民主党の議員は、もともと国旗・日の丸、国歌・君が代、ともに嫌いなのです。日教組や自治労、革マルとお友達のサヨクなのです。
1999年8月小渕政権下で「国旗及び国歌に関する法律」が成立します。その採決に対して、民主党では党議拘束を外していますが、菅氏は反対票を投じています。
さてこの「国旗及び国歌に関する法律」とはどのような法律かを調べてみると、非常にシンプルな法律でした。官邸のホームページに掲載されています。
これに反対するということは、日の丸=だめ、君が代=だめ、とシンプルに否定することに他なりません。こんなにシンプルであったことに驚くとともに、何でこの時点まで法制化されていなのだろうと疑問に思いました。自らの勉強不足に反省です。
国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)
(国旗)
第1条 国旗は、日章旗とする。
2 日章旗の制式は、別記第1のとおりとする。
(国歌)
第2条 国歌は、君が代とする。
2 君が代の歌詞及び楽曲は、別記第2のとおりとする。
附則
(施行期日)
1 この法律は、公布の日から施行する。(商船規則の廃止)
2 商船規則(明治三年太政官布告第五十七号)は、廃止する。(日章旗の制式の特例)
3 日章旗の制式については、当分の間、別記第一の規定にかかわらず、寸法の割合について縦を横の十分の七とし、かつ、日章の中心の位置について旗の中心から旗竿(ざお)側に横の長さの百分の一偏した位置とすることができる。別記
第1(第1条関係)
日章旗の制式
1寸法の割合及び日章の位置
縦 横の三分の二
日章
直径 縦の五分の三
中心 旗の中心
2彩色
地 白色
日章 紅色別記第2(第2条関係)
君が代の歌詞及び楽曲1歌詞
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
いわおとなりて
こけのむすまで
本日、「国旗及び国歌に関する法律」が成立いたしました。
我が国の国旗である「日章旗」と国歌である「君が代」は、いずれも長い歴史を有しており、既に慣習法として定着していたものでありますが、21世紀を目前にして、今回、成文法でその根拠が明確に規定されたことは、誠に意義深いものがあります。
国旗と国歌は、いずれの国でも、国家の象徴として大切に扱われているものであり、国家にとって、なくてはならないものであります。また、国旗と国歌は、国民の間に定着することを通じ、国民のアイデンティティーの証として重要な役割を果たしているものと考えております。
今回の法制化は、国旗と国歌に関し、国民の皆様方に新たに義務を課すものではありませんが、本法律の成立を契機として、国民の皆様方が、「日章旗」の歴史や「君が代」の由来、歌詞などについて、より理解を深めていただくことを願っております。
また、法制化に伴い、学校教育においても国旗と国歌に対する正しい理解が促進されるものと考えております。我が国のみならず他国の国旗と国歌についても尊重する教育が適切に行われることを通じて、次代を担う子どもたちが、国際社会で必要とされるマナーを身につけ、尊敬される日本人として成長することを期待いたしております。
http://www8.cao.go.jp/chosei/kokkikokka/kokkikokka.html(内閣府)
民主党は、この法案の成立を阻止しようと、次のような新聞広告を法案採決前の7月21日に出稿しています。
なんだかんだゴタクを述べていますが、日の丸も君が代も嫌いだということがよくわかります。民主党はこの当時も綱領がありません。民主党の理想は、国民一人一人がそれぞれの国旗を持ち、それぞれ好きな国歌を唄えばよい、と考えていたのでしょう。それが異文化の共存につながり、理想の社会につながると・・・。最終的には、日本の崩壊につながることを確信しながらも・・・。
民主党の新聞広告の全文です。旧民主党のホームページのアーカイブからです。
日の丸、君が代あなたはどう考えますか。
私たち民主党はもっと時間をかけて議論をすべきと考えます。 1999/07/21
私たちはこの国が好きです。日本に生まれ育ったことに誇りを持っています。でも、生かされている喜びをもっともっと感じ、そして感謝できるような国にしたいと思っていますし、それをできるのは政治の仕事だと理解しています。
その政治の世界では、自自公という、数にモノを言わせる政権が生まれつつあり、いわゆる盗聴法案や、国民全員がそれぞれ番号を持つ住民基本台帳改正法案などが、十分な議論も無しに通されようとしています。国家の管理がますます強まりそうな勢いで、個人の生活が窒息してしまいそうな気配が感じられるのです。民主党はこのような国家主権の流れに対して、国民主権の日本を育てていきたいと考えています。
まさにこのような時に、日の丸を国旗に、君が代を国歌に定める法案が提出されました。こんな大事な法案を通常国会が延長された中で出してきたのです。国民が十分に議論する暇もありません。日の丸にも君が代にも失礼な話です。
正直言って私たちは悩みました。それは、日の丸、君が代に賛成なことと、日の丸、君が代の法制化に賛成なこととは違うからです。実際、私たちの中に、日の丸が国旗で君が代が国歌であることは慣習となっているので法律で定めることはないという意見が沢山ありました。最近の世論調査でも、大多数の人たちが日の丸は国旗にふさわしいと考えており、君が代についても多くの人たちが国歌にふさわしいと考えています。にもかかわらず、日の丸をこの国会で国旗と法制化することには52%の方が慎重で、君が代は58%の方がこの国会で国歌と法制化することに慎重なのです。特に君が代については慎重論が増えてきています。これが日の丸、君が代に対する日本人の現実の姿なのです。
日の丸については、例えばノルディックスキーで優勝した荻原選手が、日の丸を高く掲げながらゴールインした姿は今でも多くの日本人の目に焼き付いています。オリンピックなどさまざまな場面で、日の丸は国旗として認められてきました。その一方で、過去において、アジアに対する侵略の象徴でもあった日の丸が、沖縄からの声も含め、辛く悲しい存在であったことにも耳を傾けたいと思います。でも、日の丸を変えても過去が清算される訳もありません。むしろ、過去を直視し、誇りに思える未来を創り出すためにも、日の丸を国旗として法律で定めたいと私たちは考えます。
君が代の法制化については、歴史観の相違や世代間の受けとめ方の相違などから、私たちの間に賛否両論がありました。当然ながら、君が代は曲も詩も日本の伝統文化らしくて良いと賛える声も多くありました。それに対して、君が代を天皇の国と解釈することに、国民主権の立場から抵抗を覚えるとの発言も多く聞かれました。また、曲に関しても、特に若い人の中に、元気が出ないとか、歌いにくいと言う率直な声もありました。だから国民投票を行なって国歌を制定しようと言う意見や、儀式で唱う君が代とは別に、第二の国歌を作ろうと言う意見もありました。私たちは国の歌をみんなが心から喜んで歌える環境を整えたいと願っています。
私たちは、他の政党の多くが十分な議論もせずに、結論をあっさりと出されたのに対し、愚直なほど何度も何度も議論を重ねました。法案の提出にさまざまな意図があることに気付きながらも、時には激しく、しかし民主的に話し合いを続けて来ました。そして、一つの結論に達しました。それは、日の丸を国旗として法律に定めることに賛成することです。君が代を国歌と定めることについては、本来もっと時間をかけて議論をするべきであり、一人ひとりの内なる精神の自由に委ねることとしました。この議論を通じて、新しい政治の息吹を私たちは感じることが出来たような気がします。
私たちはこの国を愛しています。この国をさらに愛する心を、単に形に依るのではなく、真に内面から沸き上がらせるために、政治がもっと大きな役割を果たさなければなりません。そして、そのためにこそ民主党が存在していることを肝に銘じ、一層の努力をすることを私たちは誓います。
http://archive.dpj.or.jp/news/?num=11044(民主党・アーカイブ)
追記)「国旗及び国歌に関する法律」成立時に衆議院で反対した議員のリストがありました。
「国旗及び国家に関する法律案」投票結果 < 衆議院 >
赤松 広隆 伊藤 忠治 家西 悟 池田 元久
池端 清一 石毛えい子 石橋 大吉 岩國 哲人
岩田 順介 上原 康助 生方 幸夫 枝野 幸男
小沢 鋭仁 大畠 章宏 海江田万里 金田 誠一
河村たかし 菅 直人 北橋 健治 桑原 豊
小平 忠正 小林 守 五島 正規 近藤 昭一
佐々木秀典 佐藤謙一郎 坂上 富男 末松 義規
辻 一彦 土肥 隆一 中桐 伸五 中沢 健次
葉山 峻 鉢呂 吉雄 原口 一博 日野 市朗
肥田美代子 福岡 宗也 細川 律夫 前原 誠司
松本 惟子 松本 龍 山元 勉 山本 譲司
山本 孝史 横路 孝弘 石井 郁子 大森 猛
金子 満 木島日出夫 児玉 健次 穀田 恵二
佐々木憲昭 佐々木陸海 志位 和夫 瀬古由起子
辻 第一 寺前 巖 中路 雅弘 中島 武敏
中林よし子 春名 直章 東中 光雄 平賀 高成
不破 哲三 藤木 洋子 藤田 スミ 古堅 実吉
松本 善明 矢島 恒夫 山原健二郎 吉井 英勝
伊藤 茂 北沢 清功 知久馬二三子 辻元 清美
土井たか子 中川 智子 中西 績介 畠山健治郎
濱田 健 深田 肇 保坂 展人 前島 秀行
村山 富市 横光 克彦
→増すゴミくんがひた隠しにしている枝野幸男くんの不都合な真実: Wach auf !
民主党には、旧社会党の赤い系譜から保守と言われる議員まで多種多様な思想の議員がごちゃまぜですが、リベラルと呼ばれ、サヨク寄りで、国旗、国歌への嫌悪感を抱いている傾向が強いと思います。登壇時に国旗に一礼しないことなど日常茶飯事です。
3閣僚が国旗に一礼なし 菅改造内閣 2010年9月18日
17日発足した菅改造内閣の3閣僚が担当省庁で初めて臨んだ記者会見場に設置された国旗に一礼しなかったことが産経新聞の調べで分かった。
一礼がなかったのは片山善博総務相、鹿野道彦農水相、大畠章宏経済産業相の3人。官邸で行われた閣僚会見では、18閣僚全員が壇上の国旗に一礼して会見に臨んだ。ところが、相前後して担当省庁で開催された記者会見でも国旗に一礼したのは柳田稔法相、前原誠司外相、野田佳彦財務相、高木義明文科相、自見庄三郎郵政改革・金融担当相の5閣僚のみ。3閣僚は会見場に国旗があるにもかかわらず、記者会見をいきなり始めていた。
細川律夫厚労相、馬淵澄夫国交相、松本龍環境相と海江田万里経済財政相の場合は、会見場に国旗の掲揚がなく、岡崎トミ子国家公安委員長(消費者庁、少子化相兼務)と北沢俊美防衛相、玄葉光一郎国家戦略担当相、蓮舫行政刷新・公務員改革担当相は会見自体がなかった。
民主党内には平成11年の国旗国歌法案成立時の議決の際、制定に反対した議員もおり、公立学校の卒業式・入学式での国旗掲揚に反対する日教組系組合員の支持を受けている議員も多い。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100918/stt1009182104008-n1.htm(産経・リンク切れ)
まぁ3人で済んだことに逆に驚いています。よく読むと8閣僚のうち3人で、他の閣僚はこの場にいなかったということですね。
国旗や国歌が大切なものという認識が全くない人が議員になっているという憂うべき事態ですが、これも戦後レジームです。