民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇日米中は正三角形

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鳩山氏の言葉の中で「日米中は正三角形の関係」が私の記憶に残っていたのですが、国会議事録では、在任中一度しかその発言がありませんでした。

当時改革クラブ大江康弘氏(参・比例区)の質疑応答の一部です。国会議事録からです。

2010年03月03日 参議院予算委員会

大江康弘 確かに、今までの政治家も含めて、いろんな皆さん、これにかかわってきた皆さんの努力なんですね。

 ところが、この数字が私は音を立てて崩れていくようなことに実は懸念を持っているんです。三つの懸念があります。一つは普天間。そして一つは、昨年、びっくりするような訪中ですね。国会議員が百四十何人も中国行ってという、こういうメッセージ。そして三つ目は、総理の十一月十三日、昨年のオバマ大統領との首脳会談ですね。私はこういうことを見ておって、本当に危ういなと。日本というのはこれ一つしかないんですね、同盟というのは。しかし、アメリカはやっぱりワン・オブ・ゼムなんです。日本とだけじゃないんですね。

 だから、私はやっぱり総理の、この一連の総理とオバマ大統領との約束をほごにしたり、あるいは、先ほど言いました山岡委員長が日米中は正三角形だということを言われた。これ、総理も同じ考えですか。

内閣総理大臣鳩山由紀夫君) 正三角形というのはきれいでありますが。

 私は、まずは日米同盟というものが日本の安全保障の基軸、日米安保でありますから、日米、日本とアメリカの距離感が一番近いと、そのように思います。ある意味で東アジアの共同体構想なども申し上げておりますが、それも日米の同盟があるから東アジアの国々に対して安心感を与えていると、これも事実であります。ある意味で中国もそうだと思います。中国に対しては、やはりある意味で、中国に対する懸念、軍事力の不透明さみたいなものも一方であります。

 ただ、御案内のとおり、これは大変急進的に経済成長しておりますから、日中の間の経済的な協力をこれこそ深化というか高めていくことは非常に重要だと思っております。その意味で、日中の距離感を近くすることも大変重要なことだと思っておりますが、まずは日米の距離感が一番近いということは言うまでもない話だと思っております。

普天間の件で痛めつけられているのか、鳩山氏にしてはテンションが低い答弁ですね。というか「日米中正三角形」は小沢氏が傾倒する思想で、鳩山氏はあんまり関係なかったようです。別の国会で小沢氏と正三角形の件が触れられていました。

 平成220316日 参議院外交防衛委員会

山本一太 お言葉ですが、明らかに自民党時代よりも悪くなっているんじゃないかと私は思っていまして、特に日米関係は非常にぎくしゃくしているというふうに見ていますので、そこは岡田大臣と見方が全く違うということだけは申し上げておきたいと思います。

 もう余り時間がなくなってしまったんですが、三つ目、ちょっと書かせていただきました。(資料提示)小沢幹事長のおれが主役外交と呼んでいるんですけれども、(発言する者あり)いや、私が言っているんですから大丈夫です。小沢幹事長のおれが主役外交と書かせていただきましたが、これ、外務大臣小沢幹事長は平成二十一年の十二月十日、訪中をされた。胡錦濤国家主席と会っています。百四十三人の大訪中団、総勢六百人超、これ引き連れて中国に行きました。この中で、三十分、胡錦濤国家主席とも会談をしていると。その後、訪韓もしている。韓国には十二月十一日に行って、李明博大統領と会談をされたということなんですけれども。

 この百四十三人の大訪中団にも大変驚いたんですけれども、もっと驚いたのは、やはり小沢幹事長胡錦濤主席と会って、そこで、例えば夏の参議院選挙に向けて自分は人民解放軍の司令官として野戦を指揮するみたいな、極めて不適切な話だと思うんですけれども、そんなことをおっしゃったり、特に私が心配しているのは、この日米中の正三角形論と。これは、上海のシンポジウムで講演された小沢さんに同行された山岡国対委員長が、小沢幹事長と、それから胡錦濤主席の間でもこれが確認されたと言っていると。日米中が正三角形論だと。こういうことを果たして日本政界の最高の実力者が言ってもいいのかどうか。

 さらには、日中の間には懸案もあります。岡田大臣も御存じのとおり、東シナ海のガス田の問題もあります。こういう懸案については一切触れなかった。これは中国に対して誤ったメッセージを送るんじゃないかと。

 この、岡田大臣、小沢幹事長の議員外交についてはどんなふうに評価されていますか。

国務大臣岡田克也君) 民主党として毎年一回、長城計画訪中団を、非常に大きなものを中国に送って、そして交流を進めてきたと。これはもう過去十年ぐらい続いていることだというふうに思います。その一環として今年も行かれたということで、私は、与党第一党の幹事長がそういった形で日中の交流ということを深めるために御努力いただいていることは、大変有り難いことだというふうに思っております。

 ただ、小沢幹事長いつも言われるんですが、政策は自分はやらないんだと、それは政府の役割だということをはっきり明言されております。たしかキャンベル国務次官補と会ったときにもそういうことを言われたかと私は聞いておりますけれども、そこはきちんと分けて進めているということでございます。

 正三角形論というのは、私も山岡国対委員長がそう言われたというのは聞いております。私は正三角形というふうには考えていないんですけれども、山岡国対委員長が言われたというのが、小沢幹事長が言われたのかどうかというのは私確認しておりませんので、それ以上コメントしない方がいいと思います。

※冒頭の図はこちらからおかりしました。→日米同盟、アメリカ合衆国第51州日本への道筋(1) – 円高、原油高 | eBigBridge

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