民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇「ただちに止めろ!」海水注入問題

『オレは聞いていない! 再臨界の危険があるのに、何をやってるんだ! ただちに止めろ!!』(下記週刊現代の記事より)

東京電力から海水注入開始の話を聞いて怒り狂う菅総理です。

「海水を注入すると、原子炉が二度と使えなくなるから」という東電側の利益に立ったわけでなく、自分が指示していないから、ただそれだけの理由のようです。

何かの構図と似ていませんか?

当初、東京電力の社長が名古屋から戻る際に自衛隊の輸送機を借りて離陸後に、枝野官房長官らが怒ってわざわざ引きかえらせて、社長の東京への戻りが大幅に遅れたことと同じです。「俺が指示して無いことは、絶対に認めない」そんな姿勢です。

しかし一方で菅総理と枝野官房長官東京電力の位置づけをこう語っています。日経新聞です。

怒鳴る首相、募った「東電不信」 初動混乱の原発事故 2011.4.3

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首相は「基本的には民間事業者としてがんばってもらいたい」との姿勢だ。賠償問題でも首相や枝野官房長官は「一義的には東電に責任がある」と歩調を合わせる。確かに「何十万件にもなるかもしれない訴訟案件を皆、国が引き受けることはできない」(政府高官)。

https://www.nikkei.com/article/DGXNZO27684990Q1A430C1M10701/?df=2(日経)

 この辺りで菅総理が大事にしている二つの事なことがわかりました。

①「俺が指示したんだ」 ・・・手柄の横取り  = 正義のヒーロー

②「東京電力が悪いんだ」・・・責任の押し付け = 悪の根源

この二つで、東日本大震災における菅総理民主党政権の言動のほとんどを分類できると思います。

週刊現代で海水注入に関して怒りまくる菅総理の様子が描かれています。邪魔な存在でしかありません。「錯乱する総理大臣 病院で一度見てもらいましょう」とまで言われています。

いまからでも遅くありません。一度病院で精密検査された方が良いと思います。菅総理さま。

週刊現代 2011.6.11号からです。

捨てられた日本国民 錯乱する総理大臣 病院で一度見てもらいましょう

一連の事実経過について、経産省幹部A氏が本誌に提供した1通の極秘メモがある。

・・・(略)

「福島第一では全電源が失われたことで核燃料が溶融し、地震発生からほぼ1日後の12日15時36分に1号機で水素爆発が起きた。

とにかくすぐに水を入れて燃料を冷やす必要があったが、注入できる淡水はまもなく底を尽き、そのあと注入できるのは海水しかない。絶体絶命の危機に陥ったんです。

実は海水注入について、もっとも判断が早かったのは、福島第一の吉田昌郎所長でした

メモによると、水素爆破の40分前の14時54分には、福島第一の対策本部から『準備が整い次第、海水を注入します』という報告が東電本店に届いています。

東電本店からは15時18分に原子力安全・保安院にファックスが届き、海水注入の準備に入ったと連絡してきた。

つまり、1号機が水素爆発を起こす以前に、現場は『海水を入れるしかない』と腹をくくっていたんです。

ところがここからが問題だった。海水注入の是非についてすぐに判断できず、官邸が大パニックになっていたんです」(A氏)

・・・(略)

なかでもとくに混乱していたのが、菅総理だった。

菅総理は、海水注入の是非について海江田(万里)経産相に検討を指示し、斑目氏ら安全委員会の専門家に『海水を入れて大丈夫なのか!』と聞いた。ところが、『再臨界の可能性はありません』という答えに満足せず、執務室にこもり、知人の科学者に電話をかけまくって自分で調べようとした。

その間に、海江田経産相ルートで、いつのまにか『海水注入』の指示が出てしまっていたんです」(A氏)

この経緯の意味するところは重大だ。官邸スタッフが「機能停止」に陥った菅総理を半ば見限り、「これ以上放置すれば炉心が持たない」と見切り発車で海水注入を指示したということだからだ。

・・・(略)

あくまで東電側の「自主判断」で海水注入が行われたと印象付けようとする理由は、この時点で政府内が大混乱しており、菅総理と海江田経産相の判断が分裂していたことを知られたくないからだった。

この直後、さらに異例の事態が起こった。

「官邸につめていた武黒一郎・東電フェロー(元副社長)が、突然福島第一の吉田所長に直接電話を入れたんです。私のメモによれば、時間は19時4分から11分にかけて。『海水注入について、官邸の了解を得ていないため、まずい。止めたほうが良い』と説得する内容だった。

武黒氏は19時20分に東電本店にも電話し、『官邸の了解を得ていない。騒動になるとまずい。いったん止めてほしい』と言い始めた。電話を受けた側が奇異に感じるほどの慌てぶりだったそうです。

実は武黒氏は、菅総理に叱責されたんです。『海水注入を始めました』という報告に対し、菅総理が、

『オレは聞いていない! 再臨界の危険があるのに、何をやってるんだ! ただちに止めろ!!と怒鳴りまくった」(A氏)

この結果、19時25分にいったん注入は中止した、と官邸には報告された。第一原発からは、吉田所長も承認した文書が届けられたが、実際には注入は継続しており、官邸を欺くために作られたニセ文書だった。

「吉田所長はもちろん処分を覚悟のうえだし、東電も薄々知っていた気配がある。危機を回避するためには、それも仕方ないという究極の判断だった」(A氏)

菅総理の「錯乱」と「再臨界する」という思い込みが招いたドタバタ劇だった。

総理を説得したのは、原子力安全・保安院の幹部でした。メモによると、19時40分から、保安院のスタッフが海水注入による冷却の効果と、再臨界の可能性についての検討結果を菅総理に説明した。

 ようやく納得した菅総理から、『海水再注入』の指示が出たのは、19時55分でした。これを受けて、20時5分に海江田経産相が海水注入を命令。東電は胸をなでおろした」(A氏)

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/7195週刊現代

この海水注入の話はこれだけでは済みませんでした。この件についてメールマガジンを発信した自民党安倍晋三氏に対して訴訟を起こして粘着するのです。まじで病気です。詳しくは後述します。

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