民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇獣医師会から献金をもらった二人②玉木雄一郎氏

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加計学園問題で2012年12月に獣医師会から100万円の献金を受けたもう一人、国民民主党代表の玉木雄一郎氏ですが、当時「民主党獣医師問題議員連盟」の事務局長を務めています。玉木氏は、父と弟が獣医師であり、父は香川県獣医師会の副会長を一時務めていました。玉木氏自身のブログからです。 

民主党獣医師問題議員連盟が開催されました。 2011年02月28日

本日、 民主党獣医師問題議員連盟の総会が開催されました。

私は、父と弟が獣医ということもあり、議員連盟の事務局長を務めさせていただいております。
また、農林水産委員として、昨年来、口蹄疫鳥インフルエンザ問題に対応してきたこともあり、獣医さんたちを取り巻く環境の変化や、高まる重要性を実感してきた一人でもあります。
総会には日本獣医師会の山根会長にお越しいただき、政府・与党に対する要望を聞かせていただきました。
産業動物獣医の待遇の改善、獣医師教育の拡充、獣医看護師の資格制度の整備、動物福祉の推進など、数多くの要望をいただきましたが、いずれも重要な問題で、城島議連会長をはじめ同僚議員の皆様とともに、問題解決につなげていきたいと思います。

 https://ameblo.jp/tamakiyuichiro/entry-10816098016.html(玉木氏)

 玉木氏も加計学園問題を国会において激しい口調で総理を攻撃する一人であります。そしてついには獣医学部新設に関して「白紙に戻せ」と国会で総理に対し発言します。もちろん安倍総理は、法的に適切な手続きで行われた認可であり白紙に戻すわけがありません。国会議事録からです。

 2017年07月24日 衆議院予算委員会

○玉木委員 これはびっくりしましたよ。
 加計学園に事前にこんなに詳細に伝達して、決める前ですよ、諮問会議決定を。こんな加計ありきの文書の存在がきょう明らかになりましたね。これはもう紛れもない加計ありきの文書だと思います。
 総理、最後に伺いますが、きょうずっと聞いていると、秘書官も、そして補佐官も、記憶にないと言うけれども、関与を明確に否定していないんですね。総理自身の補佐官、秘書官が関与したということは、これは総理、やはり総理自身が働きかけて一定の結果に導いたと言わざるを得ないんじゃないですか。総理は、働きかけて決めているなら責任をとるとおっしゃいました。これは、総理、責任をとられるべきではないですか。
 それとあわせて、今回、加計学園のこの獣医学部、一旦白紙に戻しませんか。このままやったとしても、非常に悪い印象がついたまま。ですから、総理、決断してください。白紙に戻してもう一度手続をやり直す、これが信頼を回復する一番の方法だと思いますが、いかがですか、総理。

○浜田委員長 その前に松野文科大臣、その後に安倍内閣総理大臣。

○松野国務大臣 委員長から指名をいただきましたので答弁をさせていただきますけれども、繰り返し答弁させていただいていますとおり、国家戦略特区においても、大学設置の事前審査相談は受け付けております。
 しかし、その中において、当然、前提であることが国家戦略特区がクリアできることでございますから、その国家戦略特区のクリアをするということは、先ほど来議題になっております四条件についての文科省としての考え方をお伝えし、かつ、大学の設置に向けて事前に相談を受けたことに関してアドバイスをしているということで、適切なものであると考えております。

安倍内閣総理大臣 ただいま松野大臣から答弁をさせていただいたように、文科省としても法令にのっとって適切に対応している、このように思います。
 そして、私が働きかけたかどうか、あるいは指示をしたかどうかについては、きょう参考人として出席をした前川参考人も含めて、また加戸知事もそうでありますし、政府の参考人も全て、私からの指示はなかった、このように述べているものと承知をしておりますし、私は実際に指示をしていないわけでございます。
 このプロセスにおいては、国家戦略特区、この全体のプロセスと同じように、民間委員の入った諮問会議、そして同時にまた専門家を交えたワーキンググループでしっかりとオープンな議論をし、適切に判断がなされていると承知をしておりますが、ただ、省庁間のやりとりにつきましては、第三者が入っていない中において、確かに意見が食い違っているのは事実でありまして、そういう問題は今後プロセスを進めていく上においての反省点であろう、このように思いますし、今回のことについても、私の友人がかかわっていることでありますから、疑念の目が向けられているということについて十分これは考えながら、何ができるかということを真剣に考えていきたい、このように思います。
玉木委員「答えていないじゃないですか」と呼ぶ)

獣医師会から献金をもらって、その獣医師会が望んでいる獣医学部新設阻止に対し、国会で「白紙に戻せ」と獣医師会の要求と合致する発言をしているのです。忖度どころではありません。収賄の疑惑すら浮かんできます。それを裏付けるのが2015年6月の日本獣医師会通常総会における挨拶です。

民主党獣医師問題議員連盟事務局長 玉木雄一郎衆議院議員

皆さま、こんにちは。ただいま紹介いただきました衆議院議員玉木雄一郎です。私も毎年お招きをいただいており感謝を申し上げますが、父も獣医師、弟も獣医師、私だけできが悪かったので政治家になったということでして、今日はお招きをいただき、仲間の一人に加えていただきまして本当にうれしく存じます。もう長く話しませんけれども、先ほど、与党の先生方からも話がありました、私は今一番心配しているのは、この特区の話でありまして、特区の問題は四国の、実は問題でもありまして、私は香川県の出身でありますので、この特区問題については従来より心配をしておりましたが、斉藤先生もライオンの乳を飲むがごとくとおっしゃったので、大丈夫かなと思いますが、このような教育の分野、あるいは医療の分野は、そもそも特区として、地域の例外を作り、進めるべき話ではないと思います。もし、おかしな方向に向かいそうになった際は、しっかりと止めることもわれわれの責任と思っておりますので、十分な監視もしていきたいと思っております。今、農林水産委員会の野党筆頭理事をしておりまして、毎週、毎日のように中川先生とも顔を会わせておりますが、良いことは進める、おかしなことはおかしいと提言を申し上げる、このようなこともしっかり対応したいと思っております。

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http://nichiju.lin.gr.jp/mag/06808/a2.pdf日本獣医師会会報)

 玉木氏は一連の献金疑惑に対してデマであると反論をWEBで展開しています。

www.huffingtonpost.jp

 この挨拶についての反論をみてみましょう。

 (疑問6)2015年6月の日本獣医師会の総会で、「おかしな方向に向かいそうになった際にはしっかり止める」と発言をしているが、新設阻止を約束していたのでは?

 (お答え)総会の場で、私の前に挨拶された公明党の議員が獣医学部新設の話をしたことを受けて、行政がゆがめられるような「おかしな方向に向かいそうになった際には」、的確な行政監視機能を果たしていきたい、という一般論を言ったに過ぎません

 では、その公明党議員の挨拶を見てみましょう。上記の獣医師会の会報からです。

 〈公明党獣医師問題議員懇話会会長 斉藤鉄夫衆議院議員

昨年、11月11日に、この議員懇話会、会合を持ちまして、藏内会長をはじめ、獣医師会の幹部の方々に出席をいただき、わが党も党の幹部が勢ぞろいをいたしまして、要望をお聞きしたところです。1つは、今、獣医師教育改善の途上にあるのに、それに逆行する特区構想による獣医学部の新設、これを何としても阻止してほしい。

 公明党の斎藤鉄夫議員は「新設を阻止して欲しい」とはっきり言っています。玉木氏の挨拶が、それを受けるのでしたら、「そもそも特区として、獣医学部新設に)地域の例外を作り、進めるべき話ではないと思います。もし、獣医学部新設阻止に逆行する)おかしな方向に向かいそうになった際は、しっかりと止めることもわれわれの責任と思っております」が自然ではないでしょうか?
「的確な行政監視機能を果たしていきたい、という一般論を言ったに過ぎません。」は、無理のある詭弁でしかありません。

上記WEBページにあるこの他の反論も、ほとんどが主観によるもので、確たる証拠があるものは見当たりません。下記にいくつか抜粋しましたが、興味のある方は本文をご覧ください。

加計学園問題】玉木雄一郎、ネット等のデマにすべて答えます | ハフポストから抜粋

「ネット等で言われている「献金を受け取った見返りに質問している」との指摘は根拠のない完全なデマであり、強く抗議します。」

「そもそも、本件がメディア等で大きく取り上げられるまで、獣医学部新設について父と話題にしたことさえ一切ありませんでした。」

「国家戦略特区での獣医学部新設に反対するために献金を受け取ることは、時系列的に言って不可能です。」

「もちろん、政治資金規正法に基づき収支報告書にも記載され、公表されています。この献金に何ら違法性はありません。」

完全なデマだ。父と話題にしたことさえない。のように根拠や証拠のない主観的な言葉ばかりが並んでいて説得力がありません。先の会報の言も「一般論」に置き換えるのは無理があるのと同じように玉木氏は「デマだ」という証拠を一つも示せていません。

時系列についても無理が全くありません。

 2011年 父と弟が獣医であることを「民主党獣医師問題議員連盟事務局長」としてアピール。

 2012年 獣医学部新設阻止を狙う日本獣医師会から100万円の献金を受け取る

 2015年 獣医学部新設阻止への意志表明ともとれる挨拶

 2017年 獣医学部新設を「白紙にしろ」と獣医師会の要求と合致する国会答弁。

 獣医学部新設を阻止したい獣医師会から献金をもらって、正式な手続きを経て認可を受けた加計学園を総理の忖度があったから白紙に戻せと国会で執拗に攻撃する。獣医である父への忖度どころか、100万円もらった獣医師会への忖度・お礼ととられてもおかしくないでしょう。収賄の疑惑が晴れていないのです。

マスコミが一切報道しないので問題になっていませんが、玉木氏にはまだ説明責任が残っていると思います。

玉木雄一郎氏は国民民主党の代表として最近まっとうな発言をすることが多いのですが、この件があるので信用できないのです。そして平成も終わろうかという2019年4月26日、小沢一郎氏が代表を務める自由党と国民民主党の合併を発表しました。悪夢の民主党への先祖帰りに他なりません。

この件については、まだまだ書きたいことがあるのですが、いずれモリカケ騒動をまとめたいと思います。

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