民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇民主党政権下での経済成長

「今の安倍政権よりも民主党政権下の方が経済が成長していた」という話を、立憲民主党の党首枝野氏や、野田総理が時々発言しているのを聞いたことがあります。

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枝野氏の2014年11月の記者会見での発言です。

民主党は3年3カ月の政権運営の中で、東日本大震災があったにも関わらず、5%台の実質GDPの成長を行った。対して自民党政権はこの2年で1.5%程度しか伸びていない」と話し、安倍政権よりもすぐれた結果を残していることを数字で示した。」

http://www.dpj.or.jp/article/105490民進党

枝野氏はこう述べていますが、日本の実質GDPの推移を見てみましょう。2008年、2009年とリーマンショックで落ち込み、2010年に回復しています。これは世界経済が立ち直った影響によるもので、民主党政権の政策によるものではありません。

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2010年の実質経済成長率は104.2%、民主党政権政権交代した2009年と政権を去った2012年で比較すると105.6%となっています。確かに数値的には高くみえますが、リーマンショックで落ち込んだ時の数字と比較しているので高くなっているだけで、実際の数値・実質GDPをみると、2008年499兆円、2009年472兆円、2010年492兆円、2011年491兆円、2012年498兆円と2009年に落ち込み、その後復活するも横ばい、2012年に少し成長するも2008年の水準まで復活はできていません。このように、民主党政権が安倍政権より経済成長が大きいとはとても言えません。数字のマジックでごまかしているだけです。
平気でこういうごまかしや嘘を言える神経にはびっくりします。日本人の感性とは相いれないと思うのですが・・・。政治家ってこういう言葉のごまかしをしないとなれないものなのでしょうか?

ただ一つ「民主党政権時代マイナス成長だった」とよく言われるます。2011年は、わずかながらマイナス成長です。震災の影響があったのでしょう。3年3か月で見ると2009年比では確かに伸びています。なので、間違いであることを明記しておきます。しかしリーマンショック前の2008年と比べるとわずかにマイナスです。これも事実です。
リーマンショックリカバリーはできましたが、リーマン前には達することはなかった。これが民主党政権の成果です。

グラフは内閣府のページから 国民経済計算(GDP統計) - 内閣府

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