「最低でも県外」
この一言で、移転反対派だけでなく、沖縄県民全体が「もしかしたら」という希望を抱いたに違いありません。それが証拠に名護市では反対派の市長が当選し、当時容認派だった仲井真知事は「県外移設」に主張を転じて、再選を果たしています。
この言葉は、マニフェストには記されていませんが、当時民主党代表の鳩山由紀夫氏が政権交代前の2009年7月19日に那覇市で開催された集会において宣言したのでした。当然、沖縄ではこの力強い言葉が選挙戦を支配するようになります。
ワクワク、ドキドキ。この人を信じて賭けてみよう。沖縄の未来を預けてみよう。沖縄の方々は、きっとそう思ったと思います。そして政権交代を迎えるのです。
ところがこの言葉をマニフェストに記載されていなかったことから、鳩山総理は次のように発言しています。しんぶん赤旗からの抜粋です。
公約覆す総理の詭弁 沖縄でのマニフェスト説明会 「県外」繰り返す 普天間「移設」 2010年5月7日
米軍普天間基地問題をめぐり昨年総選挙での公約を覆し、「県内移設」を明言した鳩山由紀夫総理が4日の沖縄県訪問で詭弁(きべん)をろうしはじめました。「(移設は)国外、最低でも県外」というのは「党の考え方ではなく私自身の代表としての発言だ」と述べ、公約ではないと強調したのです。・・・(略)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-05-07/2010050702_01_1.html(赤旗)