民主党政権3年3か月の研究

悪夢でした。二度と政権をとらせてはいけません。だから記録します。

◇辺野古への回帰②・閣議決定

2010年5月28日、鳩山内閣普天間基地辺野古地区への移設を閣議決定し、鳩山総理の記者会見を行います。閣議決定は、全閣僚が賛成しなければならないため福島瑞穂氏の罷免も同時に発表されました。また同日、日米両政府は米軍普天間飛行場移設に関する共同声明を発表しています(次項で紹介)。

閣議決定について民主党のホームページ(アーカイブ)からです。

f:id:hate_88moshi:20190225195714p:plain

普天間基地辺野古崎地区への移設の閣議決定を発表 鳩山総理が会見で 2010/05/28
 鳩山由紀夫総理は28日夜官邸で記者会見し、臨時閣議で沖縄普天間基地の移設先を、日米政府の合意として、キャンプシュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置することを決定したことを報告、発表した。また、これからも沖縄の基地負担軽減、全面解決に命懸けで取り組むとして、国民に理解と協力を求めた。
 さらに、閣議決定への署名を拒否した福島少子化消費者問題担当大臣を罷免したことも明らかにした。そのうえで、「民主党として、私としては3党の連立政権にこれからも協力を福島党首にお願いした」として、福島大臣の罷免が社民党との連立政権の解消を意味するものでないとした。
 鳩山総理は会見の冒頭、「国民の皆様方の安全保障と生活にかかわることを申し上げるために会見を開く」として、今回の政府の決定が、日本の安全保障だけでなく、東アジア全体の安全保障にとって重要なものであり、この地域の安全保障にとって、日米の信頼関係の維持こそが最重要との認識に立って、日米政府で合意したものであることを強調した。
 また、昨年来、沖縄の基地負担の軽減、普天間基地の県外・国外移設を真剣に検討し、国内40数カ所を検討してきたことも明らかにした。そのうえで、旧政権では交渉できなかった沖縄本島の訓練海域の検討をアメリカとの交渉で引き出したことを述べ、今後具体化を図るとした。
 さらに、「この決定が、大きな一歩、半歩かもしれないが、安全保障を確保しながら、負担を軽減する方法だ。この一歩がなければさらなる前進はない」として、基地の県外または国外への分散及び在日米軍基地の整理・縮小沖縄県外への訓練移転に取り組む決意を示した。そのうえで、真の問題解決には、時間がかかっても日本の安全は日本が主体的に守る力をつくることが必要だと訴えた。
 また、県外移設を実現できなかったことについて、「結果として沖縄の皆さんの心を傷つけたことをお詫びする」と謝罪した。そのうえで、沖縄の皆さんの理解を得る努力を今後も継続し、対話を重ねることとして、「沖縄の皆さんの怒りは分かるがあえてお願いする」と協力を求めた。

http://archive.dpj.or.jp/news/?num=18268民主党アーカイブ

f:id:hate_88moshi:20190301203245p:plain

閣議決定です。上記は当時の閣僚一覧です。福島氏を除く全員が賛成したのです。
ちなみに立憲民主党の方々は・・・
枝野幸男は、2月に行政刷新担当大臣を仙谷氏から引き継いでいます。立派に閣議決定に賛成しているわけです。
福山哲郎は、外務副大臣。無関係とは言わせません。
辻元清美は、国交副大臣。無関係ではありませんが、福島氏の後を追って離党しています。しかし権力の味が忘れられず戻ってきます。
蓮舫は、鳩山内閣はえらそうでしたが閣僚ではなく仕分け人でした。

閣議決定の内容です。

平成22年5月28日に日米安全保障協議委員会において承認された事項に関する当面の政府の取組について
                                 平成22年5月28日
閣 議 決 定
1 日米両国政府は、平成18年5月1日の日米安全保障協議委員会において承認された「再編の実施のための日米ロードマップ」(以下「ロードマップ」という。)に示された普天間飛行場代替施設について検討を行い、ロードマップに一部追加・補完をし、ロードマップに示された在日米軍の兵力構成見直し等についての具体的措置を着実に実施していくことを再確認した。これに伴い、「在日米軍の兵力構成見直し等に関する政府の取組について」(平成18年5月30日閣議決定)を見直すこととする。
2 日米安全保障条約は署名50周年を迎えたが、特に最近の北東アジアの安全保障情勢にかんがみれば、日米同盟は、引き続き日本の防衛のみならず、アジア太平洋地域の平和、安全及び繁栄にとっても不可欠である。このような日米同盟を21世紀の新たな課題にふさわしいものとすることができるように、幅広い分野における安全保障協力を推進し、深化させていかなければならない。同時に、沖縄県を含む地元の負担を軽減していくことが重要である。
このため、日米両国政府は、普天間飛行場を早期に移設・返還するために、代替の施設をキャンプシュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域に設置することとし、必要な作業を進めていくとともに、日本国内において同盟の責任をより衡平に分担することが重要であるとの観点から、代替の施設に係る進展に従い、沖縄県外への訓練移転、環境面での措置、米軍と自衛隊との間の施設の共同使用等の具体的措置を速やかに採るべきこと等を内容とする日米安全保障協議委員会の共同発表を発出した。
3 政府としては、上記共同発表に基づき、普天間飛行場の移設計画の検証・確認を進めていくこととする。また、沖縄県に集中している基地負担を軽減し、同盟の責任を我が国全体で受け止めるとともに、日米同盟を更に深化させるため、基地負担の沖縄県外又は国外への分散及び在日米軍基地の整理・縮小に引き続き取り組むものとする。さらに、沖縄県外への訓練移転、環境面での措置、米軍と自衛隊との間の施設の共同使用等の具体的措置を速やかに実施するものとする。その際、沖縄県を始めとする関係地方公共団体等の理解を得るべく一層の努力を行うものとする。

http://archive.dpj.or.jp/news/files/0528kakugikettei.pdf民主党アーカイブ

この時の鳩山総理の記者会見は、こちらで全文を閲覧できます。鳩山内閣総理大臣記者会見

動画はこちらから、鳩山内閣総理大臣記者会見-平成22年5月28日 - 政府インターネットテレビ

記者との質疑応答で気になった一文を紹介しておきます。

(鳩山総理)
 辺野古の海を汚すなということで、おじいちゃんおばあちゃんも含めて、多くの方々が今でも反対運動をされていることはよくわかっております。私もその方々にお会いしたこともございます。大事なことは、そういった方々にも理解を求めていくことが必要であって、いわゆる強権的な方策というものは、私は基本的には取るべきではないと、そのように基本的に考えているところでございまして、大事なことは民主主義の国でありますから、対話を通じて、そういった方々にも御理解を深めていく努力をするということに尽きると思っております。

 反対派を説得する努力をすると言っているのです。

現在になって、完全に反対派に鞍替えしているルーピー

 この頃の自分を思い出してほしいと思います。

次へ→  目次へ→