民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇森友学園問題・豊中市野田中央公園の疑惑

辻元氏が国交副大臣在籍時、森友学園隣の土地の野田中央公園豊中市に売却するにあたっての辻元氏自身の疑惑、2018年9月に連帯ユニオン関西地区生コン支部の幹部が逮捕された事件で辻元氏との関係の疑惑、様々な疑惑がネットを賑わせています。

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この土地がある豊中市は、辻元氏の地元・衆院大阪10区の大多数を占める高槻市のお隣であり、この辺りは大阪空港(伊丹空港)の騒音問題で市民運動が活発だった地域でもあります。辻元氏との関係が深そうなことがわかります。

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左が森友問題の学園の土地、右が野田中央公園

マスコミはあまり報じていませんが、産経新聞が報道しています。

民進辻元清美氏に新たな「3つの疑惑」 民進党「拡散やめて」メディアに忖度要求2017.3.28

 学校法人「森友学園」(大阪市)の国有地払い下げ問題をめぐり、民進党辻元清美元国土交通副大臣に関する「3つの疑惑」が新たな争点に浮上し、日本維新の会などが追及姿勢を示している。学園の籠池泰典氏の妻、諄子氏が、安倍晋三首相の昭恵夫人とのメールのやりとりで、辻元氏に複数回言及したからだ。民進党は誤った内容だとメディアに情報を広めないよう「忖度(そんたく)」を求めるが、籠池氏の発言に依拠して首相らを追及しながら、都合の悪い妻の言葉は封じようとする矛盾に陥っている。(水内茂幸)

幼稚園侵入

 「辻元清美議員のやらせ、を明らかにしていきます」。維新の足立康史衆院議員は25日、自身のツイッターでこう表明した。

 1つ目の疑惑は、1日の諄子氏のメールにある辻元氏が「幼稚園に侵入しかけ 私(わたし)達(たち)を怒らせようとしました」(原文ママ)と記載された部分だ。

 民進党役員室は24日発表の見解で「そのようなことは一切なく同議員は塚本幼稚園の敷地近くにも接近していない」と否定した。

 辻元氏は2月28日、民進党視察団のメンバーとして豊中市の小学校建設予定地などを視察。辻元氏は21日の党視察団にも参加したが、同日の視察団は大阪市の塚本幼稚園を訪れ、籠池氏に面会を断られている。

作業員派遣 

 2つ目の疑惑も、3月1日の諄子氏のメールに記された辻元氏が作業員を、小学校建設現場に「送り込んだ」というものだ。

 メールには「嘘の証言した男は辻元と仲良しの関西生コン(※連帯ユニオン関西地区生コン支部とみられる)の人間でしたさしむけたようです」「孫請業者の作業員がその委託社長がしてないといったのにもかかわらずその三日だけきた作業員が辻元清美が潜らせた関西なんとか連合に入っている人間らしいです」(原文ママ)とある。

 辻元氏が代表を務めた政党支部民主党大阪府第10総支部」の平成26、27両年分の政治資金収支報告書によると「大阪兵庫生コン経営者会」からそれぞれ献金を受けた。ただ、民進党関係者は「諄子氏が指摘したであろう作業員は辻元氏と面識はない」と述べる。野田佳彦幹事長は今月27日の会見で「(諄子氏らが)根も葉もないことを根拠にやりとりした」と否定した。

14億値引き

 3の疑惑は、学園の小学校建設地に隣接する「野田中央公園」についてだ。

 同公園はもともと国有地。平成22年10月12日の豊中市議会での市側説明によると、国との契約金額は14億2386万3000円。これが計14億262万円の国庫補助金などを得て、最終的に市の負担は2124万3000円で済んだ。

市に交付された国庫補助金は、リーマン・ショックの経済対策目的などで、麻生太郎内閣が平成21年度補正予算で決めたものだ。ただ、辻元氏は21年9月から22年5月まで民主党政権で国交副大臣を務めたこともあり、同年10月の豊中市議会では質問者から「政権が代わったからこうなったのか」などの指摘も出た。

 一連の問題では党役員室が24日、「メディア各位におかれては、このような誤った内容を拡散しないよう強く求めます」とのコメントを出した。首相には説明責任を強く求め、昭恵夫人の証人喚問を主張しながら、報道には自主規制を要請したように受け取れる。

 これに対し、26日のフジテレビ番組では、維新の足立氏が「民進党昭恵夫人(の証人喚問)にこだわるのなら、辻元氏も」と喚問を要求。民進党玉木雄一郎幹事長代理が、「間違ったことを言わないで」と否定する一幕もあった。

 玉木氏は26日、ツイッターで、辻元氏が「27日午後に会見する予定。逃げも隠れもしない」と報告。だが27日には、「昨日のツイッターには『予定』としか書いていません」と書き、会見は行わないと訂正した。

 産経新聞は27日昼すぎ、一連の問題について辻元氏に質問状を送った。辻元事務所は同日「事実関係の確認が必要なものが含まれている」として「明日確認が取れた段階でご返答させていただきます」と答えた。

https://www.sankei.com/politics/news/170328/plt1703280002-n1.html(産経)

この中の第3の疑惑は、辻元氏が国交副大臣民主党政権時代に端を発していることなので、少し掘り下げて紹介します。

まずは、辻元氏のブログにおけるデマの検証です。

野田公園に関する疑惑」について

「国有地である野田中央公園の売却において、辻元が補助金を出させた」というのは全く事実無根です。

<事実関係>

豊中市森友学園用地の隣接地である野田中央公園について、ネットのデマを産経新聞が取り上げました。この記事を元に日本維新の会の足立衆議院議員が国会において質問を行い、さらに質問を夕刊フジが取り上げました。

<足立委員の国会質問(2017年3月29日・衆議院国土交通委員会)>

「今回の問題で、実は、もう一つ大きな、より巨大な疑惑が、辻元清美議員に係る疑惑が持ち上がりました」

「(玉木委員の質問に対し)交付決定は22年の3月12日だというふうに答弁がありました。それを玉木さんはスルーしたんですよ。都合が悪いからですよ。」

「21年8月末の総選挙の直後、政権交代が決まった後、21年の9月11日に豊中市が航空局に案件を初めて持ち込みました。4日後の21年9月15日に航空局は近財に話を持ち込んでます。その3日後に辻元清美さんは国交副大臣になってます。ね? そして半年かけて調整がいろいろあって、22年の3月12日にこの金額が決まってる」

野田中央公園でドーンとぶち上げたのは、このへんはもう辻元清美議員の庭みたいなとこですから。辻元清美議員の庭みたいなとこで、その土地の地価を上げたかったんですよ地価を。(略)この土地が14.2億円で取引されたわけですよ。これはこの地域の地価を上げたかったんですよ。いいですか? 全てヤラセです」

<検証>

これらの措置や金額は、麻生政権が決定したものです。2009年5月の国交省資料には、豊中市に約14.2億円が交付されるとはっきり書いてあります。

「平成21年度 住宅局関係補正予算配分概要 平成21年5月国土交通省住宅局」→5ページ(2017年10月7日13:11情報取得)

従って、辻元が国土交通副大臣になった時には、すでに政府と豊中市の間で合意がなされておりました。

その上に、辻元は国土交通副大臣在任時、主に運輸関係を担当しており、建設関係であるこれらの事業の担当はしておりません。

◆足立委員「政権交代が決まった後、21年の9月11日に豊中市が航空局に案件を初めて持ち込みました」について

2009年5月の豊中市の5月政策会議において、「(仮称)野田中央公園の整備については、大阪航空局に対し、東側9,492.42㎡の買受要望を行った」との報告があります。つまり、政権交代前にすでに豊中市大阪航空局に案件を持ち込んでいました。

豊中市「平成21年5月政策会議の概要」→3ページ

また同じ日の国土交通委員会で、国土交通省・由木住宅局長が、野田中央公園に対する補助金について麻生政権のときにできた予算だと認めています。

国側の答弁からも、政権交代前に市から要望があったのは明らかですが、足立委員はこの答弁を「スルー」しています。

(資料1)

◆足立委員「22年の3月12日にこの金額が決まってる」について

①上記の国交省答弁にあるとおり、すでに2009年5月29日の補正予算配分時には、豊中市に約14.2億円の事業費が内々に認められ、内示されています。

②2009年9月3日に、豊中市補正予算案を提出しており、そのなかに野田中央公園の用地取得が盛り込まれています。市議会議員も「今回の補正予算案をまとめた後に選挙結果が出た」と発言しています。

(資料2)

◆足立委員「このへんはもう辻元清美議員の庭みたいなとこ」「この地域の地価を上げたかったんですよ。いいですか? 全てヤラセです」について

①「庭」が何をさしているのかは不明ですが、豊中市辻元清美の選挙区ではありません。なお、当時の豊中市選出の国会議員は自民党です。

辻元清美が国土交通副大臣に就任する以前に当該案件に関する金額は決定されているため、便宜の図りようがありません。

かりに「14.2億円という価格が決まったのが地価を上げるためのヤラセ」という主張が事実なら、それは当時の麻生総理以下、関係閣僚に向けられるべきと考えます。

https://www.kiyomi.gr.jp/info/13243/(辻元氏)

一方、維新の会の足立康史(衆・比例近畿)議員がこの件に関連して2018年12月に国会でこう反論しています。国会議事録からです。

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足立康史議員

20181204日 衆議院総務委員会

○足立委員・・・(略)

 さて、きょうはまず、これは、私がこのパネルを昨年の十一月とことしの二月に提示しまして、これを提示したから懲罰動議が出たんじゃないと思いますが、えらい騒ぎになりました。要すれば、森友学園は安倍政権の疑惑だったわけです。野田中央公園民主党政権の疑惑だったわけです。

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 私はかねがね、小選挙区制が導入されて、一回の選挙で政権交代が起こるかもしれない、こういう今の政治制度においては、国会議員が行政監視をするときに監視すべき行政は、今の行政だけじゃなくて次の行政も一緒だと。だから、自民党公明党さん、安倍政権、自公政権のみならず、野党第一党立憲民主党については、閣僚と同じぐらいの勢いでしっかりと追及するのは、僕は当たり前の国会の責務だと思ってやってきたわけです。

 ただ、余り野党ばかり、野党をげんこつでばあんとやっているとすぐ懲罰動議が出ますので、この国会からはもうげんこつは使わない、小指だけでやるということを支持者の皆様にもお約束をしていますので、きょうも、いただいている時間、若干、冒頭、五分程度いただいて、もう大分しゃべっていますが、小指でさらっとこの問題、解決をしておきたいと思います。

 私がこの問題を取り上げたら、辻元さんが、昨年の、辻元清美国対委員長立憲民主党国対委員長が、去年の十一月十七日にブログを書いています。ブログの表題は、「足立議員のいう「辻元清美の疑惑」は全てデマ」だというブログです。

 彼女が全てデマですと言っているその全てというのは二つあります。一つは、この野田中央公園に関する疑惑と、もう一つは、連帯ユニオン関西生コン支部から献金を受けたり、その関係者から献金を受けたり、既に逮捕されている執行委員長等と深いつながりがあったのではないかという疑惑です。

 後者はちょっと、きょうは時間がないので割愛しますが、この野田中央公園、辻元さんはこうブログに書いています。足立議員はいろいろ言っているけれども、この野田中央公園に係る国有地の豊中市への売却、払下げは自民党の麻生政権のときにやったことであって、決まっていたことであって、補助金自民党の麻生政権のときに決まっていたので、民主党は関係ないんだと。民主党政権は関係ないんだと言って、私のことをデマだと言っているんですよ、私の言っていることを。

 ここだけ、きょうは国交省にも来ていただいて、これを何で総務委員会でやるかというと、豊中市という自治体が関係しますし、住民訴訟も関係しますから。ちょっと御理解をよろしくお願いします。

 これは、辻元さんが言っているのは、二〇〇九年の四月の予算要望に対して内示があっただろうということを言っているんです。

 国交省、ここで不動産鑑定をした数字ですか、これは。そこだけちょっと確認を。

○小林政府参考人 お答えをいたします。

 豊中市に確認したところ、平成二十一年四月の補助金要望の時点では不動産鑑定は行っていないと伺っております。

○足立委員 要すれば、麻生政権下で緊急経済対策が打たれて、豊中市が確かに十四億という数字を要望しました。でも、地域の単価に〇・九五を掛けて、もうなめなめの数字ですよ、なめなめの数字。

 実際に、先ほどお示ししたように、森友学園野田中央公園というのは、もともと一筆の土地なんです。地歴も一緒です。もし地中にごみが埋まっているとしたら、同じです。

 その地中のごみに関する調査を大阪航空局が行っているんですが、その地下埋設物調査報告書が出たのは、民主党政権政権交代した後の二〇一〇年の一月です。

 二〇一〇年の一月に地下埋設物調査報告書が出た。二月に、初めて、豊中市の依頼を受けた不動産鑑定士Cさんが不動産鑑定を行った、地中ごみを無視した。これはいいですよ、きょうは。もうここはいいですよ。無視した。僕はおかしいと思うけれども、無視した。そしてお金を合わせてきたわけですね。そして、三月に売買契約が行われている。

 したがって、私は、辻元さんが、いやいや、野田中央公園の売却は麻生政権のときに決まっていた、補助金を決めたのは麻生政権であり、民主党政権ではありません、足立議員が言っていることは悪意のあるデマ以外の何物でもありませんというのは、とんでもないデマだと私は思います。

 国交省、一月に地下埋設物調査報告書が出た、二〇一〇年ですよ。二月に不動産鑑定が行われ、三月に払下げの売買契約が行われた。これは事実ですね。これは財務省かな。任せます。

○岩崎政府参考人 お答え申し上げます。

 平成二十二年(2010年)の一月に地下構造物調査を完了いたしまして、平成二十二年(2010年)の三月に売却契約締結がなされているものと承知しております。

○足立委員 そういうことで、もうこれ以上やりませんが、辻元さんがホームページに書いていることはデマでありますから、決してそういうものを信じないようにしていただいて、足立が言っている疑惑は全てデマだというのであれば、しっかり表に出てきて、ブログで書いて何か逃げ回るんじゃなくて、僕が言っているんじゃない、世の中の国民から、辻元国対委員長、逃げ回っているじゃないかと言われるようなことがないように、しっかりと説明責任を果たしていただくようお願いして、本件は一旦終わりたいと思います。

2010年3月の契約時点では、辻元清美氏は国交副大臣でした。足立議員が仰るように、真実なのか?デマなのか?本人の口から、きっちりと説明責任を果たして頂きたいと思います。

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