■民主党政権と死刑執行
サヨク政権だけあって、死刑反対の法務大臣が多かったようです。Wikipediaに歴代法務大臣の死刑執行にサインした数の記録がありました。
Template:法務大臣の死刑執行命令数 - Wikipedia (2018年10月)
この中から抜粋してみますと、民主党政権下では3年3か月で9件。千葉景子大臣2件、小川敏夫大臣3件、滝実大臣4件です。3年3か月1205日での実績です。それまでの最多は鳩山邦夫氏で在任342日で13件でしたが、先日オウム真理教関連の死刑執行にサインした安倍内閣の上川陽子氏(衆・静岡1区)は、2度の任期を合計すると778日で16人(オウム真理教13人)となり、最多となっています。比べてみると、民主党の各法務大臣の死刑執行命令は、かなり少ないです。死刑廃止を訴えるサヨクが法務大臣を務め、自らの信念で死刑執行へのサインを遠ざけていたからです。
死刑の執行は刑事訴訟法に基づき、法務大臣の命令によって行われます。同法475条第2項本文では、「死刑執行命令は判決確定の日から六月以内にしなければならない。」とされていますが、これは厳格に守られていないようです。また、同法476条では、「法務大臣が死刑の執行を命じたときは、5日以内にその執行をしなければならない」と定められています。もちろん罰則はありません。
本来は、判決から6か月以内に、法務大臣は死刑執行命令を出さなければいけないのですが、一般的に訓示規定と解釈されているため、拘束力をもたないようです。冤罪などへの配慮から、柔軟に扱われているようです。
ここでは鳩山内閣。菅内閣時の法務大臣の千葉景子氏と菅第2次改造内閣の江田五月氏(参・岡山県選挙区)の二人をとりあげます。