民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇朝鮮学校の無償化へ密室での議論

鳩山内閣で高校無償化が行われた時から、朝鮮学校の無償化に対して民主党政権は異常に執着してきました。特にその是非を検討する文部科学省の専門家会議が、メンバーも内容も非公開であること、密室で決められていることに批難が集中します。結論ありきで審議されているから公開できないと一般人は自然とそう捉えてしまいます。しかし菅政権は、国会でいくら指摘されても、非公開を貫く姿勢を崩しません。2010年8月4日参議院予算委員会自民党山本一太氏(参・群馬県選挙区)の質疑とそれに対する川端文部科学大臣の答弁です。

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201084日 参議院予算委員会

山本一太君 日本の高校に類する教育をしているかどうかというのが一つの大きな判断基準になるんだと思うんですね。

・・・(略)

今日私が質問をさせていただく金賢姫元死刑囚に関する記述もあるんです。

 この本の中に、この本、現代朝鮮歴史、高校三、朝鮮高等学校教科書となっていますが、ここに大韓航空機爆破事件のことが書いてあるんですね。その中で囲みでこう書いてあります。南朝鮮当局は、この事件を北朝鮮工作員金賢姫が引き起こしたとでっち上げ、大々的な反共和国騒動を繰り広げ、その女を第十三代大統領選挙の前日に南朝鮮に移送することによって盧泰愚当選に有利な環境を整えた。こういう教科書で歴史を勉強しているんですね。

 まだあります。これは高級の二の方なんですけれども、ここでは、全社会のチュチェ思想化を実現するための共和国人民の闘争という欄がありまして、そこにこう書いてあります。新たな段階に入った朝鮮革命の要求をお見抜きになった敬愛する金正日将軍様におかれては、一九七四年二月十九日に全社会をチュチェ思想化することに関する綱領をお示しなさったと。更にこう書いてあるんですね。全社会をチュチェ思想化するということは、チュチェ思想を指導的指針として革命を前進させ、チュチェ思想に基づいて社会主義社会を建設して完成させることをいうと。

 これは、大臣、高校の教科書の記述としては極めて不適切だと思うんですけれども、どうお考えでしょうか。

国務大臣川端達夫君) 現在、専門家委員会において、教科がどういう教科、授業時間数、そして教科書、授業の中身を含めて、先ほど来申し上げておりますように、高校の課程に類する課程とみなせるかどうかということを専門的に御議論をいただいているところでございますので、御指摘の中身等々、私が今の立場でコメントすることはありません。

・・・(略)

国務大臣川端達夫君) お答えいたします。

 議論を静ひつな環境で技術的、専門的にしっかりやっていただくという意味で、現在のところ公開をしておりません。しかし、最終的に結論が出れば、その結論は当然公開をいたします。そしてそれは判断基準と判断方法でございます。その判断方法に基づいて審査をするということをやる段階では当然公開をし、その審査結果を踏まえて私の名前で告示をしたいと思っております。

 山本氏が教科書の中身にまで踏み込みますが、川端氏は専門家に任せているからの一点張り、さらには非公開の言い訳をするばかりの、のらりくらりです。

産経新聞の記事です。

朝鮮学校無償化」検討会議 「なぜ密室で」批判集中 2010年8月6

朝鮮学校への高校授業料無償化の適用が検討されていることについて、北朝鮮による拉致被害者の家族会(飯塚繁雄代表)や民間団体「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」(守る会)などが相次いで、適用反対の声明発表や記者会見を行った。

声明や会見では、非公開の専門家会議で検討する文部科学省の「秘密主義」に批判が集中。「こんな大事なことを密室で決めるのはなぜか」と疑問の声が上がった。

 「専門家会議では密室の議論が行われている。専門家は何の専門家なのかも分からない。顔が見えない」

 5日、適用反対の声明を発表した「守る会」の三浦小太郎代表は、東京都内で記者会見し、文科省の対応を厳しく批判した。

 前日には、家族会と支援組織「救う会」(西岡力会長)も無償化適用を「拙速に決めること」に反対する声明を出したが、その中で「密室の議論で拉致被害者救出にも影響を与えうる重大事案を扱うことに強い違和感を覚える」「公開の場で議論して決めていただきたい」と訴えた。

 朝鮮学校に無償化を適用すべきか検討するため、川端達夫文部科学相が設置した専門家会議では、メンバーの名前はもちろん、いつ、どのような審議を行っているのか非公表で、議論を完全にブラックボックス化している。

 文科省は「メンバーを公表すると、嫌がらせを受けるかもしれない」「静謐(せいひつ)な環境で審議するには必要だ」と非公表の理由を説明する。しかし、同省の審議会や専門家会議は公開が原則。例外もあるが、議事の内容すら公表していないのは異例中の異例で、教育関係者からも「この会議だけ特別扱いはおかしい」という声が上がっている。

 関係者によると、専門家会議のメンバーは6人。文科省関連の審議会などに参加した経験がある教育専門家らが中心で、朝鮮学校の実態に詳しい専門家は含まれていないという。これまでに4回会議を開いたが、その審議は文科省が収集したデータや資料に基づいて行われた。「独自の見識があるわけではく、文科省の意向に背いた結論が出せるわけがない」。会議関係者は、こう指摘する。

 一連の問題の最終的判断は川端文科相が下すことになるが、議論がある問題だけに、どう転んでも強い批判はまぬがれない。「批判を浴びたら、『専門家が検討したこと』と逃げ口上に利用したいだけ。専門家への責任転嫁だ」。ある政府関係者は批判した。

▶政府の“二枚舌”にも疑問

 「政府は矛盾を感じないのか」。家族会や対北民間団体から相次ぎ出された声明では、拉致問題朝鮮学校無償化で使い分ける政府の“二枚舌”にも批判が突き付けられた。

 「朝鮮学校の教科書では、在日朝鮮人帰国者、日本人妻の受難に全く触れていない。歴史の解釈のレベルではなく、北朝鮮独裁政権が捏造(ねつぞう)した『偽史』だ」。5日に出された守る会の声明では、朝鮮学校の教育をこう批判。

「政府は拉致問題解決を求めつつ、ゆがんだ教育を施している学校の授業料無償化に税金を投じるのは間違っていないか」と疑問を提起した。

 家族会と救う会が連名で出した声明でも「教科書では『日本は《拉致問題》を極大化し、反朝鮮人騒動を繰り広げた』とだけ記し、金正日総書記が拉致を認めて謝罪したことを全く取り上げていない」と指摘。

「多くの専門家は朝鮮学校は純粋な教育機関ではなく、拉致被害者をいまだ返さない朝鮮労働党の工作拠点とみている」と触れた。守る会の声明では、こうも訴えている。「一番の犠牲者は誤った価値観を注入される在日朝鮮人の若者です」

 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100806-00000092-san-soci(産経Yahoo・リンク切れ)

 2010年11月23日北朝鮮による坪島砲撃事件が起き、さすがの菅政権でも朝鮮学校無償化は一度ストップする形になります。その後東日本大震災で有耶無耶になってしまったように見えましたが、菅総理の執念はまだまだ続くのです。それは、また後の話です。

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