民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

■海水注入問題、しつこいサヨク菅直人氏

当時の混乱ぶりと菅直人氏の性格がわかるので、ちょっと詳しく取り上げます。

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これも政権が議事録をとっていなかったために起こった混乱でもありました。

なので何が正しいのかは、今となってはわかりません。

民主党政権側のシナリオ「海水注入をすると廃炉が確定するので、東電はためらったが、菅総理が英断して海水注入を強行させ、メルトダウンを防ぐことができた。」

・東電側の言い分「海水注入はマニュアルに基づき行ったもので、東電として躊躇はしていない。現場の判断で速やかに海水注入が行われた。政権から中止指示があったが、現場の判断で中断せず継続し、メルトダウンを防ぐことができた。」

と双方の言い分が食い違うことから発した問題でした。

 東電の現場が、海水注入を中止せず継続して行ったということは事実のようです。

官邸が中止の指示を出したのか?、それとも官邸が海水注入を指示したのか?の問題になりました。

当時野党であった安倍晋三氏のメールマガジンです。安倍氏は、東電の海水注入を聞いて、菅総理が「聞いてない。」と激怒、中断指示を出しながら、海水注入は「菅総理の英断」とのうそを側近が新聞、テレビにばらまいた。と発信しました。

 菅総理の海水注入指示はでっち上げ』 2011年5月20

 福島第一原発問題で菅総理の唯一の英断と言われている「3月12日の海水注入の指示。」が、実は全くのでっち上げである事が明らかになりました。

複数の関係者の証言によると、事実は次の通りです。

12日19時04分に海水注入を開始。

同時に官邸に報告したところ、菅総理が「俺は聞いていない!」と激怒。

官邸から東電への電話で、19時25分海水注入を中断。

実務者、識者の説得で20時20分注入再会(注、原文のまま)。

実際は、東電はマニュアル通り淡水が切れた後、海水を注入しようと考えており、実行した。しかし、やっと始まったばかりの海水注入を止めたのは、なんと菅総理その人だったのです。この事実を糊塗する為最初の注入を『試験注入』として、止めてしまった事をごまかし、そしてなんと海水注入を菅総理の英断とのウソを側近は新聞・テレビにばらまいたのです。これが真実です。

菅総理は間違った判断と嘘について国民に謝罪し直ちに辞任すべきです。

安倍氏メールマガジン・削除済み)

 安倍晋三氏にしては、かなりきつい文面です。自分が政権にいない。何もできない。もどかしさと怒りが詰め込まれているのでしょう。

この時、細野氏は、「東電が自ら海水注入を決断したという報告に対し「臨海の危機がゼロじゃない」との班目氏の発言を菅総理が心配した。それを東電が勝手に解釈して中断した。だから、官邸のミスはない」としています。

一方、枝野氏は、「東電から海水注入の準備のファクスは来たが、実施の報告があがらなかったから、中断を指示しようにもできない。」とのこと。

 みんなバラバラ・・・。

でも民主党政権菅総理は、「実際には現場判断で注水中断されなかった。しかし安倍氏は海水注入を中断したと嘘を流した。そのためにそれが原因で原発の被害が広がったと報道された。しかし東電は注水中断をしてなかったので、この件によるメルトダウンへの影響は結果的になかった。だから官邸の責任はない。」そんな主張でごまかそうとしています。安倍氏「官邸が中断を指示したこと」、「官邸が「菅総理の英断」とマスコミに報じさせたこと」を問題視しているのですが・・・。

 菅直人氏は、よほど腹に据えかねたのか、安倍晋三氏を名誉棄損で訴えます。サヨクはホントにしつこい。そして3年半の裁判を続け最高裁まで行き、菅氏は敗訴します。

 菅直人氏の敗訴確定、安倍晋三総理メルマガ訴訟「菅氏に猛省求めたい」 2017.2.22

民進党菅直人元総理が、東京電力福島第一原発事故への対応を批判した安倍晋三総理のメールマガジンでうそを書かれ名誉を傷つけられたとして、損害賠償などを求めた訴訟は、菅氏の敗訴が確定した。最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)が21日付で、菅氏の上告を退ける決定をした。

 確定判決によると、2011年5月、野党議員だった安倍氏は「菅総理が東電に海水注入をやめさせていながら『海水注入は菅総理の英断』とのうそを側近が新聞、テレビにばらまいた」との記事を掲載した。

 一審東京地裁判決は、記事の重要部分を真実と認めて菅氏の請求を棄却。二審東京高裁も支持した。

 菅氏は「残念な結果だ」とし、安倍氏は「私をおとしめようとした訴訟で、菅氏に猛省を求めたい」とのコメントを出した。

https://www.sankei.com/affairs/news/170222/afr1702220030-n1.html

サヨクはホントにしつこい。ここで終わらないのです。

ところが、最高裁判決まで出たにも関わらず、菅直人氏の往生際の悪さは2018年の通常国会の場にまで持ち越されるのです。

「私が総理に就任する前の話、それも民事で私的な民事訴訟最高裁で決着がついている。国会で議論するべき問題ではない」と再三答弁する安倍総理も困惑の色を隠せません。

それでも執拗に質問を繰り出す菅直人氏。「実際には中断していない。だから私は悪くない。それを認めろ!」の一辺倒。

興味ある方は、衆議院予算委員会 平成30年02月06日の議事録、国会ビデオをご覧ください。YouTubeにありましたので、ちょっと長いですがご覧ください。38分ごろからです。

www.youtube.com

菅氏の自己保身にのみ拘る質問が不愉快きわまりありません。ここは、国会。何をするところかも理解できていない。こんな議員が元総理をしていたのです。

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