「自衛隊の制服高すぎる。中国で縫製して輸入すればもっと安くなる」
事業仕分けで、国防に関するこんなことまでして埋蔵金を捻出しようとしていたのでした。日刊SPA!です。
自衛隊が貧乏すぎる…制服が予算不足で足らない、給料・退職金カットも 2016年12月29日
2010年11月、今や民進党党首の蓮舫さんが、襟をピンと立てながら行政刷新委員会で、「自衛隊の制服高すぎる。中国で縫製して輸入すればもっと安くなる」と言っていました。国防にかかわる重要なものでも、安ければいいと考える人もいるんですね。「自衛隊の制服なんて海外での大量生産品で何が悪いの?」という論調に当時びっくりしたものです。
https://nikkan-spa.jp/1261548(日刊SPA!)
この記事では、続けて東日本震災後、自衛隊の制服の予算がなくなってしまったことを報じています。(記事の中の2010年11月は、2009年11月の間違いだと思われます。)
日刊スポーツが、次のように詳しく報じています。
必殺仕分け自衛隊もバッサリ制服高すぎ!2009年11月27日
政府の10年度予算概算要求のムダを洗い出す行政刷新会議の「事業仕分け」で26日、自衛隊員の制服について、外国製を含めたコストカットを求め、予算縮減の評決を出した。自衛隊の制服は、模造品による潜入工作を防ぐなどの趣旨で、陸上自衛隊の幹部で1着2万5704円の国産物を使用してきた。防衛省側は、安全保障上の観点から反論したが、仕分け人の結論は縮減。安価なアジア地域からの輸入の可能性が出てきた。
自衛隊の制服は、記章や、階級章のついたスーツのような服で、54年の自衛隊発足当初の冬服から、国内縫製の制服が使用されてきた。防衛省はほぼ前年並みの89億6900万円を要求したが、仕分け人の厳しい目は、より安価な「アジア製」の制服の可能性を含めた制服採用によるコストカットを求めた。
防衛省側は制服を外国製にした場合、模造品が作られたりする可能性もあるとして「先進国で制服を輸入している国はない。安全保障上、グローバルスタンダードだ」と説明した。被服一般について、長年使用してすり切れたりしたものを着用している現状を説明。穴の開いた靴や、またの部分や、すそ口がすり切れた制服の写真まで例示して「着用可能なものは使い回して貸与している」と、すでに「お下がり」の制服も使用されている現状を明らかにした。その上「ストックもない」と訴えた。あまりの窮状ぶりに、大丈夫なのか、という一抹の不安もよぎった。
陸上自衛隊の制服の場合、素材は毛と再生ポリエステルの混紡。市場にある一般的なビジネススーツと同じだ。仕分けでは、一般のスーツの参考価格として、国内縫製が2万4150円~2万6250円、海外縫製で1万7325円~1万8900円というデータが紹介された。外国産は、6825円~7350円安い計算になる。要求額89億6900万円のうち、制服等は77億7500万円。外国産採用で約3割カットできるとすれば、20億円程度削減できる計算になる。
防衛省側の説明を理解した上で、仕分け人からは「制服の中で、国産からなにか外せるものはないか」、「(服を作る作業のうち)縫製だけ分離したらどうか。ぜひ検討を」などの提案も出たが、防衛省は「(制服の国産は)ここは基本的な線です」ときっぱり。議論は平行線をたどった。
取りまとめ役の蓮舫参院議員(41)は「仕分け人12人中、要求通りが2人、縮減が10人。海外産も含めた対応をお願いしたい」として、縮減の評決を出した。自衛隊幹部はやりきれない様子。制服がメード・イン・アジアになることについて「考えられない」と一言だけつぶやき、会場を後にした。
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20091127-569942.html(日刊スポーツ・リンク切れ)
さすがの民主党政権の防衛大臣・北沢氏ですら、このように反論していますが、蓮舫氏の前に歯が立たなかったようです。時事通信です。
軍服海外調達「聞いたことない」=防衛相 2009年11月27日
北沢俊美防衛相は27日午前の記者会見で、行政刷新会議の「事業仕分け」で自衛隊の制服購入費が海外調達などによる縮減を求められたことについて
「軍服を海外に依存するなんて話は世界中で聞いたことがない。その国と危険な状態になったら、おんぼろ服で事に臨むのか」と批判、 「経費削減だけで論じている。論点がずれている」と語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091127-00000036-jij-pol(Yahoo・時事・リンク切れ)
国防よりも埋蔵金。国産よりも中国産。
2位じゃダメなんでしょうか?の精神と、媚中根性が、ここでも発揮されてるのです。
追記2019年8月12日)元自衛隊のおひげの議員佐藤正久氏から、当時下着まで中国製だったとの発言がありました。
佐藤正久「(現在は)日本は安全保障関係の装備品に中国製品を排除してる」
有本香 「間違った政権選択すると事業仕分けで自衛隊の制服も中国製になる」
佐藤正久「あの時は下着も中国製…
いざという時に命をはり日本を守るのに【Made in China】はあり得ないと防衛省は抵抗したが…」