派遣総数 1,058万人
人命救助 19,286名(全体の約7割)
御遺体収容 9,505体(全体の約6割)
物資輸送 13,906t
給食支援 5,005,484食
給水支援 32,985t
原発への放水等、住民緊急避難、急患搬送、瓦礫撤去、復興支援、道路啓開、
被災者の診察健康診断など他多数
自衛隊(非公式・個人)より https://twitter.com/japan_jsdf(Twitter)
菅総理の思いつきにより2万→5万→10万人が動員された自衛隊です。
→◇2万人→5万人→10万人・思いつきの自衛隊派遣 - 民主党政権3年3か月の研究
それでも、現場における自衛隊のみなさんは、被災者に寄り添い活動されていました。ここには、感動の物語は数多く存在します。一方で、民主党政権の閣僚たちがいかに邪魔な存在であったかを、雑誌SAPIO」2011.8.17/24号から「ぼやきくっくり 時事ネタぼやきと番組書き起こし」さんの書き起こしで紹介します。
特集【震災と闘う自衛官が「背負うもの」120人の証言】より
<本音暴露> 調整所に直接「おにぎり20個届けろ」と電話してきた政治家もいた
【自衛官4人匿名座談会】10万人災害派遣の裏で隊員を『便利屋』扱いした政治家たち
10万人が動員された東日本大震災の災害派遣は、自衛隊にとって紛れもなく「史上最大の作戦」であった。
だが、現場で作業にあたった自衛官たちは「政治のパフォーマンス」に振り回され、それが復旧・復興の障害となった一面もあったようだ。現地で活動した陸自2佐、陸自1尉、海自2佐、海自3佐の4人が、何が起きていたのかを本音で語り合った。
――10万人動員、不安はなかったか。
▶陸自2佐 あの人数には北沢俊美・防衛大臣もカウントされている(笑)。しかし、軍隊の常識から言えば、ありえない動員のやりかただった。2万人派遣の計画を立てていたら、途中で5万人と指示され、その対応を取ろうとすると今度は10万人だと。実際の任務を前提にすれば根拠のない数字であり、現地の事情を何も考えていない。
▶海自2佐 10万人となると首都防衛にも影響する。国家の一大事とはいえ、無計画に10万人と言われて、それが心配だった。
▶陸自1尉 災害派遣で自衛隊の任務は救援と支援。復旧は第一義的には自治体の仕事で、われわれはその支援にあたります。今回はその自治体が大きな被害を出して機能しなかったから、われわれのできることはすべてやった。ただ、総理は復旧作業は自衛隊がやる仕事だと勘違いされているとしか思えません。自衛隊を頼っていただいているのはわかりますが、6月いっぱいで災害派遣のJTF(統合任務部隊)が解散し、撤収作業を進めていたところに、今度はハエの駆除をやれと指示が出たから「防疫支援隊」を多数編成しました。防疫は重要ではあるが、民間の専門業者を大量投入すればできることじゃないですか。
▶陸自2尉 政府も自治体も、民間業者に依頼すればカネがかかるが、自衛隊ならタダで済むと思っている。
▶海自3佐 それが理由なら自衛隊を頼っているというより便利屋扱いしているだけ。総理はかつて、「改めて法律を調べてみたら、『内閣総理大臣は自衛隊の最高の指揮監督権を有する』と規定されており、そういう自覚を持って役割を担っていきたい」とおっしゃったが、最高の指揮権と何でも自分の権限で自衛隊を動かせるということは違う。
▶陸自1尉 隊員が命がけで実施した福島原発3号機への海水投下作戦もそうです。総理の指示なのに、正式な大臣命令は出されず、統合幕僚長の判断ということにされた。まぁ、正直あの総理に“命を賭けろ”と命じられても隊員のほうが戸惑いますが……。
それだけではありません。
当日(3月17日午前)の作戦実施直前、実は現地では高圧放水車による放水準備が進行していた。ヘリによる空中投下と地上からの放水、どちらが効果的か考えるまでもない、放水車です。それなのに、総理肝いりの空中投下をやらせるために、より効果的な地上放水を後回しにした。いわば、政治のパフォーマンスのために自衛隊員の生命を危険にさらし、なおかつ、効果的な冷却が二の次にされたのではないでしょうか。
▶陸自2佐 政府は原発対応にあたった隊員に1日約4万円の手当をつけることにしたが、カネの問題ではない
▶海自2佐 総理が宮城の被災地を視察した際、大型船が陸地に乗り上げている前でインタビューを受ける予定だった。すると、2か月以上も後回しにされていた船の周囲の瓦礫を撤去するように指示が出た。被災者のためではなく、総理の会見場づくりが優先だったんじゃないか。
――多くの大臣や政治家が現地を視察した。役に立ったのか。
▶陸自1尉 迷惑でしたね。
▶海自3佐 あまりはっきり言うなよ。
▶一同 (苦笑)
▶陸自1尉 ある副大臣が自衛隊の案内で避難所を視察した際、当然、被災者からはいろんな要望が出る。
すると副大臣はその場から携帯電話で役所に連絡し、「あれやれ」「これもやれ」と指示を出した。目の前の被災者が困っているのは事実だが、他の避難所にも多くの被災者がいて、救援物資は全体的に不足する中で計画的に配分されていた。それを横から指示すると配給計画全体が狂ってしまうわけです。自分の力を見せたいためでしょうが、そんなこともわからないのかと……。
それは重大な問題。避難所で『おにぎりが20個足りない』と言われて、自衛隊の調整所に『20個すぐ届けろ』と電話してきた政治家もいた。
▶陸自1尉 困るのは給食支援が不公平だという政治家からのクレームでした。自衛隊が配給している避難所は温かい食事が出るが、他の避難所はカップラーメンでしのいでいる。うちの地元の避難所にも温かい食事を出してくれというもの。どこで給食支援をするかの計画は自衛隊の判断ではなく、自治体の要請に基づいている。自治体は自衛隊が拠出した食料費をあとで政府に払わなければならないから、全体の計画の中でやりくりしている。それを知らない政治家が『うちも、うちも』と騒いだんです。
▶海自3佐 どの代議士とは言わないが、市谷(防衛省本省)にまで何度も電話した政治家もいた。内局は、現場はルールに従ってやってることを知っているから、「わかりました」と言うだけ。すると「まだやってないじゃないか」とまた電話がかかってくるんだそうだ。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid1692.html(ぼやきくっくり)
「民間業者に依頼すればカネがかかるが、自衛隊ならタダで済むと思っている。」
こんな最低の人たちの偉そうな態度の邪魔を受けながらも黙々と救援・支援活動を続けてくれた自衛隊のみなさま、本当にありがとうございました。