民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇細野補佐官「公表するとパニックが起きる」SPEEDIの隠蔽

「パニックを誘発するのを避けたかった」

細野首相補佐官が、放射性物質拡散予測システムSPEEDI(スピーディ)の公開をしなかった理由として語った言葉です。住民がパニック起こして混乱を招いて政権の仕事が増えるより、国民が静かに被ばくして最悪死んでくれた方がいい、そういう選択をしたと解釈できないこともありません。

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本来なら、パニックを起こさないように避難準備を政府が整えたうえで、情報を開示してスムーズに避難を遂行するのが政府と自治体の理想的な仕事のカタチです。

自分たちの仕事の遅れを、情報の隠蔽でごまかそうとするその態度が民主党政権のクオリティなのです。そこに国民の命を危険にされしても彼らは気にしないのです。だって彼らは日本を救うヒーローなのですから・・・。

「ぼくたちは精一杯やりました。その時できるベストをつくしました。」

その結果が隠蔽です。

検証3か月 原発危機(3)「情報開示「発想無かった」 2011年6月10

・・・(略)

「隠す意図はなかったが、国民に示すという発想がなかった」西山審議官はこう釈明した。今回の原発事故では、情報提供に及び腰な政府の姿勢が目立っている。

5時44分政府は住民への避難指示を原発の3キロ圏内から10キロ圏内に拡大した。

文科省運用の放射性物質拡散予測システムSPEEDI(スピーディ)は11日16時から毎時、予測結果をはじき出して、放射線量が高い地域が出ることを予測していた。

しかしその情報も町には伝えられなかった。

スピーディは国の防災基本計画で、避難指示などに役立てることになっている。投じられた費用は110億円以上。昨年10月、菅首相が本部長を務めた中部電力浜岡原発の総合防災訓練でも、避難区域の設定に使われた。今回の震災では第一原発から送られるデータが停電で途絶えたため「正確な予測ができない」として政府は公開を避けた。

しかし、正確な放出量が分からなくても、仮の数値を入力することで、震災当初から有用な予測結果が出ていた。スピーディが3月12日午後に予測した汚染地域は、4月に設定された計画的避難区域の方向をしましていた。「緊急時のシステムなのに、緊急時の使い方が整備されていなかった。省内には公開に向けた発想も議論もなかった」。というが何のためのスピーディ導入だったのか。

5月2日、細野首相補佐官はスピーディによる約5000枚の予測図を公表するにあたって、公開が遅れた理由について、「パニックを誘発するのを避けたかった」と説明した。(☆これは放射能漏れの事実を隠したと言うことでしょう。その内容はパニックになるほどのものだったのです。その隠蔽の結果がどうなるのか、放射能拡散の事実を知らない国民が被爆したと言うことです。そして何年か後に放射線の影響を受けた病気が発生すると言うことです。国民を病気に、死に追いやったのです。「直ちに人体に影響はありません」と枝野幹事長は言ったが、4年後は病気になる可能性が強いと言うことではないでしょうか?)こうした政府の隠蔽姿勢について、東京女子大の広瀬弘忠名誉教授は「刻々と変化する状況では、確定情報にこだわり公表が遅れると、かえって疑念や不安をあおる。将来の見通しに関する情報でも、科学的根拠のあるものは公開し、結果が異なれば直ちに訂正すれば良かった」と指摘する。

・・・(略)

(読売・リンク元不明)

野田政権下の2011年12月、福島第一原発の収束を宣言し、冷温停止状態にあると細野氏が発表しました。時期尚早と言われたこの宣言について、後年、細野氏が思いを語ったインタビューが日経新聞にありました。

原発事故への対応は法律上は事業者の責任で、それを規制側がチェックする立て付けだったが、・・・」細野氏の意識の底に、東京電力が悪いのに俺たちが手伝ってやっている感があり、自らの責任逃れを匂わせている発言です。

「収束」使わぬ方がよかった 民主党政調会長 細野豪志氏(元首相補佐官) 2016/3/2

――福島第一原発事故への対応を巡っては、首相官邸の過剰な介入があったとの批判もある。

「当事者なので正当化したり、いいわけしたりはしない。その場に居合わせた人間としてベストを尽くしたし、できる限りの情報を集めて現場をサポートしたつもりだ」

原発事故への対応は法律上は事業者の責任で、それを規制側がチェックする立て付けだったが、あの場面でそんな役割分担は無意味だった。政府が監視だけしていても対応しきれなかった」

――水面下で専門家に事故の「最悪のシナリオ」の作成を依頼した。

「3月11日から15日ごろまで常に状況は想定より悪くなっていた。対応が後手後手だったので、発想を変えた方がよいと思った。『最悪の最悪』をシミュレーションし、そうならないよう手を打つべきだと考えた」

――首都圏にも汚染が広がるという内容だったが、公表はしなかった。

「深刻に受け止めたのは確かだ。事故収束に向けた東京の拠点がぐらつくのは避けなければならない。当時、東京から人がいなくなっていた。公表すればさらに加速すると思った。もともとシナリオが現実になると考えたわけではない」

――11年末、民主党政権は事故収束を宣言した。

今は収束という言葉を使わない方が良かったと思う。ただ私は(福島第一原発の)現場の作業員を見ていて、休みを取れない彼らの環境を変えたかった。事故のフェーズが変わったと区切りをつける必要があった」

――12年9月に原子力規制委員会を発足させた。規制委への評価は。

「よくやっていると思う。電力会社からすれば(規制委は)非常に厳しいと感じられるだろう。厳しく(安全性を)審査しているからこそ動く原発も出てきている」

――福島に対してどんな思いを抱いているか。

原発事故は人災だ。割り切れない思い、つらさを抱える福島の人々は特別だ。一方で、前を向いて歩く人も増えている。苦しむ人たちがいることを忘れないことと、前向きな動きに光をあてていくこと、両方をやらなければならない」

https://www.nikkei.com/article/DGXKZO97886200R00C16A3M13200/(日経)

「収束」という言葉を使ったのも、自らの政権のためであって国民のためではありません。ある種の隠蔽といってよいと思います。

そういう細野氏ですが、国会で責任は自分にあると言いながら、何にも責任らしき行動はとっていません。他にも民主党政権として誰も責任を取る人はいませんでした。

20111108日 衆議院予算委員会

○村上(誠)委員 では、ここまで長引いているのは、あなたの責任だということですね。

○細野国務大臣 いろいろと皆さんに御心配をおかけしておりまして、世界にも、まだこれで収束という状況に至っていないということに関しては、大変申しわけなく思っております。そのすべての責任は私にございます。

 この細野氏ですが、自民党に戻ってくるみたいですね。そんなに議員の地位にしがみつきたいのですかね?受け入れる自民党も何だかなぁ?

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