結党時から政権交代し、政権交代を担っている間、民主党には綱領がありませんでした。岡田克也幹事長は「つくる」「つくる」と言いながら、蕎麦屋の出前状態になって、とうとう政権にある間はできませんでした。綱領ができたのは、野党転落後の2013年2月14日の党大会です。
参議院自民党の「☆民主党政権の検証」から引用します。
民主党は、そもそも綱領を持っておらず、基本的な政策理念すら定まっていない。これでは、全ての政策がその場しのぎの対応に留まり、大局観を持ったブレない政策判断を行うことは無理である。これは、鳩山、菅、野田という各総理の責任もあるが、民主党の成立過程に端を発する根源的な問題であり、改善は不可能である。
(「☆民主党政権の検証」12ページ)
民主党の成立過程に端を発する根源的な問題と指摘されています。 民主党は、1998年4月旧民主党・民政党・新党友愛・民主改革連合が合流して結党、2003年に小沢一郎氏の自由党が合併して、政権交代時の民主党が成立します。元をたどれば、自民党・社会党・民社党・社民連・新党さきがけなどの出身者で、右から左までの寄せ集め。彼らのつながりは、単なる「反自民」「選挙協力互助会」に過ぎず、まともな綱領なんか決めたくても決められないし、彼らにとっては必要ないのでしょう。
経済同友会からも苦言を呈されています。J-CASTニュースからです。
・・・(略)
(経済同友会は)「政党法を早期に実現し、各党は綱領を制定すべきだ」と提言した。
・・・(略)
同友会幹部は「何億円もの政党交付金を受け取る政党が、このようにいいかげんでよいのか」と疑義をはさみ、新たに「政党法」を制定して、政党して最低限必要な項目を明確に規定すべきだと主張しているのだ。
https://www.j-cast.com/2012/05/23132921.html?p=all(J-CAST)
この後は、民進党、国民民主党、立憲民主党、希望の党、みな綱領をつくっているようです。しかし、3年3か月、綱領すら持っていない寄合政党が、個人の自由を謳歌しながら政権を運営していたのです。
そりゃぁまとまらないし、うまくいくわけがありません。