2010年9月17日に発足した菅第1次改造内閣で法務大臣に任命された柳田稔氏(参・広島県選挙区)による2010年11月4日地元支持者への報告会での発言です。
読売新聞です。
法相?えーっ何で俺が…柳田法相の発言要旨 2010年11月18日
「法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101118-OYT1T00325.htm?from=top (読売)
国会軽視もはなただしいです。国会で野党が辞任を求めて紛糾します。実は柳田氏、この発言の前に下記のような発言もしています。法務関連ど素人だったようです。読売新聞の同記事です。
「9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。 何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」
いかに民主党政権が、閣僚ポストを舐めていたかということが如実にわかります。
柳田氏は当然のことながら、任命からほぼ2か月後の11月22日に辞表を提出、後任は、仙谷官房長官が兼務ということになりました。官房長官と法務大臣が兼務でできるのですかね・・・?人材の圧倒的な不足という理由があるのでしょうが・・・。
素人のおままごと意外の何物でもありません。それが日本の政治の実際の現場だっだのです。そりゃぁ本人たちにとっては、なんか幸せな政権だったのに違いありませんが・・・。