「あんな人を総理にしたから罰が当たったのではないか」
2016年3月フジテレビのインタビューで当時の原子力安全委員長の班目春樹氏が語った言葉です。この人、よくわからないところがあります。天然ボケのおっさんか?狡猾な悪人か?判断がつきかねます。
とにかく菅総理のアドバイザーとして現場の混乱を招いた戦犯の一人と言うことはできそうです。
▶班目語録
「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」
機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えた。原発の安全性をチェックする機関の最高責任者だ。(視察のヘリコプター内で)
第1原発は地震で自動停止したものの、原子炉内の圧力が異常に上昇した。東電は格納容器の弁を開放して水蒸気を逃がし、圧力を下げる作業(ベント)を前夜から迫られていた。班目委員長は「視察の前に、作業は当然行われていたと思っていた」と振り返る。だが、着手は遅れた。
首相は官邸に戻った後、周囲に「原発は爆発しないよ」と語った。
1号機でようやくベントが始まったのは午前10時17分。しかし間に合わず、午後3時半すぎに原子炉建屋が水素爆発で吹き飛ぶ。「原発崩壊」の始まりだった。
「再臨界の可能性はゼロではない」
「再臨界の可能性はゼロではない」と海水注入に際し進言し、菅総理の「オレは聞いていない! 再臨界の危険があるのに、何をやってるんだ! ただちに止めろ!!」と怒鳴らせてしまいました。
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110323k0000m040159000c.html(毎日・リンク切れ)
「そのような事態は想定しない。想定したら原発はつくれない」
(非常用発電機が起動しない可能性を問われ)
「割り切らなければ(原発の)設計ができないことは事実。割り切り方が正しくなかったことも、十分反省している」
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110323k0000m040159000c.html(毎日・リンク切れ)
「どのような形ですみやかに実施できるかについて、安全委ではそれだけの知識を持ち合わせていない。」
(高放射線量の汚染水への対応について)
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110329k0000m040183000c.html(毎日・リンク切れ)
「本当に失敗だったと反省しております」
(原子力安全の専門家の現地派遣が遅れたことを認めたうえで)
また、班目委員長は、地震発生日の3月11日、安全委が調査委員40人に携帯メールで連絡を取ろうとしたがつながらず、交通機関もストップしたことから、数人しか集まらなかったことも明らかにした。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110427-OYT1T01025.htm?from=top(読売・リンク切れ)
こうしてみていくと、柔和なお顔に反して、発言は他人事のようで冷酷さすら感じられます。
そして菅総理に忖度し過ぎて、原子力安全委員長としての職務を放棄しているように見えるのです。長いものには巻かれろタイプなのでしょう。そして後になってから保身に走るタイプなのでしょう。
その後、菅総理を批判するマンガをWEBに掲載して賛否両論別れました。その一例です。「班目 漫画」で検索するといろいろ出てきます。
その批判はごもっともなのですが、その現場にいて菅総理を説得できなかった原子力安全委員長としてご自分の行動をじっくり反省して頂いた方がよいのではないでしょうか?