民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇千葉景子氏と死刑

千葉景子氏の場合、少しややこしいことになっています。千葉氏ですが、前にも紹介した通り、元過激派、元社会党、バリバリのサヨクで、死刑廃止論者です。

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千葉氏は、鳩山内閣時代は1件も死刑執行命令にサインしていません。菅内閣で留任するのですが、次の参院選で落選します。落選後も留任した千葉法務大臣は、2010年7月24日に2人の死刑執行命令にサインするのです。それも自らが刑務所に出向き死刑執行に立ち会いました。民主党政権はじめての死刑であり、選挙に落ちた法務大臣が死刑命令にサインをする異例の事態にに賛否両論がおこります。サヨクからも批判の声があがりました。(落選は決定してましたが、まだ参議院議員の資格はあった時期のサインです。)いったい、どういう心境の変化だったのでしょう?

ネットで検索したら、鈴木宗男衆議院議員からの千葉景子法務大臣への衆議院質問主意書とその答弁書がひっかかりましたので、紹介します。

平成二十二年七月三十日提出 質問第三号

千葉景子法務大臣による死刑執行に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男

 本年七月二十八日、千葉景子法務大臣は、二人の死刑囚に対する死刑を執行した。右は、昨年八月の第四十五回衆議院議員総選挙により民主党を中心とする政権が発足して以来、初の執行である。右を踏まえ、質問する。

一 千葉大臣は、死刑制度の廃止を目指す議員連盟に所属する等、従来より同制度に対し批判的で、同制度の廃止を訴えていたと承知する。本年七月二十八日の記者会見においても、「死刑廃止という信念を曲げた心境は」との記者の質問に対し、「(今後の議論で)『廃止』という一つの方向性が出れば、国民的議論の回答だ」、「私が何か考え方を異にした(変えた)のではない」と述べたと報じられている。千葉大臣として、死刑廃止という考えが変わらない中、また、先日投開票がなされた第二十二回参議院議員通常選挙において落選し、民間人という立場になった中で、なぜこの時期に死刑執行に踏み切ったのか、その真意を説明されたい。

二 これまで法務大臣が死刑執行の現場に立ち会った例はあるか。

三 今回千葉大臣は、二人の死刑執行の現場に立ち会っている。千葉大臣として、執行の現場になぜ立ち会ったのか、その真意を説明されたい。

四 かねてより死刑制度の廃止を訴えていた千葉大臣が、時期も理由も不明確な中で執行に踏み切り、更にはその現場に立ち会うという異例の対応をとっている。この様な千葉大臣の行動は、国民から見れば極めて不可解で、死刑制度はもとより我が国の司法制度そのものに対する国民の信頼を揺るがせかねないものであると考える。菅直人内閣総理大臣として、千葉大臣の今回の行動に対しどの様な見解を有しているか、説明されたい。

 右質問する。

衆議院議員鈴木宗男君提出千葉景子法務大臣による死刑執行に関する質問に対する答弁書一について

 法務大臣は、法務省の関係部局に関係記録の内容を十分に精査させた上で、刑の執行停止、再審又は非常上告の事由の有無、恩赦を相当とする情状の有無等につき、慎重に検討し、これらの事由等がないと認めた場合に、死刑執行命令を発しているところであり、御指摘の本年七月二十八日の執行についても、同様の精査・検討を経て、これらの事由等がないと認め、死刑執行命令を発したものである。

二について

 お尋ねのような事例は承知していない。

三について

 法務大臣は、自らが命令した死刑の執行の状況を確認するため、自らの判断により立ち会ったものである。

四について

 法務大臣において、適切に判断したものと承知している。

http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a175003.htm衆議院

 まったく差しさわりのない答弁で、肝心なところは何もわかりません。サヨクの考えることは、私らネトウヨの理解の範囲を大きく越えているようです。

千葉景子氏は、その後政界ではお顔を見かけなくなりました。お家でこっそり火炎瓶でもつくっているのではないかと想像してしまうのですが・・・。

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