民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇金賢姫の来日のから騒ぎ

そんな拉致問題に対してやる気の認められない菅政権は、支持率凋落を打開するために拉致問題を利用しようとするのです。それが2010年7月20日大韓航空機爆破事件の犯人・金賢姫氏の来日です。日本のチャーター機で到着し、総理を辞任したばかりの鳩山氏の軽井沢の別荘に移動します。

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日経新聞です。

金賢姫工作員20日来日へ 横田夫妻らと面会  2010/7/17
1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元北朝鮮工作員20日から23日の日程で来日することが17日、わかった。複数の政府関係者が明らかにした。拉致被害者横田めぐみさんの両親らと面会するのが目的で、金元工作員の来日は事件後、初めてとなる。
金元工作員は爆破工作の際に日本の偽造旅券を使った容疑の公訴時効が成立していない。しかし警察当局は韓国の意向に配慮し事情聴取を見送る方針。
また、金元工作員は爆破事件で韓国で死刑判決が確定(その後特赦で釈放)。入管難民法は1年以上の懲役・禁固刑を受けた外国人の入国を禁じているが法相が入国に関する特別許可を出す。
金元工作員はめぐみさんと「会ったことがある」と証言しており、来日の実現で拉致問題を巡って何らかの進展につながる可能性もある。
政府は当初、拉致被害者家族会の要望を受けて5月中の来日を検討していたが、韓国の哨戒艦沈没事件による朝鮮半島の情勢悪化などで日程がずれ込んでいた。

来日時の動画が公開されていました。

www.youtube.com

当時の拉致問題担当大臣は、鳩山内閣から留任した国家公安委員長中井洽氏です。

衆議院議員で、当時は落選中だった西村慎吾氏のブログがこの時の様子を詳しく伝えてくれています。抜粋します。

平成22年7月21日(水)

 昨日早朝、金賢姫北朝鮮工作員(以下、金という)が来日した。それはいい。

 問題は、金はどういう立場で来日したのか、ということである。

・・・(略)

 そもそも、金という人物は、如何なる立場の人物か。

 もちろん、現在、鳩山邸で行われているように、北朝鮮内でかつて出会った拉致被害者田口八重子さんや横田めぐみさんの消息を家族に伝えることのできる人物である。

 しかし、それだけではない。金は、横田めぐみさんらの拉致被害者が生み出されるに至る北朝鮮のテロ戦略を語れる人物であり、何故そして如何にして大韓航空機を爆破する際に蜂谷真由美という日本人のパスポートを所持していたのかを語ることができる人物である。

 これらの情報は、日本にとって拉致被害者にとって非常に重要な情報である。またその課題は、一個人の私邸で話すことでもない。

・・・(略)

 そこで、何故金が今日本に来たのか、と考えたい。

それは、菅政権が、日韓条約にかかわらず個人補償を考え、8月に総理大臣談話で日韓併合百年目の反省と謝罪をすると表明していることへの韓国からの歓迎の意を示す答礼であろう。

 とは言え、菅政権が、拉致被害者田口八重子さんや横田めぐみさんの消息を家族が直接に金から聞くことができる機会を設ける為に金に来日してもらった、これも意義があることだというなら、それはそれで、なるほどと聞いておくことかもしれない。

 しかし、菅政権には、我が国の政権としての責務があるだろうと言いたい。

 それは、国民を守るという責務だ。具体的には、朝鮮半島の状況に応じて、如何にして拉致被害者をはじめとする邦人を救出するのか、その覚悟があり、救出体制の構築に向かっているのか否か。この課題に対して、菅総理は、覚悟のほどを表明すべきである。残念ながら、同胞を守るために命を捧げた英霊をまつる靖国神社に参拝しないと表明している菅総理に、この覚悟が生まれるとは思えないが。

 しかしながら、この覚悟がないなら、拉致被害者と家族の悲劇を際だたせる場面をセットして政権の人気上昇を狙う道具としての金招待と判断せざるをえないではないか。拉致被害者の奪還・救出の観点からは、生産的、前進的なものを生み出さない民主党的演出である。

・・・(略)

 それにしても、軽井沢まで、横田さんご夫妻は、遠路暑い中どのようにして行くのだろうか、体に負担にならないだろうか、と考えてしまう。

 そして、娘のめぐみさんの北朝鮮での姿を聞くときのやるせなさは、如何ばかりだろうか。

 救出の覚悟なき政権の元にある被害者と家族の、寄る辺なき切なさを申し訳ないと思う。

http://www.n-shingo.com/jiji/?page=532(西村

結局、騒ぐだけ騒いで何の結果も得られませんでした。やまと新聞の記事です。

金賢姫来日「何の成果もなかった」中井拉致担当大臣 10-07-27

中井拉致問題担当大臣は、大韓航空機爆破事件の実行犯でテロリストの金賢姫来日について、菅直人総理に「なんら成果がなかった」と報告した。これは記者団に対し「君らが言うとおりになんら成果がなかったことの報告に来た」と述べたことでわかった。また、中井大臣はテロリストの国賓待遇について「どこが国賓級でございましたか。言ってください」と3度も繰り返した。この金賢姫の来日は中井大臣自身が「新しい証言で大きな前進になる」と述べ、多くのマスコミがテロリストの来日歓迎、「日韓の大きな前進」と報じ、拉致被害にあわれた家族の方々の感情をもてあそび、拉致問題に対する国民の反感を呼び起こすためのものだった。

・・・(略)

http://www2.yamatopress.com/c/27/13/2830/(やまと新聞)

菅総理は起死回生のつもりだったのですが、マスコミ的にもそれほど盛り上がらなかったように感じます。世間はから騒ぎ、党内はから回りです。

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