民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇アメリカ軍のトモダチ作戦

アメリカ軍による震災救助「トモダチ作戦」~日米海洋国家同盟の証が残したもの~

災害発生から5時間半後、アメリカでは3月11日の朝、バラク・オバマ大統領がホワイト・ハウスで、「日本の皆様、殊に地震津波愛する人たちを失った方々に深いお悔やみを申し上げる。この大きな試練の時に、アメリカは日本の人達を助ける準備ができている。両国の友情と同盟は揺るぎないものであり、日本の人達がこの悲劇を乗り越える間、私たちはそれを傍で支えようと強く決意している」との声明を出した。

https://www.spf.org/opri-j/projects/information/newsletter/backnumber/2011/266_1.html(海洋政策研究所・Ocean Newsletter)

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トモダチ作戦のはじまりです。アメリカ軍はその卓越した能力をフルに発揮して、震災の救援活動、福島第一原発収束に向けての支援活動を展開してくれました。上記記事から続けて引用させて頂きます。 

参加兵力

人員    約20,000人、艦船22隻、航空機140機

人道支援と災害救助の実績

          艦艇・航空機による行方不明者の捜索と洋上障害物等の監視

          食料189トン、真水7,729トン

          燃料・非常食・衣服・医療品等87トンを被災地に輸送し提供

          原発事故対処として、消防車2台、放射能防護服100着、消防ポンプ5台、

           真水搭載バージ2台、初期即応部隊隊員150人の派遣

          仙台空港と大島、八戸港宮古港の復旧作業、石巻の小学校の瓦礫除去

 何でも自分の手柄にしたい菅総理は、トモダチ作戦は(自分が指示した)自衛隊のヘリから福島第一原発3号機への注水作業に感銘を受けたことが出発点としていますが、ケビン・メア氏は、米国政府を動かしたのは、天皇陛下のお言葉だったと語っています。週刊ポストから櫻井よしこ氏のレポートです。

菅氏指示の福島原発ヘリ放水 米政府は絶望的気分味わった 2011.09.08

・・・(略)外交上の失策は東日本大震災の際にも存在したと指摘するのは、ジャーナリストの櫻井よしこ氏だ。

菅内閣は懸命に原発対応をしてきたといいますが、実際に行なったのは東電への責任のなすりつけだけでした。

 この間に米国が「トモダチ作戦」を発動して懸命に日本を助けてくれました。同作戦を通して、日米両国は実戦さながらの共同作戦を展開し、日米安保体制は事実上、中身を伴った形で深化しました。

 また、被災地の人々をはじめ、日本国民のほとんどが、米軍の支援と協力に感銘を受け、日米安保条約の必要性と重要性に気づいたと思います。

 米国がこのように真剣に日本を助けようと考え、大規模作戦を展開することになったきっかけは、民主党の説明では、震災から6日目の3月17日、自衛隊のヘリが福島第一原発3号機の真上から注水するのを見て、自衛隊は決死の覚悟だ、それなら助けようと考えたからだといわれました。しかし、事実はまったく反対でした。

「沖縄はゆすりの名人で怠慢」などと発言したと報道され、米国務省日本部長を更迭されたケビン・メア氏は『決断できない日本』(文春新書)のなかで、米国政府が危機感を高めた大きなきっかけは、3月16日の天皇陛下のお言葉だったことを明かしています。

 陛下がお言葉を発し、「原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ、関係者の尽力により、事態のさらなる悪化が回避されることを切に願っています」と述べられた。それを聞いて、米政府は日本が直面する危機の深さを実感したそうです。

 この時点では、米政府は日本政府から原発事故の情報を何も伝えられていませんでした。米国側は菅政権が情報を隠していると、当初考えましたが、実際は日本政府自身が実態を把握していなかったために、伝えるべき情報を何も持っていなかったのです。

 陛下のお言葉の翌日、自衛隊のヘリが福島第一原発3号機に注水したときには、〈日本という大きな国家がなし得ることがヘリ一機による放水に過ぎなかったことに米政府は絶望的な気分さえ味わった〉と書いています。

 このままでは同盟国である日本が壊滅し、米国にとっても戦略に関わる大きな危機だということで真剣に作戦に乗り出したのが真相だったというのです。

https://www.news-postseven.com/archives/20110908_30339.html週刊ポスト

 トモダチ作戦に関して、当時の日本のマスコミは冷たくあしらっていたように思います。菅政権の活躍が霞んでしまうという忖度、もしくは中国からの指令だったのかもしれません。せっかくここまで民主党政権を通じてうまくいっていたアメリカと日本との離反工作が壊れてしまうからです。

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しかし、その活躍は現地から送られ来る写真を見ればすぐにわかります。多くの日本国民が、アメリカ軍の兵士の皆さんの姿を見て、感謝したのです。いつもは基地問題で、さぞかし悪者として扱われているアメリカ軍の兵士たちですが、一人一人が懸命に力を尽くしてくれるその姿勢に、考えを新たにした国民も少なくなかったと思います。

その中でネットで話題になった出来事があります。ロケットニュース24からです。

米軍が名誉に思う「トモダチ作戦」と、たった一人の「ありがとう作戦」 2011年4月20

震災発生以来、日本の復興に尽力したアメリカ軍。「トモダチ作戦」と名付けられ、最大人員約2万人、艦船約20隻、航空機約160機を投入。物資を被災地に運び、自衛隊とともに三陸沖で行方不明者を捜索した。

原発事故に関しても、無人偵察機を飛ばして撮影した写真を日本側に提供するなど、数多くの分野で労を惜しまなかった。仙台空港の復旧にも力を発揮し、被災からわずか5日でメインの滑走路を使用可能にしたのである。

そんななか、「トモダチ作戦」にお礼を言いたいと、とあるmixiユーザーがたった一人で感謝を伝えに行ったのだ。彼は自らの行動を「ありがとう作戦」と称し、4月1日に仙台空港へと足を運んだのである。

彼は「拝啓 トモダチ作戦に参加されている合衆国軍全将兵の皆様」と切り出した手紙を携えて、空港へ。尽力してくれた米軍一人ひとりに感謝の気持ちを伝えたかったという。そして手紙には、彼らに最高の賛辞を与えるため「伊達男」という言葉の説明が添えられていた(伊達男とは、宮城の武将伊達政宗に由来する言葉で、粋な男を意味する。伊達男=米軍)。

さらに、震災で荒地と化した町の本来の姿を映した写真を添えていたのである。英語力が拙かった彼は、mixiで協力を募り、なんとか手紙を完成させたそうだ。

会話に不安を抱いていた彼なのだが、さいわいにも応対してくれた大尉が日本語堪能な人物だった。大尉にお礼を伝えると海兵たちが次々と集まり、「サンキュー、トモダチ!」、「アリガトウ!」と温かく迎えられた。そればかりか、大尉の計らいで現場で指揮を執っていたコゼニスキー大佐と会うことに。大佐と会ったときのことを、彼はブログでこう綴っている。

「改めて事情をお話し、大佐の「あなたが撮ったの?」、「ここはどこの写真?」、「ご家族や家は大丈夫だったかい?」といった質問を、大尉さんに通訳してもらいながらお話ししました」

感謝を伝えに来たはずの彼だったが、大佐からは次のような言葉が飛び出した。

海兵隊にいて長いが、こんなに嬉しいことはなかったよ」

そして、所属部隊のロゴが入った記念コインをいただいたそうだ。彼にとってこのメダルは一生の宝物になり、メダルに刻まれた「Semper fidelis」(ラテン語で「常に忠義・忠誠・忠実であれ」的意味)は彼の信条になった。物語はこれで終わらない。

彼はこの後に浜辺に移動し、流木などを使って、「ARIGATO」の文字を書いたのだ。「いびつだし、下手くそだからわかってくれるかはわからないけど、まあ、いい自己満足にはなったよ(笑)」と、発見される見込みが薄いのを承知で、砂浜に感謝の文字を書いたのだ。

f:id:hate_88moshi:20190213201357p:plainところが4月8日になって、この文字が「トモダチ作戦」指揮官、ロバート・トス空軍大佐に発見されたのである。そのときの様子が米軍横田基地のブログで紹介されたのだ。4月3日の出来事として、大佐自身の言葉でこう伝えている。

「走路に向かって最終アプローチをかけた時だった。滑走路27番に向けて800メートルほど離れた砂浜の上空を飛行していた時、ふと下を見るとそこに日本語の「ARIGATO」の文字があるのに気がついた。津波でなぎ倒された松の木を20~30本使ってかたどったらしい。我々の支援など日本の人々の労力に比べたら、何でもない。それどころか、我々が去った後も彼らの戦いは続くのだ

と発見したときの驚きを伝えている。・・・(略)

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https://rocketnews24.com/2011/04/20/89825/(RocketNews24)

ちょっとうるうるしてしまうのは、私だけではないでしょう。

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