立憲民主党が支持率を伸ばせない理由の一つが、サヨク的支持者をコアに持ってしまったことです。
もともと立憲民主党は、元民主党の中でも、希望の党の踏み絵を踏まなかった(踏めなかった)サヨク的議員が集まってできた党です。いろいろな議員のごった煮、選挙互助会的な集まりであった元民主党の中でも特に赤い系譜・元社会党系を色濃く引き継いだ政党なのです。もちろん支持者もサヨク色濃いメンバーがコアとなっているのです。2017年の選挙では、希望の党の「排除」に対抗する反骨勢力として判官びいき的な風が吹き、自民圧勝の中でも、多くの当選者を出し野党第一党の地位を確保しました。そしてしばらくの間は、支持率は10%を越えていたのです。
しかし国会では、何でも反対、モリカケモリカケ、18連休・・・。安倍総理を攻撃することにしか存在意義を見出せず、支持率は低迷、2019年4月には3%(読売新聞)という衝撃的な数字が飛び出します。
立憲民主党もその辺りは当然把握していて、若い人向けのミーティングも積極的に行っているようです。何とか、反日政党としてのイメージを払拭しようと画策しているのです。
その一環として、立憲議員で伊勢神宮に参拝して愛国ぶりをアピールしたのですが・・・。
→◇君が代を歌う枝野氏と伊勢神宮へ参拝する立憲民主党 - 民主党政権3年3か月の研究
上記記事にも参照した産経新聞からです。
【野党ウオッチ】立憲民主党・枝野幸男代表のお伊勢参り、ネットで炎上したが…2019.1.18
立憲民主党の枝野幸男代表(54)が4日、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝したことが波紋を広げている。平成29年10月の結党以来初めての参拝だったが、社民党出身の阿部知子衆院議員(70)や支持者がツイッターなどで公然と批判。参拝には夏の参院選に向け保守層にも支持を広げる思惑があったようだが、党の支持層の左派体質が改めて浮き彫りになった。
公式ツイッターが炎上
「本日4日、枝野代表は福山哲郎幹事長(56)らと伊勢神宮を参詣し、一年の無事と平安を祈願しました」
立憲民主党は4日、枝野氏らの伊勢神宮参拝をツイッターの党公式アカウントで報告した。蓮舫副代表(51)や芝博一参院国対委員長(68)ら党幹部も同行し、一緒にかしわでを打つ写真もアップした。福山氏は冬晴れに恵まれたことに触れ、自身のツイッターに「春から縁起がいい」と書き込んだ。・・・(略)
ネットを使った広報戦略にたけていたはずの同党だったが、枝野氏の参拝を投稿したツイッターは思わぬ事態を招く。支持者と思われるフォロワーから、参拝を猛批判する投稿が殺到したのだ。「支持層に背中を向ける行為です。どなたかがツイートされていましたが、伊勢神宮なんか行かず、(沖縄県名護市)辺野古に行くべき」
「自分たちが保守であることを強調したいようだが、それが支持拡大に貢献するとは自分は思わない」
「政教分離はどうするの? 内閣総理大臣になったら参拝する? 」
これは一例に過ぎないが、枝野氏らの参拝を批判する投稿は瞬く間に1000以上に達した。党関係者は「ここまで殺到するとは予想できなかった」と話す。
ツイッターが炎上する一方、党所属の国会議員は沈黙を守った。これを破ったのが、阿部氏だった。
阿部氏は6日、自身のツイッターに「今も続く野党解体の危機の中で、立憲民主党こそ頑張らねばならない時に、枝野代表を始めとする執行部を先頭にした伊勢神宮参拝はとても残念です」と書き込んだ。
さらに「多く指摘されるように個人的な参拝や宗教心を否定するものではなく、打ちそろってとなると祈りとは違う意味が生まれます」とも続けた。「公式参拝」と誤解される可能性を危惧したのだろう。・・・(略)
右や左の路線闘争よりも真っ当な意見を持つ支持層をいかに多く獲得できるかが、夏の参院選での同党の躍進につながりそうだ。(政治部 千田恒弥)
https://www.sankei.com/premium/news/190118/prm1901180007-n1.html(産経)
コアなサヨク的な支持者には、立憲議員の愛国的な行動を許すことができないようです。この傾向は、国民民主党にも現れているようです。産経新聞からです。
「『令和』って言うな」国民・玉木代表に聴衆が発言 2019.5.3
国民民主党の玉木雄一郎代表は3日、東京都内で開かれた護憲派集会で他の野党党首とともに「連帯の挨拶」を行ったが、聴衆のヤジにあった。「令和初めての憲法記念日…」
登壇した玉木氏がこう切り出すと、聴取から「令和って言うな!」「そうだ!」「令和はいらねえぞ!」などと怒声が飛んだ。
また、玉木氏が「皆さん、安倍晋三政権の最大の問題はなんだと思いますか」と話を振ると、ある聴衆は間髪入れずに「令和だ」と叫んだ。
玉木氏は、安倍首相が意欲を示す憲法9条への自衛隊明記などを批判したが、立憲民主党の枝野幸男代表や共産党の志位和夫委員長の挨拶に比べて拍手は少なめだった。
https://www.sankei.com/politics/news/190503/plt1905030011-n1.html(産経)
しかし、サヨクの方は、よほど「令和」という元号がお気に召さないようですね。
この集会が「護憲派集会」で聴衆の質がかなりサヨク寄りだったようですが、そういう集会にノコノコ顔を出す国民民主党の代表の玉木氏も玉木氏です。玉木氏は、時々まともな発言をして、サヨク政党からの脱却を狙っている節があります。しかし、共産党と共闘したり、小沢氏の自由党と合併したり、言っていることと、やっていることがチグハグなのです。言うだけ番長二世になりかけているようです。
このように、立憲民主党、国民民主党の元民主党政権から派生した野党は、支持率が低迷する中、新しい支持者獲得を狙って、右的・愛国的な言動をすると、元々のコアなサヨク的支持者から強いバッシングを受ける。そういう悪いサイクルに嵌ってしまっているようです。サヨクの袋小路にはいってしまったのです。
このままでは、まっとうな野党になるのは難しそうですね。
やっぱり、行く着く先は社民党?
追記)枝野代表は、とうとうサヨクからも見放されるかもしれません。
枝野氏は、元々カラオケが得意で、空手大会では君が代も披露されているのですが・・・。→◇君が代を歌う枝野氏と伊勢神宮へ参拝する立憲民主党 - 民主党政権3年3か月の研究
週刊文春・2019年5月30日号と6月6日号で、ご自身の誕生日パーティーでカラオケを150分間にわたり披露し、「ジャイアンリサイタル」と顰蹙を買っているのです。
シャンパンタワーでは「トリクルダウンだ」と叫ぶなど、安倍総理の桜を見る会を批判していた立憲民主党の代表とは考えられないほどの、はしゃぎっぷりです
WEBニュースの政治知新で詳しく報じられています。
これだから支持率があがらないのです。