「コンクリートからお友達へ」の章で少し触れましたが、政権交代時に民主党は、内閣官房専門調査員として民主党職員27人を国家公務員待遇で迎え入れ、菅政権では平田オリザ氏など多くのお友達を内閣官房参与として厚遇しています。
内閣官房参与、計9人に 首相らの友人相次ぎ起用 2011/3/3
菅直人首相は3日、内閣官房参与に都市政策論を専門とする法政大の五十嵐敬喜教授を起用する方針を固めた。五十嵐氏は首相の古くからの友人の一人で、最近は首相の会合相手として頻繁に登場していた。民主党政権下では首相や官房長官の友人が相次ぎ内閣官房参与に起用されており、五十嵐氏の採用で合計人数は9人になる。
内閣官房参与は首相のブレーン的な存在。首相が自由に任命できる。首相官邸や内閣府などに席を持ち、日当は勤務時間にかかわらず1日当たり2万7000円。
これまでは官僚OBが起用されることが多く、助言分野は比較的明確だった。歴史学者や劇作家なども起用する現状については「多様な分野の意見を参考にできる」との声はある半面「仕事ぶりが分かりにくい」との指摘もある。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0302P_T00C11A3PE8000/(日経)
五十嵐敬喜氏です。真ん中右。菅総理だけでなく仙谷氏ともお友達のようです。
この内閣官房参与についてその顔ぶれを見てみましょう。実は当時この情報は内閣府のホームページには乗っておらず、ある個人のホームページから私が転載して記録していました。元のホームページも定かではないので、ソースがあいまいなことをお断りしておきます。全15人。※下記の交代時の記事と人数は合っています。(途中小佐古氏が退任したので14人)
西村六善 地球環境問題担当大使
平田オリザ 劇作家・演出家
前田匡史 国際協力銀行国際経営企画部長
望月晴文 経産事務次官
松本健一 評論家、麗沢大教授
小林芳雄 農水事務次官
中村祐輔 東京大医科学研究所ヒトゲノム解析センター長
五十嵐敬喜 法政大教授
小佐古敏荘 東京大大学院教授
日比野靖 北陸先端科学技術大学院大副学長
山口昇 防衛大学校安全保障・危機管理教育センター長
有冨正憲 東工大原子炉工学研究所長
斉藤正樹 同研究所教授
田坂広志 多摩大大学院教授
このなかで、小佐古氏は、「20ミリシーベルトくらい、子供には平気である」という政府の見解を認めることができずに辞任されています。(写真左)
松本健一氏は、後に本を出版されています。「官邸危機:内閣官房参与として見た民主党政権 」(ちくま新書)筑摩書房 (2014/2/5)(写真中)2014年11月に逝去されています。
平田オリザ氏は、鳩山政権時からの参画です。2011年5月ソウルでの講演で「汚染水の処理の問題では通告が遅れ、韓国の方々にも大変な迷惑をかけた。理解いただきたいのは、流された水は非常に低濃度で、量も少ない。米政府からの強い要請で流れた」と発言し、問題となりました。「米政府からの強い要請」の真偽はわかりませんが、平田氏が言っていいこと悪いことの区別もつかず、「人(米政府)のせい」にして責任逃れをするサヨクであることが明らかになりました。(写真右)
追記 2020年5月3日)その後平田オリザ氏は「事実関係を知り得る立場になかった」と発言を撤回、謝罪しています。要は、その場に迎合して口から出まかせを語ったってことですね。演出家なら許されますが、内閣官房参与という立場ですから。民主党政権には、こういう方ばかりといっても過言ではないと思います。
野田政権発足時に、菅総理のお友達を排除して人数をへらしています。日経新聞です。
内閣官房参与に成田氏 鳩山・菅政権の10人退任 2011/9/9
藤村修官房長官は9日の閣議後の記者会見で、同日付で内閣官房参与に成田憲彦駿河台大教授を起用すると発表した。14人いた内閣官房参与のうち、峰崎直樹元財務副大臣ら4人を再任したため、成田氏とあわせて5人になった。鳩山政権で就任した劇作家の平田オリザ氏や、菅政権が任命した歴史学者の松本健一氏、多摩大大学院教授で原子力工学の専門家の田坂広志氏ら10人が退任した。
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0900Z_Z00C11A9EB1000/(日経)
この方達にどんな成果があったのかがわかりませんが、民主党政権において、お友達の怪しい人物が官邸を自由に出入りしていたという話があります。民主党政権後の安倍政権で内閣官房参与を務めた飯島勲氏の発言です。
テレビ番組「たかじんのそこまで言って委員会」2013年1月13日の放送からの書きおこしです。YouYubeの動画は削除されています。「保守起こし」さまからお借りしました。
・・・(略)
飯島氏:いや、今は雑用ですね。ということは私、官邸に入って驚いたんですが、めっちゃくちゃ。村役場以下ですよ、官邸の中が。これ、言っていいのかな。
辛坊氏:どうぞどうぞ。
飯島氏:まず「新聞を頂きたい」って言ったんですよ、朝刊読んでなく。したら、「誠にすいませんが、六大全国紙から1紙選んで回し読みしてください」って。
―:ええっ。
飯島氏:これも、だから考えられませんでしょう?
―:民主党のとき、それ……。
加藤氏:それ、民主党のときにやった。岡田さんがやったんだ。
飯島氏:やったんだ。それからなんだ。いろんな駆け込み寺みたいに私のとこへ各所、来たりしたんですが、そうでない官邸の中でも、お茶が出ないんですよ。次官、局長、ばんばん来ても。で、何でかなと思ったら水と、まあ水は水道水でしょうけど、あと、ちょっと頂いた日本茶がありますが、基本的に飲み物は自己負担。してね、30分ぐらいで名刺が100枚、70枚ぐらいなくなっちゃった。
―:それはそうでしょうね。
飯島氏:で、500枚っつったって、したら「(名刺)100枚以上は自己負担でお願いします」。ボランティア参与じゃないぞっつって。で、もう言えばきりが ないぐらい。広報室の外プレ担当の、あれ、外務省から来てる大変真面目な女性、副報道官。外プレだとご存じのように、海外特派員協会とか、いろい ろ●、「旅費はありません」、交通費。雑誌は全部取ってない。これじゃ官邸機能、ならないでしょう。
一番ひどかったのは、私、すぐ没収さしたの は、官邸スタッフのカードが官邸だけで500枚以上、出入りできるスタッフが全部で、私が調べたら1300枚越すんですよ。その中で80人ぐらい、ちょっ と左翼的なメンバーが入ってんです。ひどいのになると前科一犯のやつが入ってたし。いや、私の一番●、個人的な。内調や警察庁、何やってたかって ことよ。
もし、外交、安全保障、あるいは為替の問題が外へ漏れたら、安倍内閣、沈没ですよ。体制をまず官邸内でどうやるかっちゅう。
辛坊氏:それっちゅうのはあれですか、小泉さんのころに官邸にずっといらっしゃって、それは全然違ったんですか、状況が。
飯島氏:いやいや、全然違いますよ。
辛坊氏:いつ、そうなっちゃったんですか。
飯島氏:民主党内閣になって全部です。これ、加藤氏だって知ってるだろうけど。そして……。
加藤氏:だって、社会党の事務局にいた連中が全部あそこに入り込んじゃった。・・・(略)
http://okoshi.doorblog.jp/archives/22262388.html(保守起こし)
音声だけ残っていました。
飯島氏の話がどこまで正しいかはわかりませんが、さもありなんです。元過激派が法務大臣を務め、元反日活動家が国家公安院長に任命される政権ですから・・・。