鳩山氏の資金源が実家の莫大な資産をバックにしたお母さまからのお小遣いだったのに対し、小沢幹事長の資金源は、剛腕によってあちらこちらからかき集めてきた怪しいブラック?なお金だったようです。
2009年3月3日、小沢氏の公設秘書である大久保隆規氏が政治資金規正法違反で逮捕されます。大久保氏と国澤氏は、小沢氏の政治団体の政治資金収支報告書に2002年~06年まで、西松建設からの計3500万円の献金を西松建設の2つの政治団体からの献金として虚偽記載したとして起訴されます。2013年3月13日、大久保氏は。東京高裁で禁錮3年執行猶予5年の判決が下され上告を断念します。
秘書の逮捕により、当時民主党代表の座にあった小沢氏は、5月に鳩山氏に代表の座を渡し、代表代行(選挙担当)となります。
これだけだと、普通の政治資金事件のように見えますが、小沢氏の場合は闇の部分が見え隠れします。
2009/01/21 西松建設社長、逮捕
01/21 同日、この事件に関係あるとされていた元専務が死亡(十二指腸癌)
02/24 長野県知事の元秘書(この事件の重要参考人)が電柱で首吊り自殺
03/01 小沢氏と西松建設・胆沢ダム工事の関係を追及する元共産党議員がソウルで急死(心筋梗塞)
03/03 東京地検特捜部、小沢一郎の公設第一秘書の大久保氏を逮捕
03/04 相模原卸売市場、不審火で全焼(民主党事務所も全焼)
この事件の周辺で、関係者の死が多く見られるのです。秘書の大久保氏に関しても「自殺」を懸念して逮捕に踏み切ったとの話もあります。そして逮捕翌日の相模原卸売市場の不審火による火事です。毎日新聞の記事をご覧ください。
民主党事務所が焼けた相模原卸売市場火災、関係者は落胆
…本村県議「大事なものが全てが焼けてしまった」 2009年3月6日
「もう商売にならない」。4日深夜に発生した模原市東淵野辺の相模原総合卸売市場H棟の火災。 市内の飲食店が仕入れる“市民の台所”を焼失し、鮮魚店など小売店8軒などが焼け出された。 相模原署は1階付近から出火したとみて調べている。
同署などによると、4日午後10時50分ごろに出火し、木造2階建施設1棟延べ 約960平方メートルを全焼。約6時間後の5日午前6時半にやっと鎮火した。
焼け出されたのは、精肉店やマグロ専門店、漬物屋など1階の小売店8軒と、2階の本村賢太郎県議(民主)と民主党第14区総支部などの事務所5軒。出火当時、本村県議事務所に男性秘書2人と漬物店で仮眠中の女性従業員(63)の計3人がいた。秘書2人は「焦げ臭いにおい」、女性従業員は「不審な物音」に気付いて避難したという。
4日は市場が休みだったが、火災の急報で樋口利之場長(40)や鮮魚店主(57)、本村県議ら関係者が次々と駆け付けた。鮮魚店主は「新しく建て替えるにしてもしばらくは商売できない」と肩を落とした。本村県議は次期衆院選立候補のため、事務所を拠点に準備を進めていた。「後援会員名簿やパソコンなど大事なものすべてが焼けてしまった。子供のころの写真も置いてあったのに」とあぜんとし 「これからやり直しだ」と話していた。【高橋和夫】
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20090306ddlk14040268000c.html (毎日・リンク切れ)
小沢氏の一味が、関係書類をここに持ち込んで証拠隠滅してしまったとの疑惑が持たれているのです。逮捕翌日の火事なので、ありそうな話ではありますが証拠はありません。不審火の原因も有耶無耶なようです。もし、そうだとしたら周りの店舗まで巻き添えにしてしまう冷酷なやり方です。
ここに登場する当時神奈川県議の本村賢太郎氏は、この後の衆議院選挙で神奈川14区で当選します。神奈川14区は、鳩山政権で財務大臣を務める藤井裕久氏(衆・比例南関東ブロック)の票田を引き継いだものであり、本村氏は藤井氏の元秘書でありました。
藤井氏といえば、自民党時代から小沢一郎氏と行動を共にしきた小沢グループの大番頭。自由党幹事長、自由党政策調査会長を歴任し小沢氏を陰で支え、民主党と自由党との合併の際にも活躍した人物です。
ここに、小沢氏→藤井氏→本村氏 が繋がり、疑惑は深まりますが、証拠はなく今となっては何もできません。