民主党政権の内閣支持率を見てみましょう。ここでは、支持率のデータをNHK放送文化研究所の「政治意識月齢調査」からお借りします。
年月 内 閣 支持率 差
2009年 9月 鳩山政権発足 72%
2010年 6月 21% ▼51
2010年 7月 菅政権発足 61% ▲40
2010年 8月 41% ▼20
2010年 6月 菅第1次改造 65% ▲24
2010年12月 25% ▼40
2011年 1月 菅第2次改造 29% ▲ 4
2011年 6月 18% ▼ 9
2011年 9月 野田内閣発足 60% ▲42
2012年 1月 30% ▼30
2012年 2月 野田第1次改造 31% ▲ 1
2012年 6月 27% ▼ 4
2012年 7月 野田第2次改造 27% 0
2012年 9月 31% ▲ 4
2012年10月 野田第3次改造 26% ▼ 5
2012年12月 →安倍内閣へ 20% ▼ 6
2013年 1月 安倍内閣 64%
https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/political/2018.html(NHK)
政権交代の当初は72%もあった鳩山政権の支持率です。政権交代の興奮が冷めやらぬのでしょうが、すごい数字です。これもマスコミのキャンペーンのたまものでしょうね。
あっという間にメッキがはがれて20%近くに急降下、菅政権発足後には60%にV字回復しますが、またまた25%に・・・。内閣改造の度に支持率は持ち直しますが、だんだんその内閣改造の効果が無くなっていくのがわかります。野田総理に代わって持ち直すものの、その後はじり貧。内閣改造も焼け石に水状態になってしまっています。グラフを見ると20%が危険水域なのが。よくわかります。
菅内閣発足時、この支持率の推移をジェットコースター内閣と表現したのが夕刊フジでした。
もうあかん…菅“ジェットコースター内閣”支持率急落
菅直人首相(63)が「死に体」寸前だ。14日公表された報道各社の内閣支持率で、内閣発足直後の60%台から、わずか1カ月で30%台半ばまで急落したのだ。 「史上最低」と揶揄された森喜朗内閣を上回る下落幅。このまま、ジェットコースター 並みの落下が続けば、9月の民主党代表選前にも、30%以下の危険水域に突入しかねない。こうした中、亀井静香代表(73)率いる国民新党が、参院で民主党と組んでいた統一会派の解消を正式決定。「菅一派を外した政界再編の序章だ」(自民党筋)との見方も出ている。
「大変うれしいです」首相は13日、内閣支持率が30%台に急落したことを記者団に問われ、こう答えた。自らの政権の危機を喜ぶ、異様な発言。記者らは顔を見合わせたが、首相はそのま ま立ち去った。質問の一部を勘違いしたようだが、支持率急落に対する動揺ぶりが伺えた。
報道各社の世論調査では、菅内閣の支持率は36~38%。約1カ月前の発足直後は、福田康夫内閣や麻生太郎内閣を大きく上回る60~64%という高支持率だっただけに、この下落幅は尋常ではない。首相続投を62~73%が支持しているが、これも単純には喜べない。
民主党中堅は「国民の方々の『政権発足からまだ1カ月だから』という温情だろう」
といい、こう続ける。「問題は、参院選惨敗で与党は参院過半数を失い、衆院の優越が規定されている予算 案などを除き、単独で法案を一本も通せなくなったこと。次期衆院選は相当早まると見 た方がいい。年内や来年春もあり得る。このまま内閣支持率が下落すれば、9月の代表 選前にも危険水域(30 %以下)に突入する。果たして、所属議員や党員が、低支持率 の首相(代表)とともに玉砕する気になるのか」
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100714/plt1007141613003-n2.htm(zakzakリンク切れ)
ちなみにグラフでは第2次安倍政権のスタートから3年3か月を点線で重ねています。その安定ぶりがよくわかります。2018年10月現在でも安倍内閣の支持率は、どの調査でも40%以上を確実にキープしています。
安倍政権においては、少しでも支持率が下がればマスコミが大騒ぎ、上がった時には前回並みと控えめに報道しているように思います。民主党政権の時を考えれば、その安定度は比べ物になりません。しかし、マスコミは、支持率の変化を安倍政権に対するマイナスな印象操作のネタとして報道しているのです。民主党政権の時には、考えられないことです。