陸山会事件2011年1月に強制起訴され、2月には民主党から登院停止処分を受けた小沢一郎氏ですが、2012年に入ると動きはじめます。2月には強制起訴時の捜査報告書の虚偽が疑われ、4月には無罪判決がでるのです。写真は無罪判決の日に東京地裁前に集まった小沢氏を支援する人々。多いんですよね。当時50後半の友人にも多くの支持者がいました。日本共産党支持者でも小沢信者だったり・・。
小沢氏からすると、この騒動により菅政権崩壊にに伴う民主党代表選への出馬の道が閉ざされ、事実上総理になる夢が消え去ってしまったわけで、心中穏やかでなかったでしょう。
民主党もマスコミも小沢氏を悪者にする、いわゆるスケープゴートにすることで、何とか支持率の保持を狙っていたように思います。綱領を持たない寄せ集めで経験不足で口だけ達者なサヨク政党を、その剛腕で選挙に勝たせて政権交代を果たした立役者を、都合が悪くなると手のひらを返して悪の権化として叩きまくられる。そんなひどい目にあわされた小沢氏は当然民主党そのものに不信感を持ちます。自分の見る目のなかったことに反省したかもしれません。そして、小沢チルドレンをはじめ党内には小沢グループが根強く存在します。
野田政権は、そんな小沢グループをうまく懐柔するために輿石氏を幹事長に起用、輿石氏はその老獪さであっちをたて、こっちをたて党内融和に躍起となっていました。
消費増税、TPP、原発再稼働と党を二分するような課題を抱える野田政権に、小沢氏無罪、党員資格復活という新たな火種が加わるのです。ただでさえ落ちていく一方の支持率に悩まされる野田政権は、崩壊への坂を転げて落ちていくことになります。「壊し屋小沢」がここに解き放たれたのです。