民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

■ルーピー鳩山首相の友愛

鳩山氏の言葉の中に度々登場したのが「友愛」です。これに関して鳩山由紀夫氏のホームページで語られていますので興味がある方はご覧ください。5ページに渡る長文です。ここでは、ほんの一部を抜粋させて頂きます。 

祖父・一郎に学んだ「友愛」という戦いの旗印

現代の日本人に好まれている言葉の一つが「愛」だが、これは普通〈Love〉のことだ。そのため、私が「友愛」を語るのを聞いてなんとなく柔弱な印象を受ける人が多いようだ。しかし私の言う「友愛」はこれとは異なる概念である。それはフランス革命のスローガン「自由・平等・博愛」の「博愛=フラタナティ(fraternite)」のことを指す。

祖父鳩山一郎が、クーデンホフ・カレルギーの著書を翻訳して出版したとき、このフラタナティを博愛ではなくて友愛と訳した。それは柔弱どころか、革命の旗印ともなった戦闘的概念なのである。

・・・(略)

「友愛」の政治は、衰弱した日本の「公」の領域を復興し、また新たなる公の領域を創造し、それを担う人々を支援していく。そして人と人との絆を取り戻し、人と人が助け合い、人が人の役に立つことに生きがいを感じる社会、そうした「共生の社会」を創ることをめざす。

・・・(略)

「友愛」が導くもう一つの国家目標は「東アジア共同体」の創造であろう。もちろん、日米安保体制は、今後も日本外交の基軸でありつづけるし、それは紛れもなく重要な日本外交の柱である。同時にわれわれは、アジアに位置する国家としてのアイデンティティを忘れてはならないだろう。経済成長の活力に溢れ、ますます緊密に結びつきつつある東アジア地域を、わが国が生きていく基本的な生活空間と捉えて、この地域に安定した経済協力と安全保障の枠組みを創る努力を続けなくてはならない。

・・・(略)

私は、それが日本国憲法の理想とした平和主義、国際協調主義を実践していく道であるとともに、米中両大国のあいだで、わが国の政治的経済的自立を守り、国益に資する道でもある、と信じる。またそれは、かつてカレルギーが主張した「友愛革命」の現代的展開でもあるのだ。

こうした方向感覚からは、たとえば今回の世界金融危機後の対応も、従来のIMF世界銀行体制のたんなる補強だけではなく、将来のアジア共通通貨の実現を視野に入れた対応が導かれるはずだ。

アジア共通通貨の実現には今後10年以上の歳月を要するだろう。それが政治的統合をもたらすまでには、さらなる歳月が必要であろう。世界経済危機が深刻な状況下で、これを迂遠な議論と思う人もいるかもしれない。しかし、われわれが直面している世界が混沌として不透明で不安定であればあるほど、政治は、高く大きな目標を掲げて国民を導いていかなければならない。

いまわれわれは、世界史の転換点に立っており、国内的な景気対策に取り組むだけでなく、世界の新しい政治、経済秩序をどう創り上げていくのか、その決意と構想力を問われているのである。

今日においては「EUの父」と讃えられるクーデンホフ・カレルギーが、86年前に『汎ヨーロッパ』を刊行したときの言葉がある。彼は言った。

「すべての偉大な歴史的出来事は、ユートピアとして始まり、現実として終わった」、そして「一つの考えがユートピアにとどまるか、現実となるかは、それを信じる人間の数と実行力にかかっている」と。

 http://www.hatoyama.gr.jp/profile/fraternity.html(鳩山氏)

 

この文章を読んで、やはりこの方の頭の中はお花畑で、理想論ばかりが巡っているのだと再認識できました。そして自分の発する言葉には魂が宿っていて、何を語っても誰かが実現させてくれると信じていたのではないかとさえ感じさせます。そうそう、2009年10月3日にはファッションショーに出演その脳天気さをアピール。さらに成人してからも毎月1500万円のお小遣いをもらっていたお坊ちゃんが露呈します。さもありなんですね。

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 その鳩山氏が繰り広げたのが「友愛外交」です。Wikipediaには“日本と価値観の異なる国に対して互いの立場を認め合いながら、共存共栄をしていく”という趣旨の外交方針とありますが、ネトウヨの私から言わせてもらえば、「日本が譲歩すれば、日本がおカネを出せば、アジアが喜ぶ、褒めてくれる。ぼくちゃん幸せ!」との信念しか感じることができません。税金で支援を約束する「バラマキ外交」、自虐史観に基づく「土下座外交」、総理として他国から称賛されて自身が悦に入る「自己陶酔外交」に他なりません。

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