政治主導という言葉を、鳩山政権は、何をやっても許されると勘違いしていることがわかる例があります。
「議事録作成が前提となれば政治家同士の自由な意見交」を理由に議事録を取らないと言うのです。「記者会見や背景説明により、透明性を確保できる」とおっしゃいますが、自分達の無能さを記録されるのを嫌がっているだけでしょう。後々責任を追及されることを回避しようと彼らの本能がそうさせるのでしょう。先に紹介した普天間基地の辺野古移設に関する公文書を鳩山総理がシュレッダーにかけて処分したことも、その本能から来ていると思われます。
→◇鳩山氏による公文書破棄 - 民主党政権3年3か月の研究
やりたい放題、好き勝手に政治を動かせた、後に何も残らない。なかったことにできる。これが民主党政権の政治主導の理想形なのです。47NEWS(よんななニュース)・共同通信配信です。
鳩山内閣、議事録残さず 政治主導の検証困難 2010.10.30
鳩山内閣が政治主導の舞台としている閣議や閣僚懇談会、閣僚委員会、政務三役会議の議事録を基本的に残さない方針を続けている。「議事録作成が前提となれば政治家同士の自由な意見交換が妨げられる」との理由だが、関係者からは「政策決定のプロセスを歴史的に検証できない」と懸念する声も出ている。
鳩山内閣では各府省ごとに閣僚、副大臣、政務官の「政務三役」が政策を立案し決定。複数の府省にまたがる重要課題は担当閣僚で「閣僚委員会」をつくり調整するなど、官僚に関与させない仕組みだ。
閣議や閣僚懇談会については旧政権下でも議事録を残していなかったが、これには事務次官会議で事前に発言内容を調整していたという背景もある。鳩山内閣では事務次官会議を廃止したため、閣議での発言はこれまで以上に政策決定の上で重要な意味を持つのは間違いない。
平野博文官房長官は議事録作成に否定的な意向を示し「自由闊達な意見を述べてもらい方向性を出していく場だ」と強調。「記者会見や背景説明により、透明性を確保できる」との立場を崩していない。
http://www.47news.jp/CN/201001/CN2010010301000147.html(47NEWS・リンク切れ)
この姿勢は、そのまま菅政権の東日本大震災対応へと引き継がれるのです。
→◇議事録ありません - 民主党政権3年3か月の研究