まずは、現立憲民主党幹事長の福山哲郎氏の2019年12月14日のTwitterをご覧ください。
私は10年前のCOP15に政府代表の一員として参加しました。あの時は世界の流れを日本がリードし、パリ協定につながりました。残念ながら、今、日本は世界の潮流に逆行しています。 https://t.co/A52H1u6tZ4
— 福山哲郎・立憲民主党(りっけん) (@fuku_tetsu) 2019年12月14
当時環境副大臣だった福山氏は、2009年12月のCOP15に参加されていたようですね。このCOP15では、鳩山イニシアチブをぶちあげ、1兆7500億円の拠出を発表しましたが、自己満足するだけで、世界に対し何の存在感も示せず、何もできなかったのが実情でした。それを忘れたかのように、このTwitterの自画自賛です。写真は福山氏自身のホームページから→福山哲郎 公式サイト » 環境問題への取り組み
このTwitterは、10年後の2019年のCOP25において、小泉進次郎環境大臣が化石賞を受賞したことに対して発せられました。化石賞=Fossil Awardとは、温暖化対策に積極的ではなかった国に与えられる不名誉な賞です。
ところが、COP15において、ご自身も化石賞を受賞されていたという小さなブーメランが返ってきているのです。朝日新聞です。
日本、COP15で「化石賞」 NGO「交渉阻んだ」
【コペンハーゲン=石井徹】国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP15)に参加している国際的な環境NGOは12日、日本が交渉進展を阻んだとして「化石賞」を贈った。交渉のたたき台である国連作業部会議長案が、温室効果ガス排出の削減を先進国にだけ義務づける京都議定書を、2013年以降も延長することを提案したことに日本が反対しているためだ。
同日にコペンハーゲン入りした小沢鋭仁環境相は化石賞受賞について、「まったく納得できない。(NGOは)主要排出国である米国や中国に削減義務がない京都議定書でもいいと考えているのか。逆に聞いてみたい」と疑問を呈した。
鳩山由紀夫首相が9月の国連気候変動サミットで、日本の20年までの削減目標を「1990年比25%削減」に引き上げ、NGOから高い評価を得た。だが、COP15に向けた日本の交渉方針は「後ろ向き」と受け止められている。
http://www.asahi.com/eco/TKY200912140012.html(朝日)
とても胸を張って自慢できるような成果はなかったと思われるのですが、本人の中では、キラキラ輝く金字塔として刻まれているのでしょう。元民主党の方々にありがちな性質だと思います。
そもそも福山氏は、「立憲民主党は新しい党で民主党とは関係ない」と常日頃発言しておきながら、都合のよい時だけ、このように自慢気に胸を張るのです。それならば、日米2プラス2の辺野古移転を決めた共同発表も自慢したらいいのですが、辺野古移転に反対を表明しているのです。
「信用できない。」
これが支持率の上がらない理由です。