民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

■四面楚歌の麻生政権、古い自民党の崩壊

 2008年9月24日、麻生太郎政権が発足、いきなりリーマンショックの渦に巻き込まれていきます。麻生大臣は解散総選挙を選択せず、経済立て直しに注力します。と同時に、福田政権でなりを潜めていたマスコミによる政権叩きも復活し、読み間違いや言い間違いを執拗に攻撃するようになります。民主党副代表の石井一氏による国会での漢字クイズも話題となりました。野党のパフォーマンスのはじまりとも言えるでしょう。

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2009120日 参議院予算委員会 

○石井一君 余り無理な言い方をしなさんなよ。世の中にはスピーチライターというのもゴーストライターというのもあるんですよ。オバマさんにはファブローという立派なライターがあるんだから。そうしなきゃ総理の仕事というのは無理なんですがね。

 私が検証したら、あなたは九月二十二日にしかこれ書けなかったのよ。それまでは遊説に回っている。二十二日は総裁選挙だ。テレビのインタビューもある。それから直ちに三役、組閣に入らないかぬ。国連へ行かないかぬ。書けっこないんだ。それなら、だれかに書いてもらって、自分が見たとでも言やいいんだよ。余り強弁しなさんなよ。

それからもう一つ、あえて言うけれどもね、この漢字がある、漢字が。(資料提示・写真参考)これ、こういう漢字があるんですが、そっちに回っていますか。漢字のリスト、回っておるでしょう。

 これ、最近は漢字が売れずに、いや、売れるんじゃないんや、「読めないとバカにされる漢字」なんていう本も出ておるのよ。物すごく売れておるというんだね。これは物すごく、あなた、これは、そういう面では消費者の購買意欲に対して貢献をされておるということだ。

 ここに書いてある文字は、私がこの中から持ってきたんでなしに、あなたの文章の中にある全部文字ですよ。私は、これ隠して、あなた一遍読んでみと言って、どれだけ読めるかやりたかったんだけれども、そんな、いや、それはもう先に渡してあるから、今なら読めるでしょう。それはそうじゃないの。いやいや、だから、話は前へ進めましょう。

 この一番なんかだって、「なかんずく」や、これ、難しいね。四番だって、これ、何て読むの、「ひっきょう」、こんな言葉、相当高度だよね。あなたの漢字力からして、届くかなと。七番も難しい。十番も難しい。そういうこと、いたずらにこの時間を費やしませんけれども、これはだれかが書いて、あなたが承認したと、そう言わざるを得ぬと思うんですが、いかがですか。

 この国会を馬鹿にしたような民主党の態度も、マスコミは好意的に捉えて面白おかしく報道、麻生政権への攻撃を強めていきます。加えて「年末派遣村」の大々的な報道でダメージを受け、地方選挙6連敗を喫することで「もうあかん」と自民党内に「麻生おろし」の風が吹き出します。武部勤氏が「麻生総理には徳がない」と発言、中川秀直氏、さらに与謝野馨財務大臣石破茂農林水産大臣など内閣の中からも「麻生おろし」に賛同する議員がでてきました。古いタイプの自民党議員がメディアの攻撃に接することで、自らの当選を危惧しての「麻生おろし」であったように感じます。

それは、新しい自民党へ生まれ変わるための厳しい試練だったのでしょう。今となって考えればですが・・・。

そして、2009年7月21日、衆議院解散。怒涛の政権交代へと時代が動き出します。

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