さらに民主党政権は、埋蔵金が見つからないために、麻生内閣で決定された2009年度の補正予算にも手をつけます。時事通信の記事です。
補正停止額、2兆5169億円 2009年10月6日
政府は10月6日、2009年度補正予算(14兆6630億円)のうち、第1次集計分として2兆5169億円を執行停止すると発表した。当初目標とした3兆円に届かなかったため、各省庁にさらなる上積みを求める方針だ。
仙谷由人行政刷新担当相(衆・徳島1区)は記者会見で「さらなる補正の組み替えや再配分ができないか、もっと頑張ってもらいたいという強い願望を持っている」と述べた。
主な執行停止の省庁別内訳は、国土交通省8875億円、農林水産省4763億円、厚生労働省4359億円など。
https://www.jiji.com/jc/v2?id=20090916hatoyama_cabinet_08(時事)
リーマンショック最中にもかかわらず、見つからなかった埋蔵金の穴埋めに、一度決定した補正予算による財政出動を躊躇して止めたために、さらにデフレ不況が加速化し、2009年の実質GDPは2年連続でマイナス、有効求人倍率も前年の0.88倍から0.47倍まで悪化してしまいます。
マニフェスト実現という政権交代の成果を何とか挙げるために、経済情勢を無視した政策としか思えません。
この頃から、仙谷由人行政刷新担当大臣が暗躍をはじめたようです。そこには、自民党時代の政策を反故にして、政権交代を際立たせる、ちゃぶ台返しの意図も見え隠れしています。