立憲民主党の代表・枝野氏が、悪夢の政権を「過去の歴史」としてなかったことにしたいと思っていることは、前回のブログで紹介しました。→◇悪夢の政権を「過去の歴史」にする立憲民主党 - 民主党政権3年3か月の研究
一方、悪夢の片割れである国民民主党の代表・玉木雄一郎氏は、2019年4月17日のツイッターでこう語っています。
全国を回ると今だに言われるのが、民主党政権時代への批判と失望だ。
— 玉木雄一郎 (@tamakiyuichiro) April 17, 2019
本当に申し訳なく思う。
2009年、あれほどの期待を受け政権交代を実現したのに、わずか3年足らずで終わったことについて、国民の皆様に、改めてお詫びを申し上げなくてはならない。
反省なくして進歩はない。
深く胸に刻みます。
ちょとまって玉木さん。3年足らずで終わったことにお詫びするんじゃないでしょ。この国をボロボロにしたことについて謝罪をお願いしたいものです。
その玉木氏は、2019年5月14日のBS-TBSのテレビ番組にて、合併した自由党の小沢一郎氏に謝罪を求めていることが伝えられます。玉木氏は民主党政権での閣僚経験もないので「自分のせいじゃないもん!」と思っているのかもしれません。
しかし、意外なことにその小沢氏が素直に謝罪するのです。日経新聞からです。(ちょうどよい動画が見つかりませんでした。)
小沢氏が謝罪の考え、旧民主党政権 2019/5/14
国民民主党の小沢一郎氏は14日のBS-TBS番組で、旧民主党政権が約3年の短命で終わったことに触れ、国民に謝罪する用意があることを表明した。「期待を裏切った。過ちは繰り返さないから、もう一度信頼してください。そう言う以外ない」と述べた。
小沢氏は旧民主党政権時代の2012年、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革に反対し、離党。民主党政権の崩壊につながった経緯がある。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44802530U9A510C1PP8000/(日経)
7月に参議院選を控え、衆参同時選挙がささやかれる中、一向に野党の支持率は上がらず、有権者の声を聞くと、民主党政権時の批判ばかり。ここは一発謝っておこう。
そんな感じがありありです。あの悪夢の政権が終わってから7年弱、今まで謝罪の言葉などほとんど聞こえてこなかったのですから・・・。
小沢氏が謝罪を仄めかす一方、通常営業の野党は、安倍総理がまた「悪夢の民主党政権」と発言したことに対して文句を言っています。日経新聞からです。
首相の「悪夢」発言 野党の批判相次ぐ 2019/5/10 15:30
安倍晋三首相が9日の自民党二階派の政治資金パーティーで旧民主党政権を再び「悪夢」と言及したことを受け、野党から批判の声が相次いだ。立憲民主党の福山哲郎幹事長は10日の党会合で「やっていることが評価されない雰囲気になった途端に悪口を言うのは大人げない」と述べた。国民民主党の原口一博国会対策委員長も記者会見で「一国の首相がここまで言うのは情けない」と語った。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44619810Q9A510C1EA3000/(日経)
国会での発言ならまだしも、自民党のパーティー、内輪のパーティーで総理が何を言おうと言論の自由があると思うのですが、狭量な野党のみなさまです。情けないのは原口さん、あなたです。
悪夢の政権と本当のことを言われるのは嫌でも、一方では悪夢を認めて謝罪しないことには、選挙で落ちてしまう。そんな危機感を小沢氏や玉木氏は感じているのでしょう。でも、遅すぎるのです。
国民は、「選挙に落ちたくないから」、その思惑をしっかり感じ取っています。
小沢氏は言います。
「期待を裏切った。過ちは繰り返さないから、もう一度信頼してください。そう言う以外ない」
いえいえ二度と信頼できません。