民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇南スーダンでは道路補修

2011年10月、野田政権は、南スーダンの国連平和維持活動PKO陸上自衛隊派遣を決めます。

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朝日新聞です。

南スーダン陸自の施設部隊派遣へ PKO 2011年10月15

 野田政権は、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に陸上自衛隊の施設部隊を派遣する方針を固めた。第1次の現地調査団が、首都ジュバは治安上の問題はないと結論づけており、ジュバでの活動を念頭に派遣が可能と判断した。今後、国連と協議したうえで早ければ11月下旬に部隊派遣を閣議決定し、年明けにも活動を始める予定だ。

 第1次調査団は内閣府と外務、防衛両省で構成し、ジュバや北部のマラカルで南スーダン政府高官や国連幹部から聴取。関係者の話を総合すると、ジュバは「早期の部隊派遣や活動開始が可能」として、「ジュバを拠点として施設活動を行うことで検討を深めることが適当と判断した」と結論づけた。

・・・(略)

 自衛隊員の武器使用を制限したPKO参加5原則については、国連側と調整し、武器使用を伴う可能性がある文民保護任務は「ないことを確認した」としている。

http://www.asahi.com/special/minshu/TKY201110140701.html(朝日)

 しかしこちらでも不満が出ていました。全体ビジョンの提示がなく、道路補修ばかりさせていたようです。前項ハイチと同一の産経新聞の記事です。

 ・・・(略)

戦略なきPKOはハイチに限ったことではない。昨年11月から開始した南スーダンPKOも同じだ。

 野田内閣は南スーダンの国造りに向け5年間の派遣期間を想定するが、国際協力機構(JICA)とも連動させ、オールジャパンで国造りをどう主導していくのか道筋を示していない。このため早くも、陸自部隊に5年間も道路補修だけをやらせるのか」自民党国防関係議員)との批判があがっている。

 藤村修官房長官玄葉光一郎外相、田中直紀防衛相は10日、隣国スーダンとの軍事衝突が激化している南スーダンの現状について「軍事的緊張は限定的」との認識で一致し、6月までに2次隊(約330人)を派遣する方針を決めた。

・・・(略)

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120511/plc12051101470002-n1.htm(産経・リンク切れ)

 ハイチの場合も、南スーダンの場合も、出口戦略や全体像、ビジョンが見えないために現場の士気が落ちている感じです。政権そのものが自衛隊を軽視している上、ビジョンなど持ち合わせていないのでしょう。彼らにとって所詮他人事なのです。そんな劣悪な政権によって派遣された自衛隊の皆様ご苦労様です。ありがとうございます。

 

さて、南スーダンPKO活動は、2017年に安倍政権が撤収を決定します。その前後に日報問題で自民党稲田朋美防衛大臣が野党に追及されました。

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その一つが日報内に「戦闘」という言葉が使われていたことですが、野田政権当時にも「戦闘」が使われていることを野党もマスコミも隠しているのです。産経新聞の記事です。

南スーダン日報問題でも懲りない民進党のブーメラン芸 2017.2.19

 南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に参加している陸上自衛隊の派遣部隊が昨年7月に作成した日報をめぐり、衆院予算委員会で野党による追及が続いている。15日には民進、共産、自由、社民の4野党が稲田朋美防衛相の辞任を求める方針で一致した。

 確かに、当初は「不存在」とされた日報が再調査で見つかった経緯自体は粗末だった。もっとも、再調査を指示したのは稲田氏であり、日報が見つかったのは当初は調査範囲外だった端末なので、隠蔽との指摘はあたらないだろう。

 民進党は、日報に記載された「戦闘」という文言を問題視している。PKO参加の前提となる紛争当事者間の停戦合意は崩れているという主張だ。

 だが、ここで民進党が触れない事実がある。旧民主党野田佳彦内閣時代の平成24年春、隣国のスーダン軍が国境を越えて南スーダン空爆し、他国のPKO部隊に被害が出るなどした。そして当時の報告にも「戦闘」と記されていた。

 それでも野田内閣は自衛隊の派遣を継続した。このとき自民党佐藤正久参院議員の質問主意書には「主として(PKOの)活動地域外で発生し、規模も限定されている」と答え、武力紛争を否定している。

 いつものブーメラン芸だが、本当に懲りないとしかいいようがない。彼らが安全保障関連法の廃止を要求したときも、同党幹部らがかつて集団的自衛権の必要性を主張していたことが次々と指摘されていた。

 民進党が稲田氏を追及している最中の12日には、北朝鮮が新型の弾道ミサイルを発射した。それでも2日後の国会では防衛相を相手に日報の話ばかり。国民の生命財産に関わる重大事を脇に置く民進党に、政権を担う資格があるとはとても思えない。(小野晋史)

https://www.sankei.com/politics/news/170219/plt1702190016-n1.html(産経)

 安倍政権打倒のためなら手段は選ばない。自分達の過去はなかったことにする。こういう態度が、ブーメランを生み出し、支持率を落とす原因となるのです。本人たちは、気づいていないどころか、自己陶酔して正義のヒーローと化してしまっているから、手に負えません。

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