺に感謝の拍手を送り、永遠の総理を託されるのだ」

菅総理のことです。ここまで考えていたと私は思っています。その勝手につくったストーリーに「メルトダウン」は整合しないのです。だから隠蔽する。わかりやすい話です。

それで、日本が壊されていったのです。

その片棒を担いだスポークスマンがいました。枝野官房長官です。

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